赤い月

赤い月と言う詩と絵とメロディです。



あれはちょうど僕が会社を辞めた頃だったと思う。
真夜中に長尾鼻に行った。
恐いような真っ暗闇の中をとぼとぼと展望台の方へ向かうと
突然、赤い月が低く北の空に出ていた。
満天の星と遠い漁火の真中にそれは、僕の居る場所へ
光の橋をかけるように波を明るく照らしていたのです。

もう辞表は出してしまった。後戻りはできない。

そんな思いの中で、僕はいつまでもぼんやりと
赤い月を眺めていた。


説明

今の所インターネットエクスプローラで無いと音がでません。