新井素子さん講演会「人生、笑いあり」

1963年4月9日米子市大篠津町生まれ。

生まれつき耳がほとんど聞こえなかったそうですが、教師をしておられるご両親の熱意とご本人の努力により、小中高と普通学校・普通学級に通われました。
ご結婚の際には、部落問題にも直面されています。
現在は、ふれあいの里(米子市福祉保健総合センター)での手話奉仕員養成講習会の講師等、手話に関わるお仕事をしていらっしゃいます。

ご家族は、義父さま、ご主人、娘さん(小学2年生)の4人家族。
生い立ちから今日に至るまで、様々な困難を経ながらの、たえず人権問題の渦中にある人生が想像されますが、ご本人いわく、モットーは「ケセラセラ いつも笑顔」。

思わず引き込まれて
聞き入ってしまいます
手話で「こんにちわ」を教えてもらいました
前向き・笑顔・明るさ

新井さんから元気をもらったという声が
たくさん聞かれました

  身体障害、精神障害、発達障害、摂食障害等、さまざまな障害をもった人と共に、私たちの社会は成り立っています。「みんなちがってみんないい」という金子みすずさんの詩の有名な一節はたくさんの人に好感を持たれている言葉でしょう。ですから、その言葉を実現していきましょう。違うからといって変だと決めつけたり排除したりせず、違いをみとめることで共生してゆくことができます。障害という劣ったイメージをもったり、「みんないっしょ」などと言っていわゆる「健常者」という多数派のなかに一緒くたにしようしたりせず、違いを、独自な世界としてみとめ合うことで、私たちの社会は多様になり、つまり、豊かになってゆくはずです。
  今回、耳の聞こえない人と聞こえる人とが共に使うことのできる《手話》という言語に魅せられた人も多かったのではないでしょうか。               
                                (園長)

26歳で手話を知ってカルチャーショックを受け、
性格も180度変わったという新井さんの
表情豊かな手話でのお話