口腔領域が、その二大機能である摂食嚥下、発語・構音機能を発揮するためには各種の構成要因が協調的 に働いています。 口腔機能を理解するためには、その構成要因を知る必要が有ります。 |
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T:解剖学的要因 | |
2:筋肉 (詳細は「口腔の解剖・生理:筋肉」へ) 人が行う行為、行動の全ては、筋肉を介して行われます。 意志の表出に付いても然りです。 又、先行期障害に対する中枢神経への刺激も、筋肉への刺激が重要になります。 (1)口唇
(2)頬 (3)舌
(4)軟口蓋の筋
(5)咀嚼筋
(6)舌骨上・下筋群
(7)頚部筋群 (8)咽頭筋
(9)食道筋群
3:硬組織 (詳細は「口腔の解剖・生理:硬組織」へ) (1)骨組織 (2)歯 |
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U:生理学的要因 | |
1:唾液 (1)唾液について (詳細は「口腔の解剖・生理:唾液について」へ) (2)唾液と口腔機能 (詳細は「口腔乾燥症の影響」へ) 唾液の潤滑作用、粘膜保護作用、味物質溶解作用などは、口腔機能を大きく作用します。 又義歯の安定性に付いても、唾液の関与はかなり大きい比重を占めています。 2:味覚
(1)味覚について (詳細は「口腔の解剖・生理:味覚について」へ) (2)味覚と口腔機能 味覚の低下は摂食嚥下機能に大きく影響を与えます。 症例によっては、好物では嚥下障害を起こさずそうでないものでは誤嚥を生じる場合も有ります。 |
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V:その他 | |
1:口腔衛生状態 口腔衛生状態不良例では、誤嚥性肺炎の発症を助長します。
又、機能訓練の妨げや、味覚障害など、多くの問題を惹起してしまいます。 |
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