木材を活用した学校施設づくり講習会
平成22年11月4日 出雲市ビッグハート
〃 5日 大田市北三瓶小・中学校の視察
約80名の参加がありました
1日目
1「木材を活用した学校施設づくり促進の取り組み」文部科学省施設助成課課長補佐
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公立学校の建築構造について昭和60年に木造化の通知を行い、以後増加してきている
平成21年度における木造施設比率は12.4%、木材使用量は約86千立方メートル
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公立学校施設整備補助(木材関係)
新増築(国庫負担率);1/2、改築(交付金算定割合);1/3を原則としやむを得ない場合1/2、
木の教育環境施設の整備(交付金算定割合);1/3
内装を木造化;地震補強事業→2/3場合により1/3、大規模改造事業1/3、木の教育環境施設の整備
1/3
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11月2日付で学校への木材積極活用についてお願い文書を出している
・ 混構造についての建築確認手続きに時間を要する状況がある→厳格に運用されているので停滞気味
2「木材利用における林野庁施策の動向」林野庁木材利用課課長補佐
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人工林の状況
50年ぐらいの高齢級が40%、今後10年間で60%
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公共建築物の木造率は7.5%、これは戦後資源の枯渇等を理由として国の方針として非木造を推進してきた
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今後、進めるに当たっては、県と市町村の連携の果たす役割が重要
県方針はそれぞれ動いており、今後は市町村計画に移る、あわせて、各省計画も作成にかかる
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森林林業木材産業づくり交付金(23年度)
事業主体→地方公共団体、社会福祉法人、医療法人、学校法人、その他政令で定めるところの施設の整備主体
交付率→定額(2分の1以内)
→→→各林務担当部局に情報(建築予定等)を流しておけば、補正等の対応もできるので緊密な連携を
3 地方公共団体の取り組み紹介
3―1 「市町村との連携による木材利用促進の取り組み」 島根県木材振興室主幹
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島根県における連携の状況を説明された
当初段階から、情報共有しながら連携を取っておくことがポイントになる
そのため、「地域材利用促進協議会」的な組織が必要
・ 木材調達の方法により、幾通りかのやり方がある
3―2 「木の学校に感謝と誇りをもって〜維持管理の実践〜」岩手県遠野市教務課長
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遠野市:825平方キロの80%が森林、
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昭和60年からHOPE計画を策定し、以後いろんな形で実践してきている
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公共施設木造かを推進するため、「十の地域木材総合供給モデル基地」を建設している
26.5ha、78億円
原木供給施設、木材乾燥施設、集成材・住宅建材部門、プレカット部門、建具・内外装部門、家具製造部門、人材育成部門、需要拡大・情報発信部門
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木造校舎の良い点について具体的に整理
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木造校舎は8〜10年ごとにメンテナンスが必要
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児童などにより、EM発酵菌による床拭きなどを行っている→教育の一環になる
→→→コンクリートは「守る」「大事にする」という意識を持たせないが、木は必ずメンテナンスする必要が
あり、このことで「もの」を大切にする心が生まれてくる
4「木の学校づくり−意義・課題・進め方」 東洋大学長澤教授
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木材を活用した学校づくりの検討課題
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条件の確認(発注者サイド、住民サイド)の整理
A
事業スケジュール
B
材料の選択
C
構造・架構方式の選択
D
材の認証、特記仕様書
E
木材の有効活用
F
補助制度の活用
・ その他資料の中から(NPOの役割になっていくものと思われる)
5 視察校の事例紹介
「景観を活かした学校づくり−大田市立北三瓶小・中学校」元大田市建築住宅課長
11月5日現地視察
渡辺元課長さんのお話では、最初の段階で設計事務所に「木造」の意識替えをすることに相当の苦労があったとのこと
校区の人口は700人弱で、生徒数は1学年6人程度、学校統合の話もちらほら・・・。
写真をご覧下さい。特に床の日焼け状況、外壁の塗装状況など(1回/年、保護者が集まり作業を行います)