日南町森林整備計画

　自　平成２２年　４月　１日

計画期間　

　至　平成２７年　３月３１日

鳥　取　県

日　南　町

目　　　　　　次

第１　伐採，造林，保育とその他森林の整備に関する基本的な事項　････････････････････････ 1

　　１　森林整備の現状と課題････････････････････････････････････････････････････････ 1

　　２　森林整備の基本方針･･････････････････････････････････････････････････････････ 1

　　３　造林から伐採に至る森林施業の推進方策････････････････････････････････････････ 2

　　４　森林施業の合理化に関する基本方向････････････････････････････････････････････ 2

第２　立木竹の伐採に関する事項（間伐に関する事項を除く）････････････････････････････ 2

　　１　樹種別の立木の標準伐期齢････････････････････････････････････････････････････ 2

　　２　立木の伐採（主伐）の標準的な方法････････････････････････････････････････････ 2

　　３　主伐を見合わせるべき立木の樹種別の年齢･･････････････････････････････････････ 3

　　４　病虫害の被害を受けている等の理由により伐採を促進すべき林分･･････････････････ 4

　　５　その他必要な事項････････････････････････････････････････････････････････････ 4

第３　造林に関する事項･･････････････････････････････････････････････････････････････ 4

　　１　人工造林及び天然更新の対象樹種･･････････････････････････････････････････････ 4

　　２　植栽本数その他造林の標準的な方法････････････････････････････････････････････ 4

　　３　伐採跡地の更新すべき期間････････････････････････････････････････････････････ 5

　　４　植栽によらなければ適確な更新が困難な森林の所在･･････････････････････････････ 5

５その他必要な事項････････････････････････････････････････････････････････････ 5

第４　間伐を実施すべき標準的な林齢，間伐及び

　　保育の標準的な方法その他間伐及び保育の基準･･････････････････････････････････････ 6

　　１　間伐を実施すべき標準的な林齢及び間伐の標準的な方法･･････････････････････････ 6

　　２　保育の作業種別の標準的な方法････････････････････････････････････････････････ 6

　　３　その他間伐及び保育の基準････････････････････････････････････････････････････ 7

　　４　間伐を実施すべき森林の立木の収量比数････････････････････････････････････････ 7

第５　要間伐森林の所在並びに実施すべき間伐又は保育の方法及び時期に関する事項････････ 7

第６公益的機能別施業森林の整備に関する事項････････････････････････････････････････ 8

　　１　公益的機能別施業森林の区域･･････････････････････････････････････････････････ 8

　　２　公益的機能別施業森林の区域における施業の方法････････････････････････････････ 8

３　その他必要な事項････････････････････････････････････････････････････････････ 9

第７　森林の保健機能の増進に関する事項･･････････････････････････････････････････････ 9

　　１　保健機能森林の区域･･････････････････････････････････････････････････････････ 9

　　２　保健機能森林の区域内の森林における造林，保育，伐採その他の施業の方法　････････ 9

　　３　保健機能森林の区域内における森林保健施設の整備･･････････････････････････････ 9

　　４その他必要な事項････････････････････････････････････････････････････････････ 10

第８　森林施業の共同化の促進に関する事項････････････････････････････････････････････ 10

　　１　森林施業の共同化の促進方向･･････････････････････････････････････････････････ 10

　　２　施業実施協定の締結その他森林施業の共同化の促進方策･･････････････････････････ 10

　　３　共同して森林施業を実施する上で留意すべき事項････････････････････････････････ 13

第９　林業に従事する者の養成及び確保に関する事項････････････････････････････････････ 13

