平成28年2月議会 一般質問 



 

 

境港新時代の到来に備えて

 

皆さん、おはようございます。昨日、境港では、水木先生のご遺族をお迎えして、盛大に偲ぶ会が開催されました。米子鬼太郎空港でも、妖怪のリニューアルのお披露目があり、水木ワールドにどっぷりと浸かった一日でありました。そこで改めまして、「まんが王国とっとり」の王様は、水木しげるさんであり、都は境港であると改めて思った次第であります。

今日は、境港新時代の到来に備えてと題し平井知事に質問をさせていただきます。よろしくお願い致します。

2020年東京オリンピック開催の前年、2019年夏に日本で開催されるセーリング競技のレーザー・レーザーラジアル世界選手権大会開催地として、境港公共マリーナが名乗りをあげることになりました。

公共マリーナは、昭和60年のわかとり国体に向けて整備され、地元漁業者の温かいご理解と、季節を問わず美保湾に吹く風と波は、日本屈指の立地、「世界を目指すならば美保湾」と定評をいただいてきましたが、参加選手3百名弱、コーチ、役員等で総勢5百名にものぼる参加者、そのほぼ全員が外国人、しかも3週間にわたる大会というのは、全く経験したこともありません。

その上、開催候補地のライバルは、東京都若州であります。

去る2月28日、鳥取県、境港市、鳥取県セーリング連盟の3者で、誘致推進会議を開き、今後、「さかいに世界を」を合い言葉に、大会誘致に向けて頑張っていくこととなりました。

決定はこの春になりますが、日本一小さな貧乏県が、首都東京に向かって闘いを挑んだのであります。世界に向かって鳥取・境港の持つ豊かな自然の恵みと、地元の協力を武器に売り込んでいこうという、その大胆な気概に私は心からの快哉を叫びたいと思うのであります。

大地にしっかりと足をつけた堅実な県民性に加えて、目の前に広がる大海原に向かって船で乗り出す勇気とロマンが求められる鳥取の今という時代に相応しいチャレンジであると思うのであります。私たちの世代が若者に贈る最大のメッセージになると確信します。 

この大会が開かれる頃には、マリーナ近くに竹内南貨客船ターミナルがその全容を現すことでしょう。

物流・人流・スポーツと様々なジャンルで世界に向かう境港新時代の扉が開く日が近づきつつあることを予見し、平井知事のご英断に心より敬意と感謝を申し上げまして、今日の質問に入りたいと存じます。 

平成27年の境港の港勢を見ますと、速報値ではありますが、外貿・内貿合わせて全体貨物量373万8,110トンで対前年比3.5%の増、コンテナについては、中国航路に大幅な減少があったものの、全体では2万3,463TEUと、過去最高を記録しました。 

就航7年目となった環日本海定期貨客船は、貨物が6,011トンと振るわなかったものの、旅客数は延べ2万6,934人と過去最高となりました。

クルーズ船については、爆買い報道で国内外に名を馳せたクァンタム・オブ・ザ・シーズ16万7,800トンが4,686名の客を乗せて入港したのをはじめ、23隻、乗客数約2万人の寄港を達成しました。これは、博多港245隻には遠く及ばないものの、本州日本海側の港ではトップ、全国では東京港と並んで11位という成績であります。

さらに、昨年4月、昭和工業団地にリサイクル企業が立地操業を開始、今後も隣接地にもう1社進出予定であり、リサイクル貨物量前年比2倍増の4万8千トンの記録とともに、リサイクルポート境港の今後に多いに期待できる年となりました。

境港が、今、地の利、ときの利を得て、躍進途上にあることを、私は心から嬉しく思いますとともに、境港の今日あるのを夢見て努力を重ねてこられた先人の方々、関係各位に対し、深く感謝の誠を捧げたいと思うのであります。

そして、現在、進捗中の2つの巨大事業、即ち、外港中野地区国際物流ターミナル整備事業と外港竹内南地区貨客船ターミナル整備事業が完成の暁には、境港はいよいよ新たな時代を迎えることになり、大きな期待に胸躍るのであります。

平成28年度に中野地区に新しく、マイナス12メートルの原木船対応の岸壁と埠頭用地が整備されれば、昭和南地区の岸壁・埠頭用地の再編が可能となり、これまで以上に貨物船、クルーズ船を受け入れることができるようになります。

1泊200万円といわれる沖待ちも解消され、折角の入港オファーを断るような事態も避けられるようになります。

ちなみに、28年度のクルーズ船寄港は、現在35回を予定しておりますが、乗客は確実に4万人を越える勢いであります。中野地区の整備完了後には、さらなる受入れ回数の増が見込めると同時に、埠頭に山積みされている原木の山が消えることで、おもてなし度も格段にアップすると思われます。 

