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[出雲、石見路みてある記]

2011年4月24日
写真を撮りに出かけると、思わぬ物に出くわすことが有る。今回は兄貴の案内で出雲から大田方面の滝や海岸を散策しました。まずは出雲の滝へ出発進行 !

滝1
[芦谷の滝] 島根の名水百選 
島根県出雲市芦渡町 落差10m
保知石川の上流にある滝です。苔生した岩肌が神秘さを感じさせます。天光瀧姫命が古くから信仰の対象として祀られている滝です。祠があり滝見の東屋も設けられている。
次はおけつ、いや甌穴おうけつです。川底の岩盤に石が転がって削った凹みです。
甌穴1甌穴2

甌穴「岩坪」島根県出雲市平成町
[出雲国風土記]

神門郡滑狭郷なめさのさとに、大国主が和加須世理比売命ワカスセリヒメの所へ妻問いに行ったときに、社の前に磐石があり表面が滑らかだったことから大神が「滑磐石なめしいわなるかも」と言い、それが地名になったと言われている。
滑磐石と思われるのは九景川の渓谷にあるこの岩坪である。この付近に旧社地が有ったと考えられ、近くには岩坪明神の祠が置かれている。岩坪はスセリヒメが生誕時に産湯を使ったと伝わっている。
農道を走っていると兄が歴史を感じるレンガ造りの建物発見!田んぼの中にポツンと建っているのだ。

レンガの建物 
川から田に水を引くポンプ場?発電所の関連施設?解らない?農作業に使われていた形跡もあるが、ちょっと謎めいた建物だ。その後、旧常楽寺変電所(湖陵町)であることが解った。
次は国道9号沿いの田儀のお台場見学。立派な復元した大砲がある。

 大砲1

   大砲2
[田儀の手引ヶ浦お台場] 
さらに9号線を西に走り久手町の平坦地に出ると日本海を塞いでいる丘陵を切り通した掛戸が右手に見えて来た。
掛戸松島
[掛戸松島]  
島根県大田市久手町波根西
幅約50m高さ約30mの人工の切り通しの間から眼前に日本海の荒波に洗われる奇岩「松島」が見られます。

掛戸松島
約20mの屹立する岩の頂上に以前は一本の青松が立っておりその姿は見事でしたが、この奇岩(松島)は切り通し工事の記念碑的なものです。当日は海が荒れており、海岸には天然わかめが打ち寄せていました。沢山土産が採れました。次いて近くの清滝に向かいます。

清滝
[清滝] 落差約20m
島根県大田市久手町刺鹿
久手町刺鹿の国道9号線から江谷ダム方面に南下。江谷川 上流にある白糸を垂した様な華麗な滝。実にスバラシイ!

下の滝
[小滝]  落差約7m
横にワイドな滝の数々は清涼感たっぷりで夏は最高でしょう。兄が自慢げに連れて来ただけの事はある、素晴しい滝でした。

お札の原料ミツマタの可憐な白い花が咲いていました。

次は又、海岸に出て最後の見学地「波根西の珪化木」


[波根西の珪化木]天然記念物
島根県大田市波根西  
新第三紀(2000万年前)の火山の土石流のため、押し流された樹木が埋没して珪化したもので、ブナの木であるらしい。大きい物は長さ6.8m、周囲は太い所で2.2m、細い所で1.7mある。

高台より岬を見下ろす。岬の先端部分に珪化木が有る。素晴しい滝も見て色々勉強に成った一日でした。本日終了。

[ 灯台編 ]

恵比寿様  大国様
日御碕灯台に続く[美保の関灯台]です。
美保関は島根半島の東端で美保関神社に恵比寿様が鎮座されて居り、西端の出雲市大社町には出雲大社に大国主の命が祀られて居ります。美保関の五本松公園には「関の五本松節」のモデルの三代目の松が有ります。4月下旬〜5月上旬には約5千本のツツジが満開になります。

美保関灯台
[美保関灯台]
島根県松江市美保関町地蔵崎「世界の歴史的灯台100選」
山陰最古の石造灯台1898年建立、高さ14m水面からの高さは83m2007年に灯台として初めて、国の有形文化財に指定されました。天気の良い日は大山はもとより、隠岐の島も望むことが出来ます。
美保関灯台
フランス人技師が設計、地元の石工によって施工されました。

美保関灯台
灯台って何だかロマンチックに感じるのは私だけでしょうか?

多古鼻灯台
[多古鼻灯台]
島根半島の最北端、多古鼻(たこばな)岬
島根県松江市島根町多古
ここにはマリンパーク多古鼻と言うきれいな芝生のサイトと、快適な宿泊施設があります。日本海に突き出した岬から見る景色は、まさに絶景。晴れた日は隠岐の島が見え、海を眺めながら入浴できる展望風呂や遊歩道も有り、のんびりできます。

[多古の七つ穴]
崖下には、九つ以上の海食洞があり、地盤の隆起に伴って姿を現した高さ10〜12mの洞口が海上正面から7か所見えるところから、多古の七つ穴と呼ばれ、国の天然記念物に指定されています。観光船は残念ながらありませんが、洞穴内部は繋がっており、小さな漁船なら通る事が出来るので、沖泊港から案内してくれます。多古鼻岬東方に、築島があり北東側の崖には多数の岩脈が複雑な姿で見られ「築島の岩脈」として、こちらも天然記念物になっています。

多古の七つ穴
沖泊港から見て5カ所、洞穴を確認できました。


[沖泊の洞穴]
多古の七つ穴ではありません

奇岩
[沖泊の奇岩]

あとがき
ご覧に成った方は、昔からの風景がそのまま残っている良好な環境を想像される事でしょうが、現実はハッキリ言って違います。上の写真の、左側の多古鼻海岸に打ち上げられた物を見たら誰も腹が立ちます。写真を拡大すると、この様にゴミ、ゴミ、ゴミ!

漂流ゴミ
[海岸に漂着したゴミの山]
漢字とハングル文字が書かれた中国と韓国からのゴミである。地元漁協で大規模な清掃活動をしますが、次から次へ押し寄せて来て、焼け石に水の状態です。

韓国の海苔網の消毒に使う酸入りポリタンクや注射針等の医療廃棄物など非常に危険な物も混じっています。かっては日本もこんな事をしていました。何時かは我が身に帰ってきます。海洋投棄は絶対止めて欲しい、漂着するのはヤシの実だけで良い!

   
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