　　１　林業に従事する者の養成及び確保の方向　････････････････････････････････････････ 13

　２　林業労働者及び林業後継者の育成方策　･･････････････････････････････････････････ 13

　３　林業事業体の体質強化方策　････････････････････････････････････････････････････ 13

第１０　森林施業の合理化を図るために必要な機械の導入の促進に関する事項･･････････････ 14

　１　林業機械化の促進方向････････････････････････････････････････････････････････ 14

２　高性能機械を主体とする林業機械の導入目標････････････････････････････････････ 14

　　３　林業機械化の促進方策　････････････････････････････････････････････････････････ 14

第１１　作業路網その他森林の整備のために必要な施設の整備に関する事項････････････････ 14

　１　作業路網等の整備の方向･･････････････････････････････････････････････････････ 14

　２　作業路網の整備計画･･････････････････････････････････････････････････････････ 14

　　３　その他森林の整備のために必要な施設の整備計画････････････････････････････････ 17

第１２　林産物の利用の促進のために必要な施設の整備に関する事項･･････････････････････ 17

第１３　その他森林の整備のために必要な事項･･････････････････････････････････････････ 18

　　１　森林施業計画の作成に関する事項･･････････････････････････････････････････････ 18

　　２　生活環境の整備に関する事項･･････････････････････････････････････････････････ 18

　　３　森林の管理の状況等から公益的機能の

　　　維持・向上を図るため特に整備すべき森林に関する事項　････････････････････････････ 18

　４　森林の総合利用の推進に関する事項････････････････････････････････････････････ 18

　　５　住民参加による森林の整備に関する事項････････････････････････････････････････ 18

　　６　その他･･････････････････････････････････････････････････････････････････････ 19

第１　伐採，造林，保育その他森林の整備に関する基本的な事項

　１　森林整備の現状と課題

本町は、鳥取県の南西部に位置し、東部には岡山県新見市、南部は中国山地を県境として広島県庄原市に接し、北部、西部は島根県に接する山岳の中腹に位置している。

本町の総面積は34,087haであり、国有林を含む森林面積は30,377haで、総面積の89％を占めている。民有林面積は28,902haで、そのうちスギを主体とした人工林の面積は18,061haであり人工林率63％と県平均の54％を上回っているが、45年以下の保育対象森林が12,007haと66％を占め、そのうち６～９齢級の要間伐林分が8,041haと67％を占めており、間伐を主体とした施業を適正に実施していくことが重要である。

しかしながら、国産材需要の低迷、材価の低迷、林業従事者の減少、高齢化等に起因して林業生産活動が全般にわたって遅延し、間伐、保育等が適期に実施されてない森林が増加している。このため、森林組合、森林所有者等が一体となって計画的に間伐を主体とした森林整備を積極的に進めることとし、その基盤となる路網を推進する。更に今後は森林組合等による施業の実施体制、林業関連事業体の育成、関連施策の積極的活動等を図り、森林整備の目標達成に努める。

　２　森林整備の基本方針

　　(１)　森林整備の基本的な考え方

森林の整備は循環型経営を念頭に置きながら、森林の有する多面的機能を総合的かつ高度に発揮させるため、各機能の充実と機能間の調整を図り、適切な森林施業の実施により、健全な森林の維持造成を推進することとする。

具体的には、各機能の高度発揮を図るため、併存する機能の発揮に配慮しつつ、①育成単層林における保育・間伐の積極的な推進、②人為と天然力を適正に組み合わせた多様性に富む育成複層林の積極的な整備、③天然生林の的確な保全・管理等により、立地条件に応じた多様な森林資源の整備を図ることとする。

また、効率的な森林施業、森林の適正な管理経営に欠くことのできない施設であり、農山村地域の振興にも資する林道等の整備を計画的に推進するとともに、森林の有する山地災害防止、水源かん養等公益的機能の高度発揮を図るため、保安林の適正な整備及び保安施設の整備を計画的に推進することとする。

　　(２)　森林整備の推進方向

森林整備の基本的な考え方を実現していくため、地域の森林の内容並びに森林に関する自然的条件及び社会的要請を総合的に勘案の上、それぞれの森林が特に発揮することを期待されている機能に応じて、水源かん養機能、山地災害防止機能を重視する「水土保全林」、生活環境保全機能、保健文化機能を重視する「森林と人との共生林」、木材等生産機能を重視する「資源の循環利用林」に区分し、それぞれ次のとおり森林整備の推進を図ることにより、望ましい森林の姿に誘導するよう努めるものとする。