さらに、31年度末には、待望の貨客船ターミナルが整備され、竹内団地に新たな港まちが出現する予定です。

現在、昭和北岸壁に寄港し、仮設ターミナルで対応しているDBSフェリーや、昭和南岸壁で対応しているクルーズ船の専用岸壁とターミナルの建設は、大山、弓浜半島、美保湾が織り成す素晴らしいロケーションやCIQ体制への評価とともに、クルーズ船寄港地としての境港の地位を不動のものとすることでしょう。

一方で、境港は平成25年から、新潟、苫小牧港と結ぶ国内RORO船のトライアル輸送を重ねてまいりました。加えて、昨年は北九州港との間を、鉄道輸送も加えたシーアンドレールによる一貫輸送を試み、将来的には平成30年〜32年に定期航路化を目指しております。竹内南岸壁を拠点とすることになるRORO船の定期航路化が実現すれば、境港の弱点である国内移出入貨物量が増え、港勢の伸展に大きな効果をもたらすであろうと期待するものです。

以上、述べて参りました境港の港湾機能の強化再編事業の進捗と併せて、先般、港湾の伸展にとって大きな影響を及ぼす一大ニュースが飛び込んで参りました。

米子鬼太郎空港への香港定期便の就航であります。仁川(インチョン)国際空港に加えて、6ケ所29路線を持つ香港国際空港と結ばれることになります。境港が究極目指そうとするフライアンドクルーズ港になれる可能性が産まれたのではないかと心より歓迎するものですが、知事は如何様にお考えでありましょうか。

石破地方創生担当大臣からは、「境港を日本海一の港にする」と明言していただきましたが、まさにその地位に向かって着々と進んでいる感のする境港の現況であると考えます。これまで、ご尽力をいただきました平井知事は、この現況をどのように受け止めておられますでしょうか、そして、境港の将来をどのように展望されるのかお聞かせください。

 併せて、私はこれまで標榜してきた“北東アジアゲートウェイ境港”の看板は少々古くなったように思いますが、知事はいかがお考えでしょうか。

境港の新しい時代を切り拓く夢のあるキャッチコピーを名コピーライターである平井知事にお願いしたいと思います。




○ 平井知事 (答弁)   

 

安田県議から、境港につきまして、縷々ご質問を頂戴いたしました。議員のほうからは、境港の新時代が開かれてきたという力強い、これまでの経緯と最近の動きについてのお言葉をいただき、そして、私のほうに境港の将来をどういうふうに展望しているのか、また、フライ&クルーズ港の可能性はいかがかと、こういう観点でお尋ねをいただきました。

 今、議員のほうから冒頭お話がありましたけれども、昨日は、水木しげる先生がお亡くなりになりまして、ちょうど百箇日の法要にあたる日でございました。これがちょうど3月8日という、ご存命ならば先生の94回目のお誕生日にあたる日でございました。

私も調布のほうに参りまして、水木しげる先生の御一家と話をし、霊前に祈りを捧げた際に、この3月8日に鳥取のほうに来ていただいて、地元の人々とともに先生を偲ぶ、そういう集まりができないであろうかと、当時お願いをしたものでございますが、先方からはですね、ぜひ行ってみたいというお話がありました。

調布というところでお住まいであって、現に青山斎場でもご葬儀がございましたけれども、しかし、先生の思いというものは、境港に深く根差していたわけであります。昨日の偲ぶ会の中で、娘さんの水木悦子様がおっしゃっていましたけども、先生はどちらかというと恥ずかしがり屋なところがあって、はっきりと求められたことをストレートにおっしゃらないところがあるというふうに述懐をされながら、境港のシャッター街が開いていったことにつきまして、先生が鬼太郎の町になることで境港が元気になるなというふうに喜んでおられたというお話がありました。

また、鳥取県が漫画王国を志して、米子鬼太郎空港を開港したのが平成22年でございましたけれども、奥様の布枝夫人のほうからお話がございましたが、先生はこの米子鬼太郎空港という名前の付いた空港ができることを本当に喜んでおられたというふうにおっしゃいまして、飛行機に非常に悠々として乗っていた鬼太郎の像がそこに置かれたわけでありますが、その像とあわせて、先生がそこにいらっしゃったときに、激写しろと周りの者に言ったとおっしゃっていましたが、先生はあまりそのようなことはおっしゃることはないと思いますので、それをそういうふうにおっしゃったことが、先生の大変お喜びな様子が伝わってきたというエピソードとして語っておられました。      

先生のご逝去を心から悼みますとともに、これからに向けて動いていかなければいけないことを改めて思い起こさせます。

今日も皆様お気づきと思いますが、日本海新聞など地元紙はもとよりといたしまして、朝日新聞は一面のトップの記事でございます。

これをもし、下世話な言い方をすれば、広告だと思ったときにカラー写真入りでこれだけ大きく報道されるというのは、どれほどの値打ちがあることだろうかということだと思います。

