バカ漫画 其之伍 | |
「希望の革命」 〔幸福の科学出版〕 1995年3月7日 初版発行 講談社フライデー全国被害者の会 |
バカ漫画第五回の特集は、原点に帰って、宗教漫画。 文句言われると嫌なんで、本の画像にはモザイク入れております。 五回目にしてもう原点に帰るとは、ネタも尽きたか。 さて、『幸福の科学』とは何ぞや? と思われる方も多いと思うので、ちょっくら説明をば・・・
で、今回のバカ漫画は、この団体さん発行。「希望の革命」 著者は「講談社フライデー全国被害者の会」。つまり、雑誌「フライデー」を糾弾する漫画です。 元より、「フライデー」自体、芸能人・著名人のスキャンダルを暴露したりでっち上げたりが中心の、 いわゆる「売れてナンボ」の雑誌でして、個人的には好きにはなれません。つーか、嫌いです。 特にこの雑誌を擁護するつもりなんざ、欠片もございません。 しかしこの漫画は、あまりにも笑える…もとい、感銘を受ける部分が多すぎて その前に、どうして講談社(「フライデー」)vs『幸福の科学』の構図になったのか。 先に説明しておきましょう。・・・とは言っても、別に複雑な話ではありません。 1991年8月23・30日号で「フライデー」が、O川隆法主宰先生の経歴を暴露し、 更に教団内部での金銭の授受など、あることないこと書き連ねた記事を載せたのがきっかけです。 これに対して『幸福の科学』サイドが激怒(もちろん主宰先生も)。 その報復行為が、会員総出での執拗な電話&FAX攻撃。すなわち 抗議電話を切れ目なく延々とかけ続け、 抗議FAXを切れ目なく延々と流し続ける。 1991年9月2日から5日間にかけて、これら営業妨害・・・じゃない、抗議行動は続けられ、 講談社はその間中、社の機能がストップすることに。 ただまぁ、これに関しては、素晴らしい釈明がございます。
個々の会員がたまたまかけた抗議電話が、偶然切れ目なしに繋がり、 個々の会員がたまたま出した抗議FAXが、偶然延々と繋がってしまったのですよ(笑)
ちなみに、この漫画の中でも
とりあえず、このような経緯があったことだけ説明しておきます。 さて、前置きが長くなりました。 では、 まず、当時流行していたこのテの雑誌は、頭文字を取って、俗に「3F」と呼ばれておりました。 つまり『フラッシュ(光文社)』『フォーカス(新潮社)』そして『フライデー(講談社)』。 この3誌です(「フォーカス」は後に休刊)。それぞれ、多少の傾向の差はございましたが、 どの雑誌も大同小異。あまりスタンスに極端な違いはなかったように思われます。 低俗な情報を垂れ流す行為を批判するのは、まあ結構なことですが、 なんで「フライデー」だけなんだ? 他にも似たような雑誌はあるのに。なぜ他の雑誌に同様の批判しない? 答えは単純明快。幸福の科学を批判したのが「フライデー」だけだったからでしょう。 「ずさんな記事作り(P.74)」「他人の不幸を見て喜ぶなんて最低(P.77)」「拝金主義(P.78)」 等の批判は、「フラッシュ」「フォーカス」にも当てはまるはず。 でも、そちらに関しては、最低でもこの漫画では、特に批判らしい批判をしておりません。 結局、自分とこに都合が悪ければ批判するんかい。 なんてぇバランスの悪い光の天使だ。 第二に、著者の講談社フライデー全国被害者の会って、何だと思います? 「フライデー」に大切なプライベートを激写された人。 「フライデー」に身に覚えのないスキャンダラスな記事をでっち上げられた人。 そんな被害者たちが中心になって立ち上がり、「フライデー」の姿勢を正すために作られた会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だと思うでしょ?普通。 これが違うんですよ。 本のあとがき見ると、 この会の会長は、景山民夫(故人・作家)。で、副会長が小川知子(女優)。 つまり、幸福の科学の広告塔芸能人が会長・副会長を勤める会でございます。 「フライデー」の被害を受けたことで有名な、ビートたけしも、荻原健一もまったく関与なし。 だから、正確に言えば、