森林の区分

森　林　整　備　の　推　進　方　向

水土保全林

災害に強い基盤の形成、良質な水の安定供給を確保する観点から、水源かん養、山地災害防止機能の維持増進を特に図るための森林施業を推進する。

林木の旺盛な成長や下層植生の発達を確保するため、適切な保育・間伐等を促進するとともに、必要に応じて土砂の流出・崩壊を防止する等の治山施設を整備する。

森林施業の推進に当たっては、高齢級の森林への誘導や伐採

に伴う裸地面積の縮小、分散を基本とする。

森林と人との共生林

生活環境保全機能、保健文化機能の維持増進を図るための森

林施業及び森林の適切な保全を推進する。

森林の構成を維持し、樹種の多様性を増進することを基本と

し、それぞれの森林が求められる機能やあり方に応じ、保護及び適切な利用の組み合わせに留意する。

	森林の区分	森　林　整　備　の　推　進　方　向
	資源の循環利用林	森林の健全性を確保し、木材需要に応じた樹種、径級の林木を生育させるための適切な造林、保育及び間伐の実施を推進する。
	資源の循環利用林	森林の健全性を確保し、木材需要に応じた樹種、径級の林木を生育させるための適切な造林、保育及び間伐の実施を推進する。
		施業の集団化や機械化を通じた効率的な整備を推進することを基本とする。

　３ 造林から伐採に至る森林施業の推進方策

２の森林整備を推進する上で重要となる林業労働力について、施業実施の主体である本町の森林組合を中心とし、着実な間伐実施が重要課題となっている。本格的な利用期を迎えた林分が多くなっていること等から、高性能林業機械の導入も含め、伐採を計画的・効率的に実施するための体制整備を推進するものとする。

適切な森林整備の実施を推進するにあたり、森林組合等林業関係団体、鳥取県林業担当担当部局、森林所有者、森林管理署等の相互の連携をより一層密にし、講習会等を通じて技術指導、啓豪普及に努めるとともに、国、県の補助事業、森林・山村対策及び、国土保全対策等の地方財政措置を含む事業の積極的活用を図り、森林整備の推進を図るものとする。

　４ 森林施業の合理化に関する基本方向

日野川流域林業活性化センターの方針の下に、県、町、森林所有者、森林組合、森林管理署等で相互に連絡を密にして、森林施業の共同化、林業後継者の育成、林業機械化の促進及び木材流通・加工体制の整備など、長期展望に立った林業諸施策の総合的な実施を計画的に推進するものとする。

第２　立木竹の伐採に関する事項（間伐に関する事項を除く）

　１　樹種別の立木の標準伐期齢

地域を通じた標準的な立木の伐採（主伐）の時期に関する指標である立木の標準伐期齢は、次のとおりである。

なお、標準伐期齢は、地域を通じた立木の伐採（主伐）の時期に関する指標として定めるものであり、標準伐期齢に達した時点での森林の伐採を促すためのものではない。

地　域

樹　　　　　　　　　　種

ス　　ギ

ヒノキ

マ　　ツ

その他針

クヌギ

その他広

町内全域

40年

45年

35年

45年

10年

20年

　　　　注）マツとはアカマツ及びクロマツをいう。

　２　立木の伐採（主伐）の標準的な方法

　　(１)　育成単層林施業

気候、地形、土壌等自然条件、施業技術体系等からみて、人工造林又はぼう芽更新により高い林地生産力が期待される森林及び森林の有する公益的機能の発揮の必要性から植栽を行うことが適当である森林について、以下の事項に留意の上実施するものとすること。

ア主伐に当たっては、自然的条件及び公益的機能の確保についての必要性を踏まえ、１箇所当たりの伐採面積の規模、伐採箇所の分散に配慮するものとすること。また、林地の保全、雪崩、落石等の防止、寒風害等の各種被害の防止及び風致の維持等のため必要がある場合には、所要の保護樹帯を設置するものとすること。

イ　主伐の時期については、地域の森林構成を踏まえ、公益的機能の発揮との調和に配慮し木材等資源の効率的な循環利用を考慮して多様化、長期化を図ることとし、多様な木材需要に対応した林齢で伐採するものとすること。

ウ伐採跡地については、ぼう芽による更新が確実な林分を除き、的確な更新により裸地状態を早急に解消するため、気候、地形、土壌等の自然条件に適合した樹種を早期に植栽するものとすること。

　　また、ぼう芽による更新を行う場合には、ぼう芽の発生状況等を考慮し、必要に応じ、芽かき、植込みを行うこととする。

エ皆伐後天然更新を行う場合は、１箇所当たりの伐採面積及び伐採箇所は人工造林の場合に準ずるが、更新を確保するため伐区の形状、母樹の保存等について配慮し、ぼう芽更新の場合は、優良なぼう芽を発生させるため11月から３月の間に伐採するものとすること。