「死せる孔明生ける仲達を走らす」という故事がありますけれども、死して尚、その名をとどろかされていた先生が、全国の方々に向けて、境港を大事にしてくれというふうに呼びかけたようにも思えたわけであります。実際、先生が死してなお、この国が水木先生を中心に動いている、そういう瞬間でもあったのではないかなと思っております。

今日は、境港新時代につきまして、非常に分析的なお話をいただきましたので、あえて申し上げれば、私自身、県政を担当するにあたりまして、いくつかのポイントがあると思っていました。アメリカという遠いところで鳥取を見ていて、仲間の皆様から帰ってこいと声をかけられて悩んでいたときに、では、自分は何ができるだろうかというふうに考えまして、非常に外から見ていて残念ながら力がそんなにない地域であります。人口が少ないということ。それから目立った企業などがあるといったこともない。観光地としても、世界的にアピールできるような京都だとか、そういうところとも違う。しかし、まだポテンシャルがあるはずだと、あるとしたら一つは漫画やアニメの力ではないかというふうに思っておりました。そんな意味で、境港の観光客が集まり始めたときです。当時、漫画王国ということをもう一度志してもいいのではないだろうか、これによってわかりやすく国内外の人たちに訴えかける観光地づくりに繋がっていくだろうし、また、若い人たちの夢を育てることにもなるのではないかと思っておりました。

ゲゲゲの女房というドラマが誘致をされまして、それで一気にまた、花開いたのがその後の展開であります。

米子のほうで結婚式を挙げる。そして、境港が出てくる場面はありますが、私も原作を読みましたけれども、ほとんど調布の話になるわけでありますが、私はこれでお客様が集まるとしたら、境港だろうと。勿論、安来も生まれ故郷としても描かれていますし、登場するわけでありますけども、現実に観光地化しかけているのは、境港だから、本県にとってはメリットがあるだろうということで、当時、実業之日本社の皆さんと一緒に、この連ドラの実現に向けた活動をさせていただいたわけでございました。結果として372万人のお客様が来るぐらい、やはり、案の定ねらいどおり境港にお客様が来ました。

残念ながら、ドラマで境港が度々登場したかというと、そうじゃなかったんですけども、そこは結局、世の中そうなるだろうと見越して我々が動いたのは正解だったのだと思います。    

また、もう一つ大きなテーマとして考えなければならないと思っていましたのは、日本地図を眺めていて、おかしいと思ったことです。

それは境港は、非常に朝鮮半島に近い。又、ロシアだとか上海を中心とした中国に望むにも近いところであります。しかし、環日本海時代でプリンスのように言われていたのは、新潟だとか富山だとかであります。実際、航路もあるわけでありますが、考えてみるときちんと運動を展開してやっていくことで、この境港のほうが有用性が高いのではないだろうか。

また、日本地図を更に見れば、栄えている東京だとか、大阪、神戸というのはアジアに経済の中心が来ようとしている今日において、とてつもなく日本列島では遠いところであります。確かにひっくり返して見れば、アメリカには近いのかもしれませんけど、アジアが経済の中心になるということであれば、その北東アジアとの架け橋の役割を鳥取県全体が果たすことが出来れば、或いは、境港のパイプを通してすることが出来れば、これは鳥取県の発展のチャンスになるだろうと。

あとハンディキャップをはずしていくことも考えました。例えば高速道路があまりにも未整備であって、当時は全国最下位を宮崎県と争っている状況でありました。本気をだしてですね、公共投資がどうだこうだと言っている場合かということでありまして、やるべきことをきちんとやって屋台骨を整えていくことが大切だと考えました。

また、市町村だとか経済界と一緒になりまして、地域振興や産業振興、これを本気で県もやっていかなければならない。この辺も処方箋として考えながらニューヨークから飛行機に乗ったことを覚えております。

そのような観点で北東アジアゲートウェイということを考えたわけでありまして、議員が今おっしゃいましたように、その後の展開が出てくるわけであります。

一つには、アジア・クルーズ・ターミナル協議会に加盟をしたことであります。就任直後のことでございました。クルーズ船がいずれやってくる時代が来るだろうと。世界を見渡してみればエーゲ海、或いはカリブ海といったところでクルーズ船が隆盛を誇っているわけであります。アジアの所得が全体として上がってくれば、アジアのエーゲ海として、日本海が機能することがあるだろうと。そういう意味で、シンガポールに本拠を置いて作られようとしたアジア・クルーズ・ターミナル協議会に神戸港とともに加盟をしたことが、今の隆盛のきっかけを導いたと思っています。

