私の独断と偏見で選ぶこの逸品

第69回は、LOMER/ロメールのスニーカーです。




 ロメールの歴史は、第二次大戦後の1945年にイタリア北部の山岳地帯で工場が設立され、主に軍用ブーツとロガー(木こり)等の労働者向けのブーツを生産しており、ロメールのブランド名では1975年にスタートしました。ロメールは主にデイリーユースや労働者向けから、プロ仕様のトップレンジまで様々なトレッキングブーツの生産をしてきました。その技術力・開発力の高さから他の有名ブランドからの製造も請け負い、世界30ヶ国以上に輸出もされているグローバルブランドですが、最も多く売られているのはイタリアでLOMERのある北部の約500のショップで長く地元のハイカー・クライマーから愛されてきました。
そして、この度初のスニーカーがリリースされました。LOMERの持ち味である登山向けのオリジナル高機能素材を採用したスニーカーコレクションで、アッパーに使われているMTX ULTRAは、防水透湿機能、銀イオンによる抗菌・防臭機能、上昇する体温に反応して温度を下げる機能など、トレッキングブーツの生産背景を存分に生かした自社開発のオリジナル素材です。ソールには、自社開発のオリジナル素材 SOFT FORM INSOLEを使用し、 発泡性のクッションインソールを更に多く発泡させて空気の層を多くする事により、通気性とクッション性を同時に向上させる事を可能にしました。多くのメーカーが設計やデザインを外部に委託する中、LOMERは今もなおイタリア国内で自ら行っているのが強みです。LOMERのインソールにプリントされている“ LEGENDARY COMFORT ” の言葉が自らの履き心地の自信と誇りを表しており、一度足を通すとなぜこのブランドが長く愛され続けているのかを理解して頂けます。


 その歴史や背景からもロメールのスニーカーが、スポーツブランドのスニーカーとは一線を画すものだと分かります。その見た目は、他の登山メーカーとは異なりストリートやモードをイメージできるデザインです。もちろんストリートやモードを意識しているわけではないと思いますが、そのクオリティー、履き心地、デザイン、フォルムは、長年トレッキングシューズブランドとして培われたロメールの長い歴史や背景があってこそ生まれるものだと思います。
元々気になる革靴があって、初めて行ったインポートシューズの代理店で偶然見つけたよく分からないスニーカー。一目見て、独特のフォルム、ダサい雰囲気,、まったくどこのスニーカーだか分からないこのスニーカーが気に入りました。そして、この何だか分からないスニーカーから様々なウチらしいスタイリングがイメージ出来ました。
久しぶりに出会った私好みのスニーカー。もちろんトレッキングスニーカーとしての実力は言うに及ばず、実は、モードからストリート、スポーティーな着こなしまでよく似合うスニーカーです。早速、今シーズンの様々なスタイリングに合わせてみようと思っています。

もちろん私の独断と偏見ですが…


2017年8月


LOMER/ロメール
スニーカー  \25,800+tax

EU製
















     
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