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健保組合の運営が難しくなった今日この頃であるが、会社所有の独身寮の有効活用
と組合員OBの老後をうまく組み合わせて、ユニークな経営を行っている例がある。
2000年4月より介護保険がスタートするが、それに合わせて組合が介護事業に乗り
出す。避営は組合が出資した株式会社で行い、(1)ホームヘルプ事業(2)訪問看護事業
(3)ケア・マネージメントを地域医療計画とのすり合わせで行う。
有料老人ホ―ムは今まで敷金2000万円入所料月30万円等高級で誰でも入れない。
又、ケアハウス(経費老人ホーム)は県・市の補助が必要で充足率との兼ね合いがあ
り、どこでも建設するというわけには行かない。ところが、最近企業の独身寮はある
程度高品質でないと若者の入所者がなく、古い寮は利用率が低下している状況がある。
そこで、そのような寮を改造し老人ホーム(エージドハウス)とする。ケアハウスの
会社運営版というところだ。
入所者の範囲は要支援・要介護度1・2・3の4段階程度とし、介護度4以上の人は
他の施設への人所を勧める動きがある。そして、人所者に対し食事の提供とともに、
ホームへルプサービス等の在宅サ―ピスの提供を行う。
介譲度3の人が人所していて介護度4に進んだ場合は、連携している近所の老人保
健施設に人所していて頂く為、普段よりその老健のデイケア、ショートステイに通っ
て頂き連携を図る。訪問看護は医師の紹介が必要なので、医療機関とのタイアップが
必要となる。
勿論社会福祉法人を作りデイサービス・ショートステイを、又は医療法人を作りデ
イケアを自前でしてもよいが重装備となり、得策ではない。
このようなスキームで「株式会社日本福祉サービス」等ホームへルパー事業業がFC展
開を行っている。
エージドハウスはケアハウスタイプでも良いし、グループホ―ム方式でも良いが、
いずれにしても在宅なので今後厚生省も施設介護より在宅に力を入れる(参考:1999
年9月9日 日経新聞)ことからも面白い計画である。