今では、昨年23回寄港しましたけれども、東京港と並ぶ寄港回数でありまして急上昇してきているわけでございます。また、DBSクルーズフェリーも夢物語りであったわけでありますが、これも境港で開かれました、北東アジア地方政府サミットにおいて難航しましたけれども、協定書のなかに盛り込むということを粘り強くやりまして、その後、関係地域の足並みも揃い始めた中で企業的努力があって、航路を引きましょうということになりました。しかし、正直七転八倒しながら、たどり着いた道筋でありました。

今ではどうなっているかというと、今、新潟、富山といったところは航路が無くなっています。片方で定常的に6年半に渡りまして航路が続いているのは奇跡的なことであります。

先般、ロシアの方に本県のミッションが参りまして、向こうで活動をしたときに、向こうの方々から言われたのは、今ロシア極東で「さかい」と言えばそれは、大阪の堺ではなくて鳥取の境なんですと、おっしゃっていたと言うことであります。

それほど時代を変えることが出来たのだろうと思います。そして今大切なのは、それをまた大きく膨らませていくことだと思います。 

漫画のことで言えば、昨日は水木しげる先生の娘さんの原口尚子水木プロ社長ともお話をさせていただいたなかで、3月8日という先生のお誕生日には、毎年国内外に向けて水木先生のイベントをやろうと。それに水木プロとしても全面的に協力していきたいというお話がございました。

昨日の偲ぶ会、それから空港でのお披露目のさなかにそういう話し合いもさせていただきました。人間関係を結んで、信頼関係ができたからこそ、ここにいたっているのだろうと思います。

また、コナンもそうでありますが、コナンにつきましても、実は、なかなか小学館のプロダクションと上手くいっていない時代がございましたけれども、青山先生や小プロとの人間関係や信頼関係を作って、今、コナンのキャンペーンもさせていただけるようになってきているわけであります。

れからの時代の中ではこういうクールジャパンが非常に大切だと思います。

そこで鳥取県としてクールジャパン推進機構と協定を結ぼうと考えて、今まで交渉をしておりましたが、昨日クールジャパン推進機構の小糸専務がお見えになりまして、これについて調印式をやろうではないかと。3月25日にクールジャパン推進機構と調印をしてこういうコンテンツを生かしての地域づくり、産業づくり、それに協力をしていこうということでお話をいただきました。これが具体的な企業活動などに結びついていくことが出来ればというふうに思っております。

境港にはもう一つの面として港の面がございますけども、今、議員がおっしゃったように、一つには中野岸壁がこの度完成をする。さらに竹内岸壁が出来てくる。これに向けて大切な新年度になります。

石破大臣のお話もございましたけども、ぜひそれに向けてやっていきたいと思います。こうしたことで港の絵を今描いていくことになります。境港が竹内に新しい国際的な拠点ができるように我々がその責任を負っているタイミングだと思っております。ですから、今年度から来年度にかけて、きちんとした青写真を描きながら、そして手をつけていく。着手していく。これが重要でありまして議員がおっしゃるように平成31年度くらいをにらみながらということになろうかと思いますが、そうした動きを境港管理組合議会等とも話し合いながら、進めて参りたいと思います。その境港の振興については、スポーツというものが入ってきました。

今、安田議員のほうからお話がございましたけれども、レーザー級の世界選手権大会を誘致するということにさせていただきまして、先般、セーリング連盟の皆様と色々と話し合いをした上で、その代表の方、さらに私ども自治体関係で東京に参りまして、河野セーリング連盟会長、それからレーザー関係者ともお会いをさせていただきました。

私の方から鳥取県境港の魅力を申し上げました。今のようなお話で国際ターミナルが船の面でできるということ、飛行場が近くにあるということ、またこの度温泉のあるホテルが開業するなど周辺の宿泊環境も整っていること、さらに独特な魅力としては、向こうも驚いていましたのは、露天風呂が歩いて10分くらいのところにありますと。こんな練習地はないですよということを申し上げました。

それはさすがに向こうもびっくりしていました。そういうような色々な環境で良さがあるということでありまして、我々としては思いのたけを申し上げました。 

河野会長からは率直なお返事がありましたけれども、東京都の若州からエントリーがきていると。それとの比較検討を今後やっていかなければならない。

ですから、今日はお答えできないと。ただ、こうして知事はじめ鳥取県側が来たことを感謝するし、よく我々も関係者と話し合いながら決めていきたいということでありました。誘致に手を挙げたからにはぜひともまた地域一丸となって成功させていきたいと思いますが、そういうようにスポーツの要としても境港が動き始めているということではないかと思います。

この境港に今クルーズ船がやってくるなかで、今議員がおっしゃるようにフライ&クルーズのようなことが出来ないだろうか。ターンアラウンドといいますが、そこが乗り降りの中心になるような、そんな仕組みもあろうかと思います。これについては、私どもも粘り強く船社のほうにも働きかけをしておりまして、先日もケルヴィン・タンさんというシンガポールから来られたセレブリティ・クルーズの幹部ともお話をさせていただきました。境港の今のクルーズターミナルをつくるという竹内の現場を見たりされながら、非常に評価は高かったと思います。

