私の独断と偏見で選ぶこの逸品

第40回は、Sanders/サンダース の ROYAL NAVY SHOE Uです。










日本でサンダースといえば英国靴の中でも、それほど知られていない存在かもしれません。サンダース社は、1873年靴の聖地ノーザンプトンで創業した老舗シューメーカーです。そして、コストパフォーマンスに優れた伝統的な「 Mede in England 」のシューズを製造できるシューメーカーとしても知られています。
イギリス国内では、長年にわたってMOD(英国国防省)のオフィサーシューズのほとんどを生産しています。そのへんの事情もあり経営的にも安定しており、他の高級靴メーカーとは違い、そういった余裕が靴作りにも表れているシューメーカーです。
20年ぐらい前に、当時の代理店にサンダースを紹介されたときと値段がほとんど変わらないというのもそういった理由からかもしれません。他の高級靴メーカーの値段が20年前と比べて驚くほど高くなっていることを思うと、サンダースのこの値段は、かなり立派ではないでしょうか。
それで、今回紹介するシューズは、サンダース社が20年前までMOD向けに生産していたミリタリーコレクションを今シーズン特別に復刻したものです。
そして、何種類かあったミリタリーコレクションの中でも、私が一目見て気に入ったのが、この純白のプレーントゥーです。最近のこの手の靴でも、汚れを気にしてか真っ白というより、どちらかと言えばオフホワイトか生成りっぽかったりするものが殆どで、この潔い純白っぷりはなかなかありません。それに、この気品あるたたずまいはどうでしょう。私には、制服を着た高級将校が、この純白のロイヤルネイビーシューズを颯爽と履いているイメージが浮かびます。
そして、この美しいフォルムからは長い伝統と技術に培われた靴だけが持つ特別なものを感じさせます。それに、この靴は英国靴には珍しく、踵が通常よりわずかに高くなっています。踵に重ねた革が二枚分ぐらい多いでしょうか。実は、この革二枚の差が、このロイヤルネイビーシューズに、より美しく気品あるたたずまいを生み出しています。
とは言え私には、この純白のプレーントゥーを上品に履きこなすつもりなどさらさら無く、汚れなど気にせずスニーカーを合わせるようにガンガン履きたいです。
個人的には、この春夏、涼しげな綿や麻の長袖シャツや長袖ポロにショーツや半端丈のパンツを合わせて、スニーカーやサンダルを合わせるように、この純白のプレーントゥーを颯爽と履きこなしたいと思っています。

もちろん私の独断と偏見ですが・・・

Sanders/サンダース  ROYAL NAVY SHOE U  ¥34,650
カラー ホワイト  サイズ 6〜8H 
Made in England
2011年4月

※流石に真っ白なので汚れも気になると思います。その時は良い汚れ落としもありますので、靴とセットでいかがでしょうか。



     
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