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[ メノウの原石探し ]

島根県地学会[春季地質見学会]
集合場所  島根県松江市玉湯町
[玉造温泉] 玉造資料館駐車場
5月31日
日本各地の古墳から出土する勾玉のメノウ原石の鉱脈が見れると言う事で、欠片でも採取出来ないかと淡い期待を抱いて参加した。同じ様な考えなのか28名と予想を上まる参加に主催者もビックリ、小三の女の子もいた。
メノウは一般によく知られてる鉱物です。玉造・花仙山のメノウは正確には碧玉(へきぎょく)であり分類上のメノウとは種類が少し違うようです。素人の私にはよく解りませんので以後(メノウ)と言う事で説明致します。それでは島根大学名誉教授・山内先生の案内で出発進行!

集合
最初の見学はタヌキの穴。いやいや狸堀りと呼ばれる、メノウの採掘穴です。花仙山の西側は戦後も採掘が行われ、横穴は今でも多数残っています。入り口の周囲には、メノウの欠片が沢山落ちていました。

めのう脈
次は花仙山の林道脇に在る鉱脈を見学。地元の人が掘ったらしい穴の中に緑色の、メノウ発見!しかしあまり質の良い物ではなさそうです。メノウの周囲はご覧の通り、風化した安山岩の茶色の粘土です。おじさんは一生懸命掘ってます!! 後で少し分けてね〜 あいよ〜。

案内板
ここは[めのう公園]江戸時代にも採掘していた穴が残されています。現在のメノウはほとんどが外国産、ここも過去の遺産に成りました。

採掘穴
緑の石がメノウの原石、深緑の物は国内では最高品質の「出雲石」です。盗掘防止の鉄格子越しの撮影です。上の方に鉱脈が続いており、暇な私は掘ってみたい。
これにてメノウの見学は終り。つづいて玉造温泉の説明を聞き、駐車場で解散。昼食を済ませて玉造資料館を見学して終了。

めのう原石
家で一仕事が待っています。それは先出のおじさんから頂いた(メノウの原石磨き)小さいですが右側の1個は何だか、いけそ〜な気がする。

研磨した石
成るべく元の形なりに3時間ほどかけて平面に磨きました。

研磨した石
全面磨くと偽物っぽいので2面だけ地肌を残しました。ん〜渋い!1000番の砥石で仕上げる。ステンレスなら鏡面仕上げという所。

目は細かいが良く水を吸う石ですが光沢は最後まで出ませんね〜濡れている時はすごく綺麗なんですが・・・本物の勾玉を資料館で見ましたがこの石同様にガラス質の光沢は有りませんでした。

続・勾玉 [X型の勾玉]6月7日
上の記事の約一年前の出来事を思い出しました。
2008年4月3日私の住む米子市にある博労町遺跡(博労町四丁目)から全国的にも珍しい背中合わせ(X型)の勾玉が出土したことです。

米子工業高校グラウンドで改築工事中に発見された勾玉(長さ21ミリ、幅26ミリ、厚さ8ミリ)です。青みがかった灰色の滑石(かっせき)製で、めのうではありません。二つの穴にひもを通し、首飾りにしていたらしいです。

私が作ったレプリカの画像です。本物と同じ滑石で出来ていますが、色が違います。雰囲気だけでもどうぞ!著作権の問題があり出土した本物の勾玉の写真は使えませんでした。

材料の滑石(かっせき)って何?
滑石はロウ石とも呼ばれ硬度1、人間の爪硬度2.5よりも柔らかく、カレンダーなどに使用されるコート紙の混ぜ物にします。石筆は鉄板をガス切断する際に熱で消えないので線のケガキにも使います。昔はベビーパウダーに使われましたが、アスベストと同じ成分なので現在は使われていません。