そこで、私のほうからそういうフライ&クルーズやそのターンアラウンドにつきましてもお願いをさせていただいたわけでありますが、非常にポテンシャルはあると、可能性はあると言っておられました。私どもからお話したのは、飛行場と近いものですから、飛行機と船を組み合わせたことはやりやすいし、ここ自体が観光地ですから、そういう漫画、アニメの魅力や或いは、スポーツリゾートとしての魅力や温泉などもあると。そういう意味でちょっとした滞在をするにもいいだろうと。

その辺は非常に納得できるということでありまして、今後、竹内岸壁にきちんとしたターミナルが出来たら考え得るということで、ポッシビリティとしてお話をされていました。ただ、また非常に正直なお話もありましたけれども、問題は人口だと。後背地の人口のことがあると。やはり、クルーズの船会社というのは、お客様を集めなければいけませんので、人が乗り込む港だったら、そこは例えば母港になってもいいと。マザーポートにしてもいいというお話でございました。それが果たして出来るかどうかというのが課題ではないでしょうかと言っていました。ですから、例えば、山陽側とか近畿、近隣からも集まってきて境から乗っていこうというようなそういう具体的なクルーズをおこしてそれにお客様を寄せてくることをしていかなければならないと思います。       

実はこれは、これまでも話を色々しておりましたけども、例えばプリンセスクルーズでございますけれども、そちらともお話しをしたとき、そういうお話申し上げましたところ、小樽でやったというお話をしていました。小樽のほうに、各地から飛行機で新千歳から人を集めまして、小樽で乗り込ませるというターンアラウンド、フライ&クルーズをされたわけであります。ただ、これは我々も調べていますけれども結局1回だけで終わってしまったようです。やはり地方都市でそれをやるのは横浜や神戸等と違ってなかなかハードルが高いのだろうと思います。

ただ、議員もご提案もありましたけれども粘り強くやる必要があるだろうと。実はフランスのポナン社、昨日はブロソーフランス総領事がお見えになりまして、この話もさせていただいたのですが、ポナン社が今ル・ソレアルという船を乗り入れていまして、これを新年度もされます。

そのなかのツアーの一つにはですね、境から出まして釜山に寄って大阪に行くという境発のクルーズツアーも入っています。これがいわゆるフライ&クルーズやターンアラウンドといわれるもののはしりになるものではないかと思います。ただ、小さな船なのでそこそこ集められるかもしれませんが、こういうところで実績を積み重ねていかないと、今、議員がおっしゃるようなところまでもっていくのはまだまだハードルが高いと思っています。このような様々な観点で議員がおっしゃいましたけれども境港の将来というものを力強く作っていければと考えております。     

 次に境港のキャッチコピーはないかということでございますが、これについて“北東アジアゲートウェイ”がいささか古びたのでというお話があったんですけども、先程申しましたように私は鳥取県の地域振興の一つの鍵だと思っていまして“北東アジアゲートウェイ”ということをコンセプトとして大事にしていくことは、鳥取県の発展の大事な鍵だと思ってますのでこの言葉自体は今後も使う必要はあるかなと思っております。

これは別に境港に限ったことではなくて、鳥取県全体がちょうど大陸に向けて掌を差し伸べたような形をしていることを申し上げているわけでございます。

境につきましてはですね、先程申し上げましたように、例えばアニメが起点になっていること、それから港の発展、また空港の空の発展、そうしたことがいずれも鳥取県が目指したい、その繁栄の道筋の出発点だろうと思います。

ですからコンセプトとしては、私のイメージでは境港は栄える源だというところでお許しをいただけないかと思います。一晩考えてみましたけれどもこの程度でございました。どうもありがとうございます。

 

 

  安田議員 (追求質問)      

 

いろいろとお聞かせをいただきましてありがとうございました。知事が鳥取県にお帰りになるニューヨーク時代の思いから聞かせていただきまして、大変ありがたかったです。

思うところはほぼ同じでありまして、ちょっと私も余りこういう話はこの場でしたことがないのですが、実は私の祖父は、今の米子の東亜青果の初代社長で、境港が満鮮貿易をやっていた時代に県議を務めておりました。父の時代には境港を使って開発しようということで、今の石破茂さんのお父さんの二朗さんと組んで、一生懸命取り組ませていただき、この間長いこと親子2代、3代で私も管理組合でやらせていただきまして、今、最後に知事がおっしゃいました境が栄える港にして、これまでは行政が一生懸命港を作るためにお金を費やしてきた、税金を投入してきた。その結果、これからの境の港は飯が食える、そういう港にしていきたいと県民の福祉に還元をするそういう港にしていく。

