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第2４回は、ＴＨＥＥ ＯＬＤ ＣＩＲＣＵＳ 渾身のエンジニアブーツです。
ジ オールド サーカスというブランド名を聞いてご存知の方はほとんどいないと思います。このブランドは、ウラノさんとイトウさんが3年ぐらい前に立ち上げたブランドで、熱心にお誘いを頂いて、今シーズンより扱わせて頂くことになりました。
このブランドをご存じないのは当然で、なぜなら一切のプレス活動を行っていないので、雑誌に載る事もないからです。
今どきプレス活動を行わないのは珍しい事で、雑誌に載るイコール名前を売るには最も手っ取り早いからです。実際にはファッション誌に取り上げられるのはごく一部で、ほとんどの場合、お金を使ってプレス活動を行い、ファッション誌に載せてもらっているのが現実です。
ここでプレス活動の良し悪しを語るつもりはないのですが、彼らのスタンスはプレスにお金を使うのなら、「一つでも良いサンプルを多く作りたい」「少しでも良心的な値段で良い物を売りたい」と言うもので、そんな彼らの遠回りで地道なやり方には共感するものを覚えました。
恵比寿の新しく移った事務所に始めて行ったとき、アパレル事務所やショップが多く集まる人気のこの場所で小ジャレた高そうな事務所にでも移ったのかと思ったのですが、駅からずい分と離れた、はっきり言って小汚い戦後すぐにでも立てられたようなボロボロの下宿のような所の一階を改造して事務所に使っておられました。
正直、きれいで小ジャレた事務所だったら、ある意味やっていなかったかもしれません。彼らに言わせれば「事務所に金をかけるぐらいなら、少しでも良い物を作るのに使うよ」と言うに違いありません。そんな彼らの姿勢に清々しさと男らしさを感じました。
ただ扱い始めた理由はそんなことではなく、彼らの作り出す物が素晴らしかったからです。
前置きが長くなりましたが、今回紹介するエンジニアブーツは一年中ブーツカットにエンジニアブーツしか履かない彼らが、ある腕のいい工場に頼み込んで小ロットながら作ってもらったそうで、この値段でもかなり利益を削って頑張ったそうです。
僕はブーツカットも履かなければ、エンジニアブーツも履きません。でも、理屈ではないのです。僕にはこのエンジニアブーツが最高にカッコイイことが分かります。そして彼らの魂と生き様がこのエンジニアブーツに込められた渾身のエンジニアブーツであることも・・・
もちろん、私の独断と偏見ですが・・・
ジ オールド サーカス エンジニアブーツ ￥66,150
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