きょう連立政権協議
政治に国民の信頼を
太田代表、浜四津代行ら対応
福田自民新総裁が来党
公明党の太田昭宏代表は23日午後、東京・新宿区の公明党新館で、
自民党の福田康夫新総裁の表敬訪問を受けた。浜四津敏子代表代行、
北側一雄幹事長が同席した。
福田氏を出迎えた太田代表らは「おめでとうございます」と新総裁就任を
祝福。福田氏は「光栄の至りです。よろしくお願いします」と応じ、がっちりと
握手を交わした。
席上、太田代表は、参院選を受けて、政治に対する国民の信頼を回復す
ることが大事だと強調し、「率直で、透明性・公開性のある政治を、というの
が民意だ。まず政治姿勢自体を何とかしないといけない」と力説。「国民生活、
格差(問題)など、そうしたところへ、配慮の行き届いた政治をしていかなく
てはならない」と述べた。
福田氏は「まったく国民の信頼ということが一番大事だと思っている。自民
党も“国民目線”に転換しつつある」と賛意を示した上で、耐震強度偽装事件
や、JR福知山線電車脱線事故、BSE(牛海綿状脳症)問題、ガス瞬間湯沸
かし器による一酸化炭素中毒事故など、ここ数年間に発生した重大事故・
事件を例に挙げ、「(行政は)生産者側(から)ではなく、消費者、生活者の
観点でものをとらえるように変えていかなくてはいけない。消費者、生活者
の側に立って、安全、安心(の政治)をつくり上げていく姿勢が大事だ」と強
調した。
これに対して、太田代表は「まったく同じ考えだ。(24日の)連立政権協議
で具体的に打ち合わせしていきましょう」と述べた。
会談終了後、記者団の質問に答えた太田代表は、福田氏の自民党総裁
就任に関して「これから新しい気持ちで、連立政権協議をしたい。国民生活
に着目した視点がしっかり入っていくような政治が大事だ。新しいスタートだ」
と歓迎した。
また、新総裁を迎えた自民党との連立政権の運営について、「難しい政局
の動向(もあり)、日本の諸課題はヤマ場にさしかかっている。よく打ち合わ
せをして、われわれとしては主張することはしっかり主張していく。(新総裁と
は)良い話し合いが必ずできるし、政治姿勢、政策を練り上げてやっていきた
い」との考えを表明した。
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