境だけではなく、西部だけではなく、鳥取県全体に活用していただける県政推進の牽引になるような港にしていきたい。それが私の夢であります。そして、先程お話がありましたが北東アジアゲートウェイで出発していますけれども、いまや既に境港に出入りする貨物、人、それは北東アジアに限りません。ヨーロッパ人、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、東アジアの国々の人たち、多くの人たちに利用していただく港になってまいりました。

 世界に広がる港として、これからも発展させていきたいと私も思っております。知事とご一緒に頑張らせていただきたいと思います。

いつの議会でしたでしょうか。港湾のこと、境港のことで知事にお尋ねしたときに境港は大化けをするかもしれないということを人に言われたとおっしゃったことがありました。それはCIQのことだったと思います。今のDBS、そしてクルーズ船とCIQが大変評価をされてきた。それの源はアシアナ便だったと思います。7,000万円も税金を使うのかという評判よろしくないアシアナ便の継続でございましたが、あれでCIQ体制を整えることが出来た。訓練することが出来た。それが次の段階に繋がって今日に至っている。そういうふうに考えますと、私はトータルとして空港と港湾というのは、連携してあるなというふうに思っております。

アシアナ便に加えて香港便が就航したということが今後の境港の伸展に大きな影響を与えるであろうというふうに確信をしております。

そこで、質問の展開のほうなのですが、中野と竹内南に新しい岸壁ができますと、境の港というのは、今、駅の近くに隠岐航路の岸壁が一つございます。それから、昭和町に北岸壁があり、そして南岸壁があります。中野港は昭和町で、大体アクセスも既存のもので活用できるのではないかと思っております。

しかしながら竹内南については、本当に新しい港町がそこに生まれるわけでありますので、かつ船だけではない。物だけではない。人も行き来する。また賑わいのある港ということを国交省から提唱されておりまして、それを志しているわけでございますので、そういう面で新しい型の港町が竹内団地にできる。どういうことを県として対応しなければならないのか。

民間にも勿論入っていただくんですが、頑張っていただくんですが、県でなければ行政でなければ出来ないことに備えて今から準備をしておかなければいけないのではないか。そういうことを二点お尋ねをさせていただきたいと思います。

一つは、岸壁と国道431と結ぶ臨港道路、タワーに行く道ですね。あれが現在2車線です。ところがRORO船或いはDBSで貨物が増えます。そしてクルーズ船でバスが入ります。果たして2車線でいいのか、4車線必要ではないかと私は問いたいと思います。

特に431から竹内団地に入って最初の信号までが大変距離が短こうございます。この短いところに加えて、信号を曲がって大型スーパーに向かうお客さんで今でも大変混雑しております。

ここをなんとか拡幅したいし、両方が国有地ですので簡単に出来ますが、その先まで設計をしておかなければ南側に幅を振るのか北側に幅を振るのか、そこのところが手違いが生じるのではないかと思います。これが一点です。

それからもう一点は、平成16年に完成した江島大橋に向かう道路というのが島根県に向けて大変重要になってまいります。

渡余子停車場線でございます。ここも余子駅近くの踏切が狭くて、歩道がない状態であります。 

ここは究極、高架にしなければいけないそういう道路であろうかと思います。さしあたっては歩道を整備していただきたい。以上細かい点ですがが二点について質問させてください。           

 

 

 

  平井知事(答弁)

安田議員から重ねて境港につきましてお尋ねがございました。

お尋ねいただきました道路につきましては、詳細は県土整備部長のほうからお答えをさせていただきたいと思いますが、議員のほうから、今、過去を振り返りながらの様々な改めてのご議論をいただきました。先程申しましたように、境港は、栄える源であるというふうに思います。そのときに、もう一つ大切な視点は、魚港としての漁港という側面もあるのではないかなと思います。  

そういうようなことの中に、例えば食のみやこ、交通また様々なそうした漫画やアニメなどの魅力、まちづくりのやり方、わりと原点が今境港にできてきているのではないかなというふうに思っております。

議員のほうからも東亜青果の初代のお話がありましたけれども、古くからここを港と定めて、それで物流を起こしてきた北前船の歴史は昔からあるわけでございます。

ただ地形というものは必然的にもたらすものはあるのだなと思わす境港でございます。戦前の話から言えば、境が1899年に開港しまして1906年に重要港湾になります。

また、戦後改めて重要港湾になり、境港管理組合ができて整備が進むということになるわけでございますが、鉄道が最初に敷設されたのも境港でありました。境港からちょうど御来屋のところまで、これが敷かれたのが1902年でありまして、着工したのは1900年であります。  

偶然のように思いますけれども、よく似た時期であります。それはなぜかというと、鉄道を積み込んで工事を進めるのに境港が一番やりやすかったからであります。やはり、物流、人の流れ、そういうものを起こしていく、そういう原点というのがあるわけでありまして鳥取県はそういう意味で境港のところはちょうど源になるということでないかなというふうに思っております。

