私の独断と偏見で選ぶこの逸品



第26回は、パラブーツのクライミングブーツ“アヴォリァーズです。


パラブーツ社の登山靴ブランド、“ガリビエール”の名作、アヴォリァーズが2007年、長年のリクエストに応えてパラブーツブランドで復活しました。

パラブーツの展示会で、初めて“アヴォリァーズ”を見た時、その美しいフォルムと軽さ、そして、履き心地には驚かされました。
この美しいフォルムは、かつてクロスカントリーのスキーに装着できるように開発された、「シャモニーラスト」と呼ばれる細身の木型により生み出されています。
世界で唯一自社生産される天然ゴムのソールは、登山靴のコレクションの中で最も柔らかく、そして歩きやすく、その格別の履き心地を生み出しています。
いわゆるこの手のブーツの履き心地とい言えば、ガチガチでハードなものを想像しますが、アヴォリァーズの履き心地と言えば、例えるなら上質なスニーカーのようで、いわゆるマウンテンブーツの履き心地とは一線を画するものでした。1960年代、世界中のアルピニストやバックパッカーに愛された、ライトクライミングブーツの名作と言われるのもうなずけます。
僕自身、いわゆるこの手のマウンテンブーツは嫌いではなかったのですが、カタチがゴツすぎたりハードすぎて、あわせるパンツのカタチやスタイルが非常に限定されてしまい、手を出さない靴の一つでした。それが、アヴォリァーズを見たときに、その美しいフォルムと、この手のブーツにはありえないモードな匂いに、一瞬で心を奪われました。ゆるいパンツはもちろん、タイトなパンツにあわせてもバランスが良くオシャレな唯一のマウンテンブーツかもしれません。
歴史ある本物のマウンテンブーツでありながらも、どことなくモードな雰囲気を漂わせるアヴォリァーズは、常々うちの提案するモード、スポーツ、アウトドア、アメカジなどのテイストをミックスする、うちのスタイルには欠かせぬ逸品であることは間違いありません。

もちろん、私の独断と偏見ですが・・・


パラブーツ   アヴォリァーズ  ¥58,800
カラー ブラック、ブラウン    オイルドカーフ




           
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