人工林の生産目標ごとの主伐の時期は、下表の期待径級を目安として定めるものとすること。

地　域	樹　種	生産目標	期待径級(cm)
町内全域	ス　ギ	心持ち柱材	18
		一般建築材	26
		造　作　材	34
	ヒノキ	心持ち柱材	18
		一般建築材	26
		造　作　材	34

注）　生産目標の期待径級についいては目安とし、市場の状況に

　　　　　　　　より調整を行うこととする。

　　(２)　育成複層林施業

気候、地形、土壌等の自然条件、施業技術体系等からみて、人為と天然力の適切な組み合わせにより複数の樹冠層を構成する森林として成立し、森林の諸機能の維持増進が図られる森林について、以下の事項に留意の上実施すること。

主伐に当たっては、複層状態の森林に確実に誘導する観点から自然条件を踏まえ、森林を構成している樹種、林分構造等を勘案して行うものとすること。

択伐による場合は、森林の生産力及び公益的機能の増進が図られる林型に誘導することを目標に適正な繰り返し期間とし、伐採率は30％を基準とするものとすること。

群状択伐等による場合は、適切な伐採区域の形状、伐採面積の規模、伐採箇所の分散等に配慮するものとすること。

　３　主伐を見合わせるべき立木の樹種別の年齢

主伐を見合わせるべき立木の樹種別の年齢は、森林資源の確保及び生産の増進を確保するため、生育途上にある立木が当該年齢に達するまでは主伐を見合わせることとするものであり、次に示すとおりとする。

地　域

樹　　　　　　　　　　種

ス　　ギ

ヒノキ

マ　　ツ

その他針

町内全域

20年

25年

20年

25年

　　注）　下記の森林は除く

ア　保安林、保安施設地区内の森林、森林法施行規則第７条の２各号に掲げる森林及び原生自然環境保全地域内の森林であって立木の伐採について、禁止され、又は伐採の年齢について制限のある森林。

イ　特用林及び自家用林。

※ 特用林とは、森林法第１０条の８第１項に第６号の規定により指定された森林。自家用林とは、森林法第１０条の８第１項に第７号の規定により指定された森林。

ウ　病虫害の被害を受けている等の理由により伐採を促進すべき林分として４で定める森林。

エ　試験研究の目的に供している森林その他これに準ずる森林。

オ　森林保健機能増進計画に記載されている森林保健施設の位置に存する森林。

　４　病虫害の被害を受けている等の理由により伐採を促進すべき林分

	森林の所在	伐採を促進すべき理由	備　　　　　　　考
	〈該　当　なし〉

　５　その他必要な事項

資源の循環利用林においては、木材等生産機能の維持増進を特に図るため、森林施業の集団化や機械化を通じた効率的な森林整備を推進する。

具体的には、自然条件や経営目的に応じ、多様な木材需要に応じた樹種、径級に対応できるよう、適切な造林・保育・間伐等を推進し、森林の健全性を確保することにより、持続的・安定的に木材等の生産を図る森林施業を推進する。また、高い成長量を有する単層状態の森林や、群状・帯状の抜き伐りと集約的な作業によって常時多様な林木を有する複層状態の森林等を造成するための森林施業を推進する。

第３　造林に関する事項

　１　人工造及び天然更新の対象樹種

区　　　　　分	樹　　　種　　　名	備　　　考
人工造林の対象樹種	スギ、ヒノキ、マツ、クヌギ、ケヤキ等	適地適木の選定
天然更新の対象樹種	コナラ類、ケヤキ、サクラ等	適地適木の選定

注）　定められた樹種以外の樹種以外を植栽しようとする場合は、県の林業改良指導員又は町林務担当部局とも相談の上、適切な樹種を選択する。

　２　植栽本数その他造林の標準的な方法

　　(１)　人工林の樹種別、仕立ての方法別の植栽本数

樹　種

仕立ての方法

標準的な植栽本数

(本/ha)

備　　　　考

ス　　ギ

中　仕　立　て

　　３，０００

植栽にあたっては、標準的な本数の増減20％の範囲で調整を行う。

ヒノキ

中　仕　立　て

３，０００

なお、複層林化や混交林化を図る場合の樹下植栽について、それぞれの地域において定着している複層林や混交林に係る施業体系がある場合はそれを踏まえつつ、標準的な植栽本数のうち「疎仕立て」に相当する本数に、下層木以外の立木の伐採率（樹冠占有面積又は材積による率）を乗じた本数以上を植栽する。

