バカ漫画 其之拾九 | |
「ジャニーさん」 〔データハウス〕 (1990年3月11日発行) 鶴田康文 |
バカ漫画の第21回目は、いざ、華の芸能界へ……… え〜〜〜〜っと、今回は少々怒らせたらマジで怖そうなので、へタレにも少々腰が引けております。 事務所も怖けりゃファンも怖い。ジャニーズファンは、見ない方がお互いにとって身のためでしょう。 華やかな芸能界。その中でもひときわ明るく映える、男性(少年)アイドルグループ。 ジャニーズから始まって、フォーリーブス、たのきんトリオ、シブガキ隊、少年隊、光GENJI、 そして現在のSMAP、TOKYO、KinKi-Kids、嵐、V6などに至るまで、 各世代に渡って芸能界を席巻し、その存在は女性ファンの心を掴んで引きずり回してやみません。 その頂点に君臨するのが、言わずと知れたジャニーズ事務所。そして、それを取り仕切るのが、 このバカ漫画の主人公・ジャニー喜多川総帥と、その姉・藤島メリー泰子 昨年(2004年度)の所得番付を見てみると、ジャニーさんは91位。メリーさんは93位。 仲良くジャニーズ事務所の所得が、社長と副社長できっちりと二分されております。 ちなみに、両者を合わせると……なんと、全高額納税者中、20位に食い込みむではないか!! 芸能界どころか、日本でも20番目の高額納税者。それがジャニー&メリーでございます。 これだけ資金力があれば、そりゃあ………え〜〜っと、色々なことができるでしょうな(笑)。 ジャニーズ事務所に関しては、光の部分は今回は省略。闇の部分に関して、 いろんなレビューやらブログやらございますので、そちらを参照して頂ければ。 ・ジャニーズ事務所について @ A B C D E(E') F G H I J K ・ジャニー喜多川さんについて @ A B C D E F G 他にも、古くは豊川誕(ジョー)が、独立後、芸名の「誕」の使用を差し止められ、「ジョー」として 再デビューするも全く売れず、年収(!!)30万という極貧生活の挙句に、最後は詐欺でタイーホとか。 元シブガキ隊のモッくんこと本木雅弘が事務所から移籍した後、各プロダクションに 「向こう○年間、彼を使わないように」との回覧板が回ってきたとかきてないとか。 独立後、最初に主演が決定したドラマを無理やり降板させられたりしたとかしてないとか。 元SMAPの森且行が、SMAPを脱退してオートレーサーに転身後、人気の彼を起用してCMしたい オートレース側の意向はあったが、民放では一切やらせてもらえず、CATVでしか放送してないとか。 ……ま、色々と、とかく話題の多い方々なんですが、このバカ漫画は、 元フォーリーブス・北浩次による暴露本『光GENJIへ』(鹿砦社)の総集編となっております。 ジャニー喜多川との同棲体験を赤裸々に語り、かねてから噂のあったその同性愛趣味を暴き立てた ベストセラー本。この仕掛人が、成人男性ならお馴染み・村西とおる氏というのも面白いところです。 『一発屋外伝(宝泉薫・彩流社)』によると、出版プロデューサーを務めた本橋信宏の言として 「それは例によって女優にインタヴューしながらビデオ撮影を行っていた最中に起きた。彼女が当時人気絶頂の田原俊彦とのSEX体験を告白したというのだ。 村西は恰好の宣伝材料としてこのネタを週刊誌に売ったが、ジャニーズ事務所は『事実無根』と 猛抗議。ジャニーの姉で切り盛り役立ったメリー喜多川が立会い、村西との話し合いが持たれた。 村西は、相手の対応が気に入らず、決裂後『俺は絶対にジャニーズを許さない!』と激昂していたという。そして、北と出会い、報復行動に出たのである。」 ・・・とのことだったそうです。 つまり、この暴露本をめぐる一連の騒動は、再び『一発屋外伝』から表現を借りると、 「性を媒体にして自らを中心とする王朝を作り上げる志向において、同じタイプの人間」 である村西氏の、「近親憎悪とライバル意識」剥き出しの発露であった。と、そういう訳だと。 ま、ジャニーズ事務所の方が圧倒的に金にも権力にも勝っており、逆に、村西氏の方は肝心の 会社経営の方で「綱渡り」とも言えるような資金繰りを続けた挙句に倒産しちゃいましたが。 さて、前置きが長くなり過ぎました。 この本の内容に関してですが………怖すぎて、今回画像は出せましぇん(汗&涙)。 タレントは軽薄で頭悪そうに描かれ、ジャニー喜多川とメリー、そして彼等にまつわる方々は、 よくもまぁここまで描けるもんだと思えるくらい醜悪です。 なんかこれ描いている側も、ドロドロの怨念で、やはり必要以上に醜悪に思えてしまうのだが。 本の内容は、4コマ漫画主体です。とにかく、最初から最後までジャニー喜多川氏の ホモネタがメインです。たまに藤島メリーの金ネタも入ります。 つまり、もの凄く醜悪に描かれた還暦のおっさんのホモネタが、 最初から最後まで延々と続いておるのです。 最後まで読むと、もはや吐き気するほど。 「光GENJIへ」のサブタイトル(洒落にあらず)に騙され、間違ってこの漫画を買ってしまった子供いたら、 絶対に泣きますな。一生かかっても拭えないトラウマを負わせること必至です。 今回のバカ漫画は、精神衛生上、あまりお勧めできませんな。 まぁ、まったく内容を説明しないのもなんですから、少々解説しますと…… 『40インチテレビ』 @相撲中継を見るジャニーさん。 A力士のお尻のアップ。ジャニーさんもアップ。 B両者とも更にアップ Cジャニーさん「めんぼくない。年がいもなく勃っちゃった」 『おじさんのロケット』 @裸で遊ぶアイドル予備軍・幼稚園児部の子供たち。彼らに話しかける裸のジャニーさん 「よいこのみなさーん!おじさんとあそびましょ」 Aジャニーさんの裸アップ。更に続けて「さあ!今からすごい手品をします。よおく見てね!」 B「おじさんの小さなロケットが、ほうら、こんなに大きくなって…」 効果音「シコシコ」 C「発射! うっ…」 喜ぶ子供たち「うわあ!おじさんすごーい」 『悪くないんだ』 @「ホモ、ホモ〜」と後ろ指さされ、ムッとするジャニーさん。 Aジャニーさん「ホモの何が悪いんだ!バカヤローッ!!」 Bジャニーさん「ホモは妊娠の心配がない。繁殖しないんだ、最高じゃないか」 Cジャニーさん「『痔』にもならないし、あとくされなくて美しいと思わないかい?」 『バック転』 @美少年タレントふたり「ジャニーズって、バック転出来ないとダメなのかなあ」「らしいねえ」 Aふたりに近づくジャニーさん「ハハハ、そんなことないよ。心配しないでポコペン」 B更に近づくジャニーさん「そこに書いてあるバックていうのはねえ……」 C襲いかかるジャニーさん「バックで相手しなきゃ、ダメってことなのよ〜ん」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだかなぁ・・・・・・・・・・・・・・ ↑こんなのが、延々200ページくらいも続くのですよ。 そりゃあ、気分も悪くなろうってもんだ。 ちなみにこの漫画。ホモに関して無茶苦茶に偏見が強く(市民権のない時代だから仕方ないといえばそうですが)、 AIDSに関する記述も、体に斑点ができたりとか、とにかくえげつない。 ジャニーズの圧力とは無関係に、現在では発禁本なのは間違いないでしょう。 |
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