フォトギャラリー

太田市が海だったころ

□出雲層群の化石を調べよう□
主催 石見銀山地質研究会会長 松浦良彦氏
講師 島根県三瓶自然館サヒメル研究員 河野重範氏
2011年7月23日(土) 第3回・研修会の内容
□来待ストーン・来待石の採石場見学
□小田海岸(出雲層群化石採集観察)
□田儀海岸の珪化木観察

[来待ストーン]島根県松江市宍道町
今回は石見銀山から少し距離を置いて出雲部にフィールドが広がった。最初に見学する来待石は出雲人なら知らぬ者はいない身近な石です。
古くから石塔・灯籠・臼・屋根の棟石などに使用され、石の粉末は石州瓦や水瓶の釉薬にも使われよく見る馴染み深い石材です。柔かく加工し易い反面、風化し易く表面は玉ねぎ状剥離をします。

彫刻人形1 彫刻人形2

駐車場から来待ストーンに繋がる通路で小さな石像
のお出迎え。いらしゃいませ!おじゃましま〜す。

壁面彫刻文字

ドカ〜ンと迫力ある来待石の切り出し面に来待ストー
ンの文字が彫刻されている。なかなか雰囲気が良い。

トンネル入り口
右下にトンネルが有る、その奥には何が有るのだろう?

トンネル

抜けるとかなり広い場所に出た。かつての採石場である。落石防護通路の上の壁面に欠けた部分が見えるが、その一部の岩が数年前の夜に落ちたそうだ。誰も怪我が無くてよかった。

開会式
お馴染みの顔ぶれが集まり和気あいあいと始まります。

歯の化石
サメの歯の化石

早速ミュージアムを見学をしたが、私は来待石の展示では無く、特別展示の化石の一点に目が止まった。今日こんなのが取れたらいいけどまずムリだ。見終えたら次は滅多に入れない来待石の採石場にGO !
砕石場1 砕石場1
採石場趾
山中を数キロ車で移動した。木々に囲まれた狭い道をぬけると採石場が有り、数十メートル垂直に切り立った岩は見る者を圧倒する。感心して見入っていると「お〜いそこじゃないよ」と呼ぶ声がする。どうも別の場所らしい。

砕石場2  砕石場2

峠道の反対側に目的地はあった。「お〜ここが現役の採石場か〜、なるほど道具もあり、来待石は大きなチェンソーで切断されていた。

砕石場2

沢山の石材が周囲に転がって居ります。無料でも重くて簡単には持ち帰れません。普段見る事が出来ない場所を見学でき大変面白い。
採石場を見終え、次は大田市の小田海岸に移動します。

続編□小田海岸化石採集観察□

現地は海に面した広々とした公園で、東には道の駅キララ多伎と海水浴場が見える。海岸近くの東屋で昼食をとり、指導員の河野氏に化石に付いて説明を受け早速、海岸の探索を始めた。
皆ハンマーとタガネを持って化石を含む布志名層の岩石のかけらを探し回る。あった あった! 直ぐに見つかった。大人の握りこぶし大の灰色の石は波に削られ丸く成り、無数の貝の断面が模様に成って見える。それを割り、化石を堀り出す。

化石1

二つ目の小石、外観からは何か解らない。ハンマーで割ると小型の二枚貝が現れた。

化石2

一時間余りの化石採集の成果は、ほとんど誰もが貝類でした。左側は横長でホタテ貝の様な放射肋は無く、成長線(輪肋)が強いので「フジナカガミガイ」右は殻頂が内側に巻き込んでいる「シオバラザルガイ」

お互いに収穫した物を見せ合っていると・・・  
一人の女性が真ん中が少し窪んだ枕の様な石を見せてくれた。我々素人にはこれが何か解らない。割ったら内部は蜂の巣状の模様が見えるが指導員に「これは何か?」と尋ねた。


これはいったい何でしょうか? 

捨てなかったのは偉い!とても素晴しい大発見でした。次に、田儀海岸で珪化木を観察して解散しました。皆さんどうもご苦労様でした又お会いしましょう。次の企画も楽しみにしています。本日これにて終了。

  

Copyright (c) 2009 Kuntaro. All rights reserved.