私の独断と偏見で選ぶこの逸品

第59回は、スロウガンの 定番 5ポケットデニム クラッシュバージョン です。





スロウガンの定番 5ポケットデニム クラッシュバージョンを見て久しぶりに古着のようなボロボロに破れたクラッシュジーンズが穿いてみたくなりました。
最近のキレイ目リジットデニムとは対照的なデニムです。
このデニムは、80年代に量産されてたようなフラットなつるんっとした質感で、その後、世界最高のデニムの代名詞となる、いわゆる耳つきの日本製ヴィンテージデニムの味わい深い質感とは随分違います。加工も、今のとてもリアルなヴィンテージ加工とは違い、当時のストーンウオッシュやブリーチ加工のような均一で濃淡の無い色落ち具合を再現しており、デニムの質感、色落ちなど当時の80年代デニムを思わせます。このちょっとダサい80年代っぽい雰囲気が、個人的にも懐かしく新鮮に感じます。
そして、つるんっとしたデニムの質感、安っぽい色落ち具合に大胆なクラッシュが良く似合います。ハードに大胆にクラッシュさせながらも、ハードさを感じさせないジーンズです。むしろスロウガンらしいユルさが漂います。雰囲気は、80年代の古着のジーンズのようでありながらも、今のバランスや気分でスロウガンらしく表現しています。
個人的には、最近キレイ目な洗練されたリジットデニムを穿くことが多く、キレイめなリジットデニムばかり穿いてると、逆にスロウガンのこのジーンズのようなボロボロに破れ色落ちしたダサめのジーンズが無性に穿きたくなったりします。私の場合、そのギャップというか振り幅が大きいほど魅力を感じます。
着こなしにおいてもそうでしょうか。例えば、ハードなレザーライダースにエレガントなカシミヤストールを合わせたり、上質なウールのロングコートにスウェットパンツを合わせるとか、洗練されたアイテムをいかにハズしてきこなすかとか、ハードなアイテムをいかにハードに着こなさないかとか…。それも私にとっての振り幅であり、洋服を着こなす上での重要なテーマでもあります。
スロウガンのクラッシュジーンズには、私の好きな振り幅を感じます。
さすがに真冬のこの時期は厳しいですが、少し暖かくなったら、このちょっとダサい80年代の匂いがする破れたジーンズを春らしくステキに穿きこなせればと思います。

もちろん私の独断と偏見ですが....


2015年1月

スロウガン   
定番 5ポケットデニム クラッシュバージョン   \25,000+TAX
カラー インディゴ  サイズ 1〜7  コットン100%

日本製





















     
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