　　　　また、定められた標準的な植栽本数の範囲を超えて植栽しようとする場合は、県の林業改良指導員又は町林務担当部局とも相談の上、適切な植栽本

数を判断する。

　　(２)　その他人工造林の標準的な方法

	区　　分	標　　準　　的　　な　　方　　法
	地拵えの方法	植え付けの障害となる雑草木、ササ類等の刈払い及び伐採木の末木枝条を取り除き、苗木の植え付けを容易にする。急傾斜地においては、伐採木の株を利用して、末木枝条で棚積みを行い雪崩、山地崩壊防止を図る。
	植付けの方法	苗木を植栽する穴は、深めに掘り、根を広げて土と根をなじませ、掻き出した土を戻す。苗木の回りを適度に踏みつけ、乾燥を防ぐため落葉等で苗木の根元を覆う。
	植栽の時期	苗木の生長活動の盛んな時期の植え付けは避け、春植えにおいては苗木の生長が始まる直前に、また秋植えにおいては苗木の生長が終わる頃に行う。なお、ポット苗等による植え付けはこの限りではない。

　　(３)　天然更新補助作業の標準的方法

　　　ア　ぼう芽更新

ぼう芽の優劣が明らかとなる３・４年目頃に、根又は地際部から発生しているぼうを１株当たりの仕立て本数３～４本を目安として、ぼう芽整理を行うこととすること。

　　　イ　天然下種更新

笹や粗腐植の堆積等により更新が阻害されている箇所では、末木枝条類の除去あるいはかき起こしを行うこと。発生した稚樹の生育を促進するための刈り出しを行うほか、更新の不十分な箇所には植込みを行うこととすること。

　３　伐採跡地の更新をすべき期間

森林資源の積極的な造成を図り、林地の荒廃を防止するため、人工造林によるものについては原則として２年以内とする。

　４　植栽によらなければ適確な更新が困難な森林所在

	森　林　の　区　域	備　　　　　　　　　　　考
	該　当　な　し

　５　その他必要事項

○造林未済地の解消について

公益的機能の発揮、地球温暖化防止のために、再造林されないまま放置されている人工林伐採跡地(造林未済地)の解消に努めることとする。また、新たな造林未済地が発生しないように、伐採後の適切なの更新を行う。

第４　間伐を実施すべき標準的な林齢，間伐及び保育の標準的な方法その他間伐及び保育の基準

　１　間伐を実施すべき標準的な林齢及び間伐の標準的な方法

樹種	施業体系	植栽本数 (本/ha)	間伐を実施すべき標準的な林齢(年)				標準的な方法	備考
樹種	施業体系	植栽本数 (本/ha)	初　回	２回目	３回目	４回目	標準的な方法	備考
スギ	大径材	3,000	15～20	25～30	35～45	50～60	原則としてスギ林分密度管理図を利用する。
ヒノキ	大径材	3,000	15～20	25～30	40～50	60～70	原則としてヒノキ林分密度管理図を利用する。

注）　広葉樹の間伐については、県林業試験場、県の林業改良指導員又は町林務担当部局とも相談の上、適切な実施林齢を判断する。

　２　保育の作業種別の標準的な方法

　　　　標準的な方法

　　　ア　下刈り

下刈りは植栽木の生育状況、林床植物の種類とその繁茂殖状況によって、総合的に判断して実施する。

　　　　イつる切

　　　クズ等の繁茂殖状況によって下刈り、除伐と併せて行う等適切に実施する。

　　　　ウ　除伐

植栽木の生育を阻害し、又は阻害する恐れのある植栽木以外の樹種及び植栽木のうち形質不良木を除去するものとする。

ただし、植栽木以外の樹種であっても植栽木の成長に支障のない限り有用なものは残して、育成するよう努めるものとする。

　　　　オ　枝打ち

病虫害等の発生を予防するとともに、植栽木の生産目標、生育状況を考慮して枝打ち高、回数等を定め、１０月初旬から４月下旬までに実施する。

保育の種類	樹　種	実施すべき標準的な林齢及び回数
保育の種類	樹　種	１	２	３	４	５	６	７	８	９	10	11	12	13
下刈り	ス　ギヒノキ	１	２	３	４	５	⑥	⑦	⑧	⑨	⑩
つる切								←	①	→		←	②	→
除　伐										←	１	→
雪起こし		←					①
枝打ち												←		１

