私の独断と偏見で選ぶこの逸品

第51回は、スロウガンのフランス綾メルトンダッフルです。





私も四半世紀近く洋服屋をさせて頂いてますが、通称"大人のダッフルコート゛と呼ばれるスロウガンのダッフルは、今までに出会ったダッフルの中でも最高に素敵なダッフルコートです。
昨年、初めて発売され、すぐに完売してしまい紹介出来なかったのですが、今シーズンは、よりエレガントなフランス綾メルトンを使用した、新作"大人のダッフルコート゛です。
ダッフルのような冬のド定番アイテムでありオーセンティックなモノほど、実は最高に気に入るモノに出会うのが難しいような気がします。だからと言って、オーセンティックなだけのブランドのダッフルを着る気分にはなれません。オーセンティックな部分は服を作るうえで、とても重要な要素だと思いますが、そこに、いかにそのブランドらしさを表現できるかに、その服の魅力を感じます。
洋服屋のいい加減なセールストークに「これは一生モノですヨ!」と言うのを以前はよく聞きましたが、そんなものは多分ありません。ただ、40代も半ばを過ぎた私には、ある意味一生着ても不思議ではありませんが…。もちろんクオリティー的には、充分着れると思います。重要なのは、10年後20年後に着ててもカッコよく着れるかどうかです。このダッフルは、10年後20年後でもカッコよく着続けることの出来るダッフルコートだと思います。
こういうタイプのダッフルコートは、若い頃に着ると、一昔前の学生っぽかったり、お坊ちゃん風に見えたりと、若い頃より、それなりに歳を取った方がよく似合うアイテムだと思います。40代、50代の色々な洋服を体験してきた世代にもオススメしたいです。久しぶりにいかがでしょうか。とても素敵に着こなせそうです。

このダッフルをグレーのフラノやツイードのスラックスに、上品な革靴でエレガントに合わせるのも素敵です。個人的には、今時感のあるスエットパンツやツイードのアンクル丈のイージーパンツに、存在感際立つパラブーツの"ミカエル フォック″や赤いトリッカーズで、このエレガントなダッフルを、ちょっとハズした感じで合わせてみたいです。
このダッフルコートを見てると、冬が来るのがとても待ち遠しくなります。私も、この冬は、20年ぶりにダッフルコートを素敵に着こなせればと思っています。

もちろん、私の独断と偏見ですが…


スロウガン  フランス綾メルトンダッフル  \90,300
カラー ブラック、キャメル  サイズ 1、2、3  
ウール90% ナイロン10% 

日本製
   
2012年10月

















     
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