Cymbidium Species
                  シンビジュームの原種


荒松農園で栽培しているシンビジュームの原種を紹介します。
原種とは、自然界に自生している固有の品種のことをいいます。
今日広く市場に流通している改良品種の基となった品種です。


Cym. erythrostylum (エリスロスティラム)

   
ベトナムのアンナン山脈原産。10〜11月の極早咲き品種。
早咲き品種の基となった重要な品種。


Cym. tracyanum (トラシアナム)

 
ミャンマー、タイ北部から中国雲南にかけての山岳地帯原産。
年末〜1月頃の早咲き。強い香りがある。


Cym. iridioides (イリディオイデス)

 
ヒマラヤの山岳地帯が原産。
1月頃に咲きます。


Cym. sanderae (サンデレー)

 
ベトナム、アンナン山脈原産。3月頃に咲きます。


Cym. lowianum (ロウイアナム)

 
ミャンマー、タイ北部から中国雲南にかけての山岳地帯原産。
4月頃の遅咲き。グリーンの改良の基となった重要な品種。


Cym. eburneum (エバーネウム)

 
ヒマラヤから中国雲南にかけての山岳地帯原産。
4月頃の遅咲き。一本の花茎に1〜2輪しか咲きません。芳香あり。
品種改良の基となった重要な品種。


Cym. fioribundum (フロリバンダム)

 
中国南部から台湾が原産。以前は pumilum と呼ばれていた。
ミニチュアタイプの品種改良の基となった重要な品種。
年末に出回る鉢物品種には、ほとんどこれの血が入っています。
和名は金陵辺ラン。東洋ランとしても栽培されています。


Cym. madidum (マディダム)

 
オーストラリア大陸の東海岸沿いの地域が原産地。
大きなズンクリとしたバルブの草姿。小さなグリーンの花をビッシリ咲かせる。
5月頃の極遅咲き。


Cym. ensifolium (エンシフォリウム)


中国南部からインドシナ半島、インドネシアまで広く分布。
8月末~9月の極早咲き。ミニチュアタイプの品種改良に使われています。
和名は駿河ラン。東洋ランとしても栽培されています。