大山に並木道をつくろう


 オオヤマザクラ植樹計画協力を


オオヤマザクラ(エゾヤマザクラ)の並木道をつくり大山の新しい名所にしようと、県西部の有志が活動を始めている。「大山横手道上ブナを育成する会」(会長・住田圭成伯耆町長)の提案に「丸山生産森林組合」(奥田英雄組合長)が賛同。今秋には二百五十本を植栽する計画で、地元企業などに資金面を広く協力を呼び掛けている。
 楽しみながら森に親しんでもらうのが狙い。国立公園外に植栽するが、生態系に配慮して大山に自生するオオヤマザクラに決めた。西部総合事務所農林局の指導で進め、並木道は伯耆町丸山の大山ガーデンプレイスから大山平原ゴルフクラブ周辺を予定している。オオヤマザクラは北海道から四国に分布し、濃いピンク色で大輪の花をつける。昨春、ブナを育成する会事務局長・吉岡淳一さんらが大山で焼く十本を確認。六百粒の種を採取し、今月上旬から吉岡さんらが苗を育てている。十六日には活動をPRするため一・五〜三メートルのオオヤマザクラ二十五本をガーデンプレイス周辺に植栽する。四月末には花が咲くという。今後は苗を育成する里親の募集、接ぎ木、大山に自生するサクラの地図づくりなどを予定している。
 吉岡さんは「サクラをきっかけに、森に関心を持ってもらえれば。今後も仲間を募って活動を広げたい」と話す。

<>日本海新聞 2008.3.15 地域総合の紙面より<>