議員が今、おっしゃったようなそういう観点で、この境港から地域づくりを考えていく、そういう道筋を今後とも歩んでまいりたいと思っております。そのなかで、港が大きくなる、これからバージョンアップするときに交通をどうするかということでありますが、当然ながら道路については、ご案内のように、国全体でどういう道路にするかということは、実は交通量だとかの基準が色々ございます。そうしたものを踏まえながら、地元のお考えとか状況も見てということだというふうに思います。例えば右左折を含めて、今後心配だというところに、手当てが必要なことは、やっていかないといけないと思いますし、それから、交通量としても今後ますます上がってくるかもしれないと、それに備えて、先程余子のお話がございましたけれども、渡、いずれは繋いで島根県へ抜けていく幹線道路となるところについても、それにふさわしいことが考えられていいのではないだろうかということでありまして、例えば、渡、余子のところで言えば、調査をさせていただいて改めて今後の方策を考えなければならないということだと思います。過去の経緯からすれば立体交差が本来都市計画決定されていたわけでありますが、ちょっと地元の状況があって、頓挫したということがありました。しかし、またもう一度、竹内に大きなターミナルが出来たり以前とは違ったショッピングセンターができたりというふうに、町の形が当時から変わってきていますので、それについては、再度考えを改める時期かなと思います。詳細につきましては、部長のほうからお答えを申し上げます。

 

 

  長谷川具章県土整備部長 (補足答弁)  

 

道路整備につきまして2点、補足の答弁を申し上げます。

まず第1は、竹内南地区の臨港道路でございます。議員にご心配いただいていますように、平成31年度に貨客船ターミナルが完成すれば、国内RORO船、あるいは貨物輸送、さらにクルーズ船寄港時のツアーバスやタクシーが集中し、国道431号の交差点など道路が混雑することが予想されております。そうしてその対策を講ずる必要があるというふうに考えております。

具体的には平成26年2月に官民連携で策定された港を核とした官民連携によるにぎわい計画の中で示されておりますのが、まず第一が、国道431号とのスムーズな出入りを優先するということであります。最も混雑が予想されますのは、夢みなとタワー公園入口交差点の改良ということであります。ちょうど431の信号のところから竹内南団地に入って第1の信号の間、両側は緑地でございます。ここの2車線道路について米子方面への左折レーンを作るとか、そういう改良が必要だというふうに認識しております。また、竹内団地の中は、格子状に複数の道路が配置されております。431に向けては、4車線道路が1本、2車線道路が2本ございますので、ツアーバスと行き先方面別に使用する道路を使い分けながら通行をルール化する方法、いわゆる分散誘動することによっても効果的な対策になるというふうに考えております。いずれにしましても、今後実施する竹内南地区貨客船ターミナル整備事業の中で、この臨港道路の問題の交通処理についてもしっかりと検討して参りたいと考えております。

次に県道渡余子停車場線のことでございます。この路線は昭和50年ごろから竹内工業団地計画に伴う交通量の増加に備えて、全線2車線化とJR境線立体交差化に着手しました。ただ、昭和56年に沿線の住民の皆様が利便性の低下ということを懸念されて立体交差化を断念し、昭和62年度までに平面踏切での全線2車線化の改良が終わっているということであります。

ただ歩道でありますけれども、ちょうど踏切付近が用地難航ということで、一部未整備となっております。周辺には小・中学校、高校や余子駅もございます。自転車や徒歩で踏切を渡る中高生も多いということですので、この間の歩道を連続させる必要があると考えております。相手があることですので、引き続き粘り強く理解を求めていき、歩道整備の実現を図っていきたいと考えております。また、将来的なことでございますけれども、今後、竹内南地区の貨客船ターミナルの整備、あるいは中海圏域の交通量の変化や境港市のまちづくりの状況を考える必要がありますので、知事が申し上げましたように、平成28年度に交通ネットワークの調査を行うことで、今議会にその予算をご提案させていただいたところでございます。いずれにいたしましても踏切部分の歩道整備については、出来るだけ実現するように頑張ってまいりたいと思います。以上です。

 

安田議員 (追求質問)    

 

 

竹内団地の臨港道路につきましては、後で困らないように、やはり今からちゃんと4車線化をにらんで対応していただきたいと思います。渡余子停車場線につきましては、何年来、県のほうにも問題があるようでございますので、このたびはしっかりと対応をして解決をしていただきたいと思います。

次に知事にお伺いをいたします。私は平成24年の6月議会だったと思いますが米子―境港間の高速化について質問をさせていただきました。大変皆様方から応援をいただいてまいりました。そしてこの間、その時点でお話をしました日本海側拠点港で高速までの距離と所要時間は境港がワーストワンでしたが、この状態が今も続いております。

