昨年末いじめと自殺がいびつな形でブームになり、幸い流行は去ったようですが問題的な現状は簡単に消えるわけもありません。小学校以降顕著になるこの問題をめぐって、幼稚園としてはどう対応し、幼稚園時代に何を育んでおかねばならないか考えていきたいと思います。
強さが必要です。
いじめない強さ、いじめられない強さ、いじめに加担しない強さ、見て見ぬ振りをしない強さ、等。
しかし、「強い」のイメージは多くの園児にとって、腕力の強さ、力の量のようでもあります。
では、強いってどういうことなのでしょうか。
親鸞聖人は「ダイヤモンドの心(金剛心)」を語ります。ダイヤモンドのように輝き、何物によっても壊されない心。それは無限なるもの(阿弥陀如来)に貫かれたものの揺るぎない心(信心)です。
それは単に堅いだけではなく他方で柔軟心とも言われるものです。
私ども職員で、腕力以外の強さをたくさん列挙して考えました。そして、その基礎になるもの、それは同時にいじめに関わらないようにさせるものでもあるのですが、それはしっかりした生活習慣、そこから出てくる意欲や判断力だという認識を共にしました。
空手や武道は「強い」のがすきな男の子のあこがれの的。その腕力の強い人が、強さとは腕力ではないと伝えて下さった影響力を感じております。
三村先生ありがとうございました。