年金横領 厳正に処分せよ
氏名なし524万件で社保庁が報告
名寄せに支障なし
公明党委員会
公明党社会保障制度調査会(福島豊会長=衆院議員)の年金制度委員会
(西博義委員長=同)は11日、衆院第2議員会館で会合を開き、年金記録
問題への対応状況について社会保険庁から説明を受けるとともに、年金記
録問題検証委員会の検討状況について総務省からヒアリングを行った。
この中で社保庁は、宙に浮いた約5000万件の年金記録のうち、1割強の
約524万件に氏名が入力されていなかったことを報告。氏名・生年月日・性
別の3項目がすべてない記録について同庁は「年金手帳記号番号は付いて
おり、名寄せ作業は可能」と説明、8月末に実施した1000件のサンプル調査
でもすべて氏名を割り出せたとし、来年(2008年)3月までに完了させる名寄
せ作業に支障はないと述べた。
また、社保庁職員による年金横領問題について、公明党側から「刑事告発
や懲戒処分もなく、退職金が支給されているケースがある。着服は犯罪行為
だ。検証委員会の権限で刑事告発などができなければ、国民の納得は得ら
れない」と処分の検証を求めた。
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