海岸の防災対策万全に

波で道路崩落の「西湘バイパス」 応急復旧現場を視察
神奈川・大磯町で松さん

 公明党の松あきら参院議員は18日、神奈川県大磯町で台風9号の影響
で1キロメートルにわたって擁壁や道路が崩落する被害を受けた国道1号線
「西湘バイパス」の被災状況を視察するとともに、関係者から復旧状況などを
聞いた。これには、公明党の赤井和憲県議、百瀬恵美子大磯町議が同行した。

 応対した国土交通省・横浜国道事務所の安田泰二所長は、被災時の初動
体制や応急復旧工事の現状について説明。現在は、被災区間を波から守る
ために、鋼矢板(シートパイル)を打ち込む作業を行っていると述べ、「(作業
を完了させ)9月末までには上り線での対面通行を開始したい」と語った。

 また、同バイパスの通行禁止による国道1号線の渋滞解消のために、並行
する小田原厚木道路の通行料金を無料にする措置を取ったことや、再建に
向けてのその後の計画を説明した。

 崩落の原因は、台風9号の影響で、通常の2―3倍となる長周期波が海岸
に押し寄せたためとされる。長周期波は、海面が上下する周期が長い波で非
常に大きなエネルギーを持つのが特徴。被災時、擁壁に対する衝撃は通常
の4倍以上になっていたとみられる。

 松さんは、海岸浸食の進行によって海岸に押し寄せる波の力が弱まらなく
なっていることを指摘し、「きちんと対策を取らないと、今後も大きな被害を受
ける。近年は台風、豪雨災害が多いので、防災対策に万全を期すよう全力
を挙げたい」と語った。

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