太田市が海だったころ

□出雲層群の化石を調べよう□
主催 石見銀山 地質研究会会長 松浦良彦氏
講師 三瓶自然館サヒメル研究員 河野重範氏
2011年7月23日(土) 第3回研修会
[来待ストーン・来待石の採石場見学]
[小田海岸・出雲層群化石採集観察] 

[ 来待ストーン ]

島根県松江市宍道町
今回は石見銀山から少し距離を置いて出雲部にフィールドが広がった。最初に見学する来待石は出雲人なら知らぬ者はいない、身近にある石です。
古くから石塔・灯籠・臼・屋根の棟石などに使用され、石の粉末は石州瓦や水瓶の釉薬に使われる石材です。柔かく加工し易い反面、風化し易く表面は玉ねぎ状剥離をします。

彫刻人形1 彫刻人形2
駐車場から来待ストーンに繋がる通路で小さな石像のお出迎え。いらしゃいませ!おじゃましま〜す。

壁面彫刻文字
ドカ〜ンと迫力ある来待石の切り出し面に来待ストーンの文字が彫刻されている。なかなか雰囲気が良い。

トンネル入り口
右下にトンネルが有る、その奥には何が有るのだろう?

トンネル
抜けるとかなり広い場所に出た。かつての採石場である。落石防護通路の上の壁面に欠けた部分が見えるが、その一部の岩が数年前の夜に落ちたそうだ。誰も怪我が無くてよかった。

開会式
お馴染みの顔ぶれが集まり和気あいあいと始まります。

歯の化石
サメの歯の化石
早速ミュージアムを見学をしたが、私は来待石の展示では無く特別展示の化石の一点に目が止まった。今日こんなのが取れたらいいけどまずムリだ。見終えたら次は滅多に入れない来待石の採石場に移動。
砕石場1 砕石場1
採石場趾
山中を数キロ車で移動した。木々に囲まれた狭い道をぬけると採石場があり、数十メートル垂直に切り立った岩は見る者を圧倒する。感心して見入っていると「お〜いそこじゃないよ」と呼ぶ声がする。どうも別の場所らしい。

砕石場2砕石場2

峠道の反対側に目的地はあった。「お〜ここが現役の採石場か〜、なるほど道具もあり、来待石は大きなチェンソーで切断されている。

砕石場2
沢山の石材が周囲に転がっている。タダだとしても重くて簡単には持ち帰れません。普段見る事が出来ない場所を見学でき大変面白かった。採石場を見終え次は大田市の小田海岸に移動します。

[ 小田海岸 ]

現地は海に面した広々とした公園で、東には道の駅キララ多伎と海水浴場が見える。近くの東屋で昼食をとり、指導員の河野氏に化石に付いて説明を受け早速、海岸で探索を始めた。
皆ハンマーとタガネを持って化石を含む布志名層の岩石のかけらを探し回る。あった あった! 直ぐに見つかった。大人の握りこぶし大の灰色の石は波に削られ丸く成り、無数の貝の断面が模様に成って見える。それを割り、化石を堀り出す。

化石1
二つ目の小石、外観からは何か解らない。ハンマーで割ると小型の二枚貝が現れた。

化石2
一時間余りの化石採集の成果は、ほとんど誰もが貝類でした。左側は横長でホタテ貝の様な放射肋は無く、成長線(輪肋)が強いので「フジナカガミガイ」右は殻頂が内側に巻き込んでいる「シオバラザルガイ」

お互いに収穫した物を見せ合っていると・・・  
一人の女性が真ん中が少し窪んだ枕の様な石を見せてくれた。我々素人にはこれが何か解らない。割ったら内部は蜂の巣状の模様が見えるが指導員に「これは何か?」と尋ねた。


これはいったい何でしょうか? 
捨てなかったのは偉い!とても素晴しい大発見でした。次に、田儀海岸で珪化木を観察して解散しました。皆さんどうもご苦労様でした又お会いしましょう。次の企画も楽しみにしています。本日これにて終了。

  

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