バカ漫画 其之参
「ウルトラマン」
〔若木書房・コミックメイト〕
S54/8/25初版発行

野原正光
(&円谷プロ)

(C)円谷プロ、野原正光

  さて、好評(?)バカ漫画 特集。第3回目は、「ウルトラマン」
  元々「ウルトラマン」ってえのは、色んな作家さんが描かれているのですが、
それぞれに妙なツッコミどころがあって、なかなか奥が深いモノです。

         ↓↓例えばこんな「ウルトラマン」はいかがでしょう?↓↓
一峰大二『ウルトラマン』

初登場の後で巨大な紙
ワープロ書きで自己紹介
楳図かずお『ウルトラマン』

ウルトラマンって、普通
ヒーロー漫画か怪獣漫画に
カテゴライズされるはずなのに、
こりゃ、どうみてもホラー漫画

イッちゃってるにご注目!
かたおか徹治
『ウルトラ兄弟物語』


酒飲んで酔っ払うウルトラマン
口はどこにあるんだ?
しかも「ウィ〜ッ」とか言ってるし

この後で彼は
「どうせおれはダメなウルトラ族さ」
と、愚痴ります(笑)
 ↑これら作品には、他にもツッコミどころは山ほどございますが、今回はメインの話でないので省略。
   他の方がレビュー書いておられますので、そちらを参照してください。
        1ガロン10ポンドのスコッチより 〜ウルトラマンガ総ざらい〜
        BLACK徒然草より 怪奇!楳図トラマン(2005/2/19OPEN


  今回取り上げるのは、これらを更に凌駕するトンデモなさ
  よくもまあこんな作品、円谷プロが許可したもんだ・・・・・


 えっ? 監修してんの?・・・・・・嘘ぉ〜〜ん!


  何がトンデモないって、その砕け具合マジなのか冗談なのか判別しにくいスタンス
  今回は、文章で説明するのは限りなく不可能。
「百聞は一見に如かず」って諺を、これほど実感したことはない。
  とにかく見ていただきましょう。それで

 笑うなり怒るなり呆れるなり
    どうぞご自由に。











  それではお送り致しましょう。衝撃映像第一弾

 キーラゴモラガマクジラ野球拳です。




 ↓↓ ドンッ!! ↓↓



 か、、、、怪獣、しゃべりやがんの。
 以前、『キャプテンウルトラ』で、怪獣がふきだしで喋ったことがあったが、今回はアレ以上。
なんてったって、野球拳やっちゃうから。それもどう見ても頭悪そうな怪獣どもが。

珍作『ウルトラファイト』匹敵するかもね。
                                偽善社通信より『ウルトラファイト』とは

もしかして、意識していたのか? ちなみにこの本の初版発行は昭和54年。
ただし、雑誌に掲載されたのは雑誌『小学二年生』1970年頃らしい
だが、1970年の『小学二年生』新年増刊号で掲載されたのは、
このシーンの出てくる次の話( 「かいじゅう月にせいぞろい」)であり、
この衝撃映像の話(「四台怪獣との決戦」)の雑誌掲載は、それ以前である可能性もある。


『ウルトラファイト』放映は、1970年9月28日から。う〜ん、微妙・・・・・。

どちらかがもう一方に影響を与えたことは、充分考えられそうだな。
掲示板で『ウルトラセブンVSスカンクドン』掲載誌は1970年の小学2年生、との情報入りました(未確認)。
この情報が本当なら、半年程度で企画から放映まで一気通貫するの考えにくいので、
漫画とTVのトンデモウルトラマン
シンクロニシティしたのだと思われます。もしくは、漫画の方は「これからTVでバカやります」前フリだったのかも(笑)








  さて、閑話休題。衝撃映像第二弾

今度はオリジナル怪獣出現!。闘うは我らがウルトラセブン


 では、お送りいたしましょう。

 ↓↓ ドンッ!! ↓↓

























・・・・・・・・・・・・・・・・・・絶句!!








 ちなみに、この怪獣は「ギロン星」出身の
  「スカンクドン」 だそうです・・・・・・・・・ハァ。
その必殺技「おならガス」は、山をも吹っ飛ばす威力です。
        ・・・・・・・・・・・って、ホントに山を吹っ飛ばしてるよ、オイ!






この後セブンは「おならガス」直撃を受けて、大ピンチ
そこへウルトラマンが駆けつけ、スペシウム光線で「スカンクドン」を地球外に追い払う。
セブンは軽いガス中毒だけで済んだそうだ。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 もはや語るべき言葉もございません。

「セブンの危機がせまった」・・・・って、
オレの思い出の中のウルトラマンシリーズにも危機が迫ってるな。
・・・・・・・・
大丈夫か、オレ!?





 最終ページの見開きに、こんなことが書いてありますよ。
「(若木書房)コミック・メイトは漫画を愛する少年ファンに、
 
大いなる夢冒険心から笑いを送りたいと願う、意欲的なシリーズです」

・・・・・心から笑いました。そして心からのが出ました。別の意味でな

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