プロセッサがあれば〜^^
雑木林も美しい
山賊の唄

ぼやき

じまん

ちょっとつまんで
月は笑う
大倉山1112mに挑む
今日は腕を杭にしてがんばる

道をつくるのは任せろ
 
 現代の山賊・三種の神器はこのようなものだ。鉄の爪グラップル、やはり新品は良い。下の左は小型のハーベスタ。枝を打ち払い適当な寸法に裁断する。
 右は中型のプロセッサ。枝払い・裁断の専用機。もう一つの神器は、狭く急な作業道を往来して原木を運ぶキャタピラ車だ。どれも結構高価なものだ。
 しかし、不本意ではあるがこんな道具でも無ければ、我ら山賊たちは生業がたたないのだ。本当は仕事は3Kながら気長に山の暮らしを守りたいのだが、
 CO2削減「3.9%」の御触れもきつい。 きれいな空気、おいしい水を保つのはタダではない。安くも無いのがお解りでしょうか。
ウインチで引っ張れ!
山土場から

山土場

ウインチで集材

作業道

100m架線で集材

土場まで1km

プロセッサが欲しい

道幅いっぱいに〜^^

1112m山頂下に少しのブナ林も
残っている。標高700mを行く道
はやがて1000mまで進んで行く
ことになろう。それが次に使われる
のは更に50年先のことだろうか。
水源涵養林として、しばらく生きる
この森の後のことは、わからない。
100年生きたものは200年の、
200年より300年の美林として
残したいと思うのだがその先は、
もとの闇山祇の神さんへお返し
するのがいいのかも知れない。
とはいうものの、こんな昼寝の夢
から醒めてあたりを見回すと
月は笑う。


伐倒の腕には自信あり

険しい谷には架線を張って


  ご覧のとおり、柔らかな中国山地はこれ
以上手を入れるところは無いように美しい。
しかし、山の頂から眺めるとグリーンベルベット
の様に見える森林も定期的な手入れが欠かせ
ない。下刈り、枝打ち、除伐また枝打ち....
50年近くになる多くの杉・檜林もやっと2度目
の間伐に入るが、山林所有者に渡せる販売代
金はわずかだ。それでも百年の森を残したい
我ら山賊は道無き山に道を付け続けている。
伐採期を80年とするなどと長〜い話があるが、
そんなことは遠の昔に「想定内」のことだ。

  さて
外材輸入型の大手建材は、ずいぶん海外で
荒地を造成してヒンシュクをかったようだが、
関税が上がると手のひらを返すように、
「国産材」利用の合唱を始めた。その唄も歌い
終わらぬうちに、今度は円高の風が吹くと
またしても口を拭って「国産材」のことを忘れた
ふりをしている。

われらは小さな山賊団だが、[国産材」と一連
托生...ここに命運を賭ける頑固者の集団。
これしか無いのだから信用すべき者はだれか
よくわかっている、だれが我らの首領なのか。

 「循環社会」とは一度とぎれると取り返しの
つかないものだ。残念なことに日本の森林再生
の取組みには長い断絶が生じてしまった。
それを承知で、「国産・国消」の試みをこれから
始めようとしている。その試練を支えるものは
小さな地域の資本と、エネルギーしかない。
我らには舵のとれない大船などいらないのだ。
小さな町の再生をも賭けたプロジェクトXは
いよいよ佳境に入る。

標高800mから

馬力も欲しいから
鉄の爪
間伐に最適!