さて、肝心の本の内容ですが………特に書くことないですねぇ。 ストーリーなんぞほとんど無いに等しいし、最初から最後まで講談社の悪口、それだけです。 手法はよしりんと同様、幸福の科学サイドの人は美しく、講談社サイドの人は醜悪に。 まぁ、単なる抗議だけで終わっていれば、これは単なる宗教団体の苦情漫画に過ぎません。 しかし、この漫画がバカ漫画たる最大の由縁は、その講談社バッシングの理由。 「ずさんな記事作り(P.74)」「他人の不幸を見て喜ぶなんて最低(P.77)」「拝金主義(P.78)」 …とか、批判するならそれでいいはず。でも、これだけで終わってはいけないんですよ。 作中の登場人物(もちろん幸福の科学の信者たち)の 「まるで何者かに操られているみたい(P.78)」 ……と。 そして導き出される結論。 講談社=悪魔である(爆!) 冒頭から、なんかぶっ飛んでおります。この漫画。
単に講談社を批判するだけなのに、一億五千万年前の話から入るとは。 しかも一億五千万年前。ジュラ紀ですな。 言うまでもないことだが、菩薩や如来は主宰先生。そして『幸福の科学』のこと。 そして、悪魔とは講談社、そして講談社社長の野間佐和子のことである。 す・・・すげえぜ。すげえ個人攻撃だ(笑)正確には「悪魔に操られている」のだそうだ(笑) そして、話は続く。あぁ、画像を見せられないのが残念だ。是非、想像してみてくだされ。
いやぁ〜、笑った笑った。 ホント、画像を見せられないのが残念です。お金発生したら嫌だからね。 ルドルフ=シュタイナー引用して「現代の悪魔は活字から入ってくる」 って書くのはいいが、 多分シュタイナーは、そういうつもりで言ったんじゃないと思うぞ(知育偏重の弊害じゃないか?)。 『幸福の科学』も活字の本を300冊以上も出しているのだがあれはOKなのか? 身の毛もよだつほど
・・・・・ダ、、、ダメだ。「欲望の闇」 とやらに沈む前に 笑いの闇に沈んでしまう・・・・ なんて い、、、今にも堕落してしまいそうだ・・・・・。 しかも、もっと P.126&127の悪魔の絵が、見開き2ページにまたがっているため、 本の折り目が悪魔の顔のど真ん中に入っていて、 スゲェマヌケな顔になっているんだぁぁっ!! ガキの頃、お札にわざと折り目つけて、 「笑う伊藤博文」・・・・・・とか、やったのを思い出しちまった。 「笑う聖徳太子」は、もったいないんで。って、歳バレバレだな、オイ。 あれでは悪魔の威厳が台無しです。 蛭田達也『コータローまかりとおる』29巻で、「聖ミカエル学園」の空手部主将 超ナルシストの美麗院馨(びれいいんかおる)が、1ページ丸々使った超アップで登場した後、
まぁ、『コータロー…』は、講談社(マガジン)連載だから、仕方がないかもしれません。 さて、色々楽しんでまいりましたが この幸福の科学出版。他にも結構たくさん漫画を出しております。 つまり、信者である漫画家さんがいらっしゃるということです。それも結構たくさん。 有名な漫画家さんもおられますので、少々メジャーどころを挙げてみましょう その他の方は、どこで何を描いているか分からない人がほとんどなので略。 菊池としを 『マンガ最高裁判事・朝日龍太郎 宗教的人格権裁判』 代表作・・・『蓮華伝説アスラ(講談社)』『明王伝レイ(講談社)』 『YOH 光の抄(講談社)』『天空の門(集英社)』 参考・・・『航空母艦住吉』によるレビュー〔悪想念の集い〕 美村あきの 『ヘルメス 愛は風の如く (強敵との死闘)(アフロディーテの愛)』 代表作・・・『伝説の少女(講談社)』『すくうるでいず(講談社)』 など 他にも色々作品あるが、ぜ〜んぶ(講談社)から さとうふみや 『コミックエンゼルズ』より『降魔法輪』 代表作・・・『金田一少年の事件簿(講談社)』『探偵学園Q(講談社)』 参考・・・『山本弘のSF秘密基地』によるレビュー〔金田一少年の悪霊退治?〕 おいおい、何でこんなに講談社ばかりから出しているんだ? 事件があった後も平然と講談社で連載しているのは何故だ? 金さえもらえれば、どこでもいいのか? でも、それって拝金主義(P.78)・・・ もしかしたら、講談社の内部情報を得るためのスパイ? それとも、講談社を内部から腐らすための工作員? むう、どちらにせよ大ピンチだ、講談社!! 早速、今連載中の『探偵学園Q』は打ち切りだ!(笑) |
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参考・・・と学会年鑑2001。稗田おんまゆら様 埼京震学舎 山本弘の秘密基地 航空母艦住吉 「幸福の科学」を科学する |
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