					備　　　　考
14	15	16～20	21～25	26～30	備　　　　考
					○は必要に応じ実行する。

←	②	→
	→
	→	←	②	→

　３　その他間伐及び保育の基準

　該　当　な　し

　４　間伐を実施すべき森林の立木の収量比数

樹　種	仕立ての方法	収量比数(Ry)	備　　　　　考
ス　　ギ	中仕立て	０．７３
ヒノキ	中仕立て	０．６８

第５　要間伐森林の所在並びに実施すべき間伐又は保育の方法及び時期に関する事項

　　要間伐森林の所在並びに実施すべき間伐又は保育の方法及び時期

要間伐森　林番　号	森林の所在		面積 ha	間伐又は保育の方法		時　期	備考
要間伐森　林番　号	位　置	林班,小班	面積 ha	種類	方　　法	時　期	備考
１２３４５６７	阿毘縁大　宮山　上多　里日野上福　栄石　見	別紙のとおり	23.9 23.1 59.9 80.9 143.6 162.7 184.6	間伐	間伐木の選木にあたっては形質不良木、成長不良木を中心とし、伐採率は材積の20％～35％とする。　 (保安林については、指定施業要件のとおりとする。)	H27.3.31 まで
小　　計　（間伐）			678.7

小　　計　（保育）			0.0
計			678.7

第６公益的機能別施業森林の整備に関する事項

　１　公益的機能別施業森林の区域

公益的機能別施業森林の区域の設定に当たっては、以下に示す基準を原則とする。

ただし、地域によっては当該区域の基準と他の区域の基準に重複して該当する森林もあるがどの機能をより重視するかによって区域を設定することとし、例えば水土保全林の基準に該当する一方で、積極的な林業生産活動を行っている場合等、他の機能をより重視するのが相当な森林についてはこの限りではなく、地域の実情により区分を調整することとする。

なお、公益的機能別施業森林以外の森林の区域が２の(２)に示す森林の区分のうち「資源の循環利用林」の区域となる。

　　(１)　水土保全林（森林法施行規則第９条の２第１項ロの森林）

　　　①　水土保全林の区域

公益的機能別施業森林の区域のうち、水源かん養の機能又は土地に関する災害の防止機能（山地災害防止機能）の維持増進を図る森林施業を推進すべき森林である「水土保全林」を別表１のとおりとする。

　　　②　複層林施業を推進すべき森林の区域

「水土保全林」の区域のうち、複層林施業を推進すべき森林の区域を別表２のとおり定める。

　　　③　長伐期施業を推進すべき森林の区域

「水土保全林」区域のうち、長伐期施業を推進すべき森林の区域を別表２のとおり定める。

　　(２)　森林と人との共生林（森林法施行規則第９条の２第１項ハの森林）

　　　①　森林と人との共生林の区域

公益的機能別施業森林の区域のうち、環境保全の機能（生活環境保全機能）の維持増資を図る森林施業を推進すべき森林その他水土保全機能林以外の森林である「森林と人との共生林」を別表１のとおり定める。

　　　②　特に帯状に残存すべき森林の区域

　　　　　　〈該当なし〉

　　　③　広葉樹等転換を必要とする森林（要転換森林）の区域

　〈該当なし〉

④　特定広葉樹育成施業を推進すべき森林の区域

　〈該当なし

　　(３)　(１)又は(２)のうち伐採方法その他施業方法を特定する必要のある森林

　〈該当なし〉

　２　公益的機能別施業森林の区域における施業の方法

　　(１)　水土保全林

　　　①　水土保全林の区域における施業の標準的な方法

水源かん養機能、山地災害防止機能の維持増進を特に図るため、高齢級の森林への誘導や、伐採に伴い裸地化する林地面積及び期間の縮小を図ることを基本とする。

森林の齢級構成、林道の整備状況等地域の実情からみて、これらの公益的機能の維持増進を図るために必要かつ適切と見込まれる場合には、長伐期施業や複層林施業の積極的な推進を図ることとする。

