私と山の出会いは、中字校・高校での大山での蝶々採集である。米子と大山間のバス回数券を買っていて、修学旅行の費用も山行きの費用に当てました。山岳部には大学の2年の時からで晩生です。大学での入部の理由は、山が好きなことだけではなく、人生にあまり自身が無く、何か自心の付くこととして体力のアップを目的に山登りを始めました。

大学卒業後5年間大坂にいてスキー程度であまり山には行かなかったが、米子に帰ってから、大山に入るようになりました。その頃はあまり仕事も面白くなく、何か情熱を傾けることがほしかった時期に海外遠征の話が出てきました。
この海外遠征で山登り以外にいろいろなことを経験させてもらいました。1)海外遠征に行きたい仲間を集め、チームワークを作る。2)目的の山を決め、情報を集める。3)紙1枚の趣意書で資金を集める。4)英語を習い、大使館との折衝を行う。5)現地で目的の山にたどり着くまでの色々な冒険・交渉。そんな訳で実際山を登攀することより、山に至るまでのことがよりインパクトが大きかった様でした。又大変廻りの人に支えられての山行きだったので、遠征から帰ってからはまじめに仕事をしようと言う気にもなりました。

遠征以来30年、仕事のみの人生に変わりましたが、遠征の精神で不可能を可能にする喜びが持てるようになりました。山登りの中には他人に出来ないこと、マイナーでも自分にとって価値のあることへの挑戦に生きがいを感じるところがあります。そんな精神は、ビジネスの世界で他人のやらないことへの挑戦に生かされて来ました。

現在61歳となり、今までのサラリーマン生活から自営業、畑違いのコンサルの仕事に掛けることが出来たのも、山のおかげ、山に掛けてきた心意気なのではないでしょうか。これからは友人、山登り、仕事と、何にでも興味を持ち、前向きに楽しい人生が送れるような充実した気持ちでいます。

私の人生の原点は山にあります。