溝状舌(Fissured Tongue)

  
溝状舌とは 
溝状舌は先天性異常で舌背表面に多数の溝がみられます。
溝状舌は遺伝を思わせ、数代にわたって同一家族内に発生をみることもあります。
また後天的に舌の慢性炎症、外傷、ビタミン欠乏などによって本症と同様の状態を生じることがあるので注意を要します。
 

臨床症状
症状

舌背表面に正常舌ではみられない溝が多数認められます。
溝はほぼ左右対称的に形成されていることが多く深さの程度はいろいろで、軽度のものから舌の断裂を思わせるものまであります。
溝襞および溝底は平らな粘膜面です。

自覚症状はなく、味覚も障害されないことが多いです。
しかし、溝が不潔になりやすく二次的に炎症を起こし疼痛や軽度の味覚異常を訴えることがあります。

治療法
炎症を伴うもの以外は処置を必要としません。
深い溝は不潔になりやすく感染を起こすことがあるので注意します。

    

症例ノート