小学校/6年生/音楽/卒業式の歌の指導・2001/2/7 TOSS鳥取・がいなサークル 澤田和代
卒業式の歌の指導その1 「マイ バラード」の練習
1.ウオーミングアップ
・お顔の体操・・・@隣同士向かい合って順番に眉毛を10回上げ下げする。
Aお互いのほっぺたを手のひらでマッサージ
・体ほぐしの体操・・・@万歳をし右手で左手首を持って真横に引っ張る。(ゆっくりと気持ちがいいぐらいの力で)→反対もする。
A肩をあげてそのまま胸を開き、すとんとおろす。(3回)→この姿勢が歌うときの自然な姿勢
2.「マイ バラード」 松井 孝夫 作詞・作曲
3部合唱であるが、アルトは小学生には低いのでソプラノとメゾの2部にした。
パート分けは、1組はソプラノ2組はメゾというようにするか、または各クラスで分けるか子どもの実態に応じて。
指示1 1番だけ通して歌います。今までの練習の成果を聴かせてください。 |
子どもたちの歌を聴きながら、できるだけよいところを見つけ、同時に今日の指導のポイントを決める。
指示2 先生の方におへそを向けて座りなさい。 |
教師も子どもたちの目線に合わせて話ができるようにしゃがむ。
よかったところを短い言葉で力強くほめる。 「声が体育館の後ろまで届いていました、すばらしい!」
「歌詞をよく覚えてはっきりと歌っていました。」など
指示3 もっと素敵な歌にするために今から言うことに意識を集中して歌ってみてください。 出だしをそろえます。 |
ポイント1: 出だしの練習
出だしの歌詞 「みんなで歌おうよ・・・」の意味を考えさせる。
発問1 みんなとは、誰のことを指していますか。 |
c:僕たち c:卒業していく私たちみんな c:なかま
指示4 そうです。6年間ともに過ごしたなかま・・あなた達みんなのことです。それが聴いている人にわかるように「みんなで」と出だしを歌ってみましょう。起立。 |
「みんなで」だけを練習する。・・・@出だしの1拍前の休符ですばやく軽く息を吸う。息継ぎをそろえると出だしがそろう。
教師の合図 1 2 3 4 パン(手拍子) みんなで 歌おうよ・・・・
パン(手拍子)の時に息を吸う。できるようになってきたらパンの音がうるさいので、指揮で合図する。すると子どもが指揮を見るようになる。
全員で何回か練習して合格になったら、念のため1組だけ 2組だけ 女子だけ 男子だけというようにやっていく。
指示5 出だしをそろえて全員で1番を歌いましょう。 |
ポイント2: 曲の山の練習
発問2 この曲の一番盛り上がるところはどこでしょう。 |
c: 「心燃える歌がー」のところ c: 「きらめけー」のところ
説明1 「心燃える歌がー」のところからだんだん盛り上がっていって、「きらめけー」のところが盛り上がりの山になります。 |
指示6 「心燃える歌がー」〜「きらめけー」まで、そのように歌ってみましょう。 |
教師の指揮 腕をだんだん大きく廻すことで盛り上がりを表現し、「きらめけー」のところで両手の平を上にして大きく開き、広がりを表す。
全員で何回か練習し、その都度評価の言葉をかける。
「今のは砂山ぐらい。」 「うーん鎌倉山(西伯にある)になった。」 「すばらしい、大山(だいせん:鳥取県にある)でした。」など
「きらめけー」のファから高いファにジャンプするところが難しいので、アドバイスをする。
指示7 休符で素早く息を吸って、「き」はおなかで支え、「ら」で背骨をのばして声を天井にとばしましょう。 |
教師がやってみせてから、全員で歌う。
これも全員で何回か練習し、その都度評価の言葉をかける。
「うーん、途中で落っこちてきちゃったなー。」 「おしい!天井まで後1m」 「よーし!天井に届いた。」
指示8 最後に今日の一番いい歌声で通して歌って終わりましょう。気持ちよく歌おうね。 |
教頭先生など聴いていただける先生があれば、お願いして聴いてもらい感想を言っていただくと励みになる。
参考文献: 大金桂子先生のHP「曲の山」を考える実践 迫田一弘先生のHP「明日の音楽に役立つ実践集30選」より
同教材リンク 山岡智子先生のHP 「合唱曲を素敵に仕上げるとっておきの方法:マイバラード」
戸塚健一郎先生のHP 「中学校校内合唱コンクールの名曲達:マイバラード」