反面で、境港は躍進をしつつあります。どうにかすべき問題としてあります。

そして、今お話をしました米子空港もどんどん国際化を目指して頑張っております。CH-47も配備をされ国内の防災拠点としての役割も増します。また、先程お話になりました境漁港の存在も大きいものがあろうかと思います。原発の避難でございます。境港市そして入ってこられる島根県、そして弓浜半島にお住まいの米子市の方々合わせて10万人の方々が避難する道路が現状2つしかございません。

やはり、もう一つ作るべきであろうかと思います。

もう一つ、米子道の4車線化、或いは岡山道の4車線化に向けて、しきりに今、運動が盛んになってきております。この間の変化というものがございます。私の発言以降、どのようなお取組みをいただいたのか。そして今後どのように取り組んでいかれるのか実現に向かっての知事の方針のお示しを賜りたいと思います。

 

 

 

 

  平井知事 (答弁)

 

 安田県議から重ねてのお尋ねがございました。安田県議が口火を切っていただきましてこの境港―米子間の高速道路の結節につきまして、議論が高まったわけでございます。今、境港、米子両市に日吉津村も交えながら研究組織で研究会を続けております。そういう中で、このたび、県議会の常任委員会の動きがございまして両市等からお話を聞いていただいたり、また、福田委員長が国交省のほうにも出向いていただきまして、それで広島のほうからこの検討について更に踏み込んでいこうというような方針が出されていまして、県議会の活発な議論とそれから議論を統合していこうというそういう力強い歩みがこの道路につきましても一つの弾みをつけつつあるのではないかと考えております。

 ただ、弓浜半島は細長いとはいえ、幅もありますし、どういうようにそこを作っていくかということなど課題はまだまだ残っているわけではありますけれども、一つ一つ検討の道筋を乗り越えていかなければならないのだと思います。そこで今月23日にでも、従来の研究会から検討会に格上げをして、これに倉吉河川道路事務所の所長だとか、そういう人たち、あるいは本県でいいますと県土整備部長、そうしたレベルに従来のものを格上げをして検討をしていくようにしてはどうだろうか。ここで例えばストック効果がどうであるとか、街づくりの影響がどうであるだろうとか、色々と分科会的にも研究をさせていただいて、それで具体的には431を通るのかどうか、それについての利害得失はどうだろうとか等々を整理をしながら、最終的には米子と境港を結ぶ道路のあり方への国土交通省の動きをつくっていかなければならないと思っています。    

 これは、正直申し上げまして、元々は高速道路の計画の中に入っていたわけでありますが、米子北インターチェンジに行くところも凍結をされているという状態でありまして、そこから先は単なる予定路線的な扱いでございまして、まだ展望が開けていない。

しかし、全国的に見ますと凍結した道路が次々と具体的な動きに変わり始めています。そういう中で国もここをもう一度検討してもらわなければいけないだろうかと。そういう意味で土俵の上に国も上がってもらうことが大切でありまして、今、そういう意味で検討会という形で次のステージに進んでいくとことが現実的でそして最も強力なステップではないかなと考えているところでございます。

 

 

 

  安田議員 (追求質問) 

 

 

 

早くに目処が立つことに向けて頑張っていただきたいと思っております。先日、先程知事からも高速道路の凍結解除というお話がでましたが、京都府の副知事をなさっておられまして、新名神の建設凍結の解除に向けて道筋をつけられたという実績をもたれる岡山県の真庭市長、太田市長とお会いし、お話をさせていただきました。

今、岡山道の4車線化に向けて、大変な勢いで頑張っておられます。究極、四国から、太平洋から日本海を繋がなければならないということを言っておられて、境の港にも大変関心をお持ちでございました。国を相手に国会議員、そして岡山県知事、県議会、首長さんたち、議会、全ての関係団体を網羅して、先頭に立って頑張っておられます。

 平井知事にもぜひ頑張っていただきたい。石破大臣にも境港を視察していただくことを決めましたので、6月4日に見ていただきます。

 ご決意の程をお聞かせいただきたいと思います。

 

 

 

 

 

○平井知事 (答弁)  

 

 

長期的な鳥取県の県政全体ということを考えた場合に、その勢いをつけるためには、やはり弓浜半島に動脈を通しておくことが大切です。

 鉄道につきましては、境線がございます。そして、空港がその境線と接してある。港がある。ただ、今の時代からいきますと、物流を或いは人の流れを作るためには高速で到達できる道路整備が重要でございます。

 これは、島根原発の万が一の事故のときの避難道等の意味合いも今後は出てくるとものだと思います。

 そういう意味で、国全体もこれについて、正面から向き合っていただく必要があると思いますし、その環境整備を地域として市町村、或いは地元の方々と一緒にやって参りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 




 

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