また、林地の安定化を目的とした未立木地等への植栽や複層状態の森林へ誘導する際の広葉樹の導入による針広混交林化を推進する。

　　　②　複層林施業の方法

複層林施業を推進すべき森林の区域における施業の方法を別表２のとおり定める。

　　　③　長伐期施業の方法

長伐期施業を推進すべき森林の区域における施業の方法を別表２のとおり定める。

　　(２)　森林と人との共生林

　　　①　森林と人との共生林の区域における施業の標準的な方法

生活環境保全機能、保健文化機能の維持増進を特に図るため、森林の構成を維持し、樹種の多様性を増進する森林施業を推進する。

具体的には、自然環境の保全を最も重視すべき森林については、天然力の活用を基本とした天然生林施業を行うこととし、必要に応じて植生の復元等を実施する。

また、森林とのふれあいや自発的な森林づくり活動を通じた環境教育や健康づくりの場として利用される森林においては、快適な森林環境や優れた森林景観を保全・創出するため、森林構成の多様化や景観の向上に配慮した天然生林施業や、郷土樹種を基本とした育成複層林施業、人工林の有する美的景観を確保する必要のある森林においては、景観維持のための育成単層林施業等の推進に努めることとする。

　　　②　特に帯状に残存すべき森林の区域における施業の方法

　〈該当なし〉

　　　③　広葉樹林等転換を必要とする森林（要転換森林）の区域における施業の方法

　〈該当なし〉

　　　④　特定広葉樹育成施業の方法

　〈該当なし〉

　　(３)　(１)又は(２)のうち伐採方法その他施業の方法を特定する必要のある森林の施業の方法

〈該当なし〉

　３　その他必要な事項

　　　　〈該当なし〉

第７　森林の保健機能の増進に関する事項

　１　保健機能森林の区域

森林の所在		森　林　の　林　種　別　面　積　（ha）						備　考
位置	林小班	合　計	人工林	天然林	無立木地	竹林	その他	備　考
〈該当なし〉

　２　保健機能森林の区域内の森林における造林、保育、伐採その他の施業の方法

	施業の区分	施　業　の　方　法
	〈該当なし〉

　３　保健機能森林の区域内における森林保健施設の整備

〈該当なし〉

(１)　森林保健施設の整備

	施　　　設　　　の　　　整　　　備
	〈該当なし〉

(２)　立木の期待平均樹高

	樹　　種	期待平均樹高(m)	備　　　　　　考
	〈該当なし〉

　４　その他必要な事項

〈該当なし〉

第８　森林施業の共同化の促進に関する事項

　１　森林施業の共同化の促進方向

５ha未満の小規模所有が本町の森林面積の７５％を占めることから、森林施業を計画的、効率的に行うため、町、森林組合、森林所有者等が地域ぐるみで森林施業の推進体制を整備するとともに、各団地に実行責任者たる団地リーダーを配置し、団地単位で間伐をはじめとする森林施業の実施に関する話し合いを行い、団地単位での森林施業の共同実施又は施業委託を図っていくこととする。

特に、本町の林業労働力の中心的な担い手である森林組合への施業委託の推進を通じて、資本の整備、作業班の拡充・強化等事業実施体制の整備を図ることとする。

　２　施業実施協定の締結とその他森林施業の共同化の促進方策

施業の共同化を助長し、合理的な林業経営を推進するため、次に掲げる森林施業共同化重点的実施地区において、施業実施協定の締結を促進し、高密度作業路網の早急かつ計画的な整備、造林、保育及び間伐等の森林施業を森林組合への委託等により、計画的かつ効率的な森林施業を推進することとする。

森林の整備に対して消極的な森林所有者に対しては、地区集会等への参加を呼びかける。また、不在村森林所有者については、ダイレクトメール等を利用して、森林管理の重要性の認識を深めるとともに、林業経営へ参画意欲の拡大を図り、施業実施協定への参画を促すこととする。

