その78
某日
戦っては死に、戦っては死にの毎日。
金も無く、ポーションすらマトモに購入できない今日この頃である。
そう腐っているわけにもいかないので、
とりあえず復活した時の装備を整えておこうと思い、自宅周辺を散策する。
無論、他の派閥の人間に発見されたら即アタック食らうので、
危険きわまりないのだが。
とはいうものの、動かねば何もできない。
しょうがないので覚悟を決めてベンダーめぐりをする。
金の無いArkeyeは、極力安くあげようといろいろと見て回る。
と、やはりと言うべきかシャドウ・ロード派の戦士一人現る。
5番アイアン(ウオーアクスの事だ!)をふりかざし、戦闘体制で近寄ってくる。
メイサーか。厄介な・・・ちいい。こっちは丸腰の上、HPすら回復しきれていないのに・・・
覚悟を決め、攻撃体制を取るArkeye。
すると向うの戦士が一言。
「メイス・スキル0だ!」
こちらも一言。
「こっちぁレスリング0だ!」
さらに相手。
「しかもスキルロス中!」
こちら
「ロスはお互い様よ!」
相手&Arkeye、一瞬の沈黙。
「ぬおお!」
「行くぞ!」
スキル0の5番アイアンと素手の戦い。
なかなか相手も体力を削る事ができない。
いや、むしろArkeyeの拳のほうが相手を押していた
しかしいかんせんHPが最初から50%しかなかったArkeye。
これはやばいかもしれない。そう思った矢先、
背後に忍び寄るモングバット一匹
モングバットの攻撃は確実にArkeyeの体力を削り取る。
やばい。このままではモングバットにトドメを食らう!
嫌だ!それだけは嫌だ!
すると相手方の戦士、モングバットを攻撃!!
こ・・・こいつ・・・
友情という奴にも似た感情が、二人の間を掛けぬける。
二人でモングバットを撃退。
再び、一瞬の沈黙。
そして構え合う二人・・・そう。俺達は敵同士。
「熱き戦いだった・・・」
戦士はそう言い残し、名も告げずに去った。
背後には力尽きたArkeyeの身体。
敵として、敵として合いたくは無かった。
二人の心に一迅のむなしさが冷たい風となって吹き去った・・・
派閥も捨てたもんじゃねえなあ!!