○森林施業共同化重点的実施地区の設定計画

地区の名称	地　区　の　所　在 (林班)	区域面積	対図番号
足渡山	下阿毘縁(101,102,103,104,113,114)	227	D 1
深﨏	下阿毘縁(105,106,107,108,109,110,111,112)	468	D 2
大谷山	阿毘縁(115,116,117,118,119,120,121,122,123)	478	D 3
大菅隠地山	阿毘縁(112,124,125,126,127,128,129,130)	493	D 4
菅沢山奥	菅沢(202,204,205,206,207,208,209,210,211,212,214,216,217, 218,219,220,221,224,225,226)	658	D 5
立石	印賀・菅沢(206,211,237,238,239,240,241,242,243,245)	784	D 6
経塚原	印賀・宝谷・佐木谷(230,232,236,251,252,253,372)	305	D 7
粟谷	折渡・印賀(235,254,255,256,257,258,259,260,261,262,263,264)	359	D 8
野呂山	福万来(302,303,304,305,314,316,317)	334	D 9
熊多羅	福万来(306,307,308,309,310,311,312,313)	406	D10
打道山	佐木谷(362,363,364,365,366,367,368,369,370,371)	395	D11
虫尾山	福寿実(356,357,359,360,361)	303	D12
才ヶ峠	福寿実(351,352,353,354,355)	210	D13
宇根道	茶屋(347,348,349,350)	311	D14
奥山	茶屋(343,344,345,346)	246	D15
鉄鋳谷	茶屋(338,339,340,341,342)	259	D16
大草山	笠木(320,321,322,334,335,336,337,355)	296	D17
生賀野路	笠木(325,326,328,329,331,332,333)	470	D18
下谷中山笠木(318,319,322,323,324)		263	D19
下谷中山笠木(318,319,322,323,324)		263	D19
大峠山	萩原・上萩山・河上(474,475,476,477,478,479,528)	263	D20

地区の名称	地　区　の　所　在 (林班)	区域面積	対図番号
滑鉄山所	上萩山(468,469,470,473)	226	D21
船通山	上萩山(461,462,463,464,467,474)	326	D22
新田山	上萩山(458,459,460,461)	157	D23
明谷山	上萩山(454,455,456,457)	326	D24
明谷山	上萩山(454,455,456,457)	326	D24

灰谷	多里・萩原(449,450,451,452,453,475)	400	D25
平吹	新屋(445,446,447,448)	302	D26
土屋	新屋(431,432,433,434,435)	272	D27
津久谷	新屋(426,427,428,429,430,438,444)	199	D28
野組	新屋(420,421,422,424)	263	D29
小森	湯河・多里(411,412,413,418,419)	193	D30
清滝	湯河(404,405)	144	D31
稲積	湯河・萩原(401,402,403,479)	236	D32
板井谷	生山(501,548,549,550)	301	D33
大平	福万来・生山・霞(301,544,545,546,547)	313	D34
牛ノ尾	霞・生山(502,503,504,505,506)	369	D35
大林山	丸山(507,508,509,510,511,543)	352	D36
御明谷	三栄(512,513,514,542)	235	D37
深谷	矢戸(539,540,541)	243	D38
虚空蔵	矢戸(536,537,538)	245	D39
大菅谷東山	宮内(515,516,517,518,519,520)	501	D40
西山	宮内(532,533,534,535)	322	D41
大塚原	河上(527,529,530,531,532)	173	D42
長陽	河上(521,522,523)	275	D43
力谷	河上・萩原(479,524,525,526,527)	154	D44
大林日向	福塚(647,648,649)	318	D45
塩滝山	福塚・神福(641,642,643,644,646)	208	D46
寺谷	神福(639,640,644,645)	253	D47
妙見山	神福(601,602,603,604,605,606,607,608,609,610)	471	D48
大谷山	神福(632,633,634,636,637,638)	155	D49
若杉	豊栄・神福(611,612,613,614,615,616,617,619)	420	D50
陽山	豊栄(626,627,628,629,630,631)	469	D51
名谷山	豊栄(620,621,622,623,624)	217	D52
花口東山	花口(701,703,704,705,720)	246	D53
石﨏	花口(706,707,708,709)	315	D54
東大倉山	花口(710,711,712,719)	262	D55

地区の名称	地　区　の　所　在 (林班)	区域面積	対図番号
大原山	花口(713,714,715,716,718)	187	D56
桑平山	神戸上(721,722,723,724,725,726,727)	489	D57
佐貫谷	神戸上(721,722)	247	D58
千谷山	神戸上(730,731,732,733)	187	D59
千谷山	神戸上(730,731,732,733)	187	D59

隠地山	神戸上(727,728,729)	278	D60
城殿山	上石見・中石見(734,735,736,737,738,842,743,745)	372	D61
中大倉山	中石見(739,740,746,747)	239	D62
下大倉山	中石見(741,742,743,744,745)	233	D63
野田客	下石見(760,761,762)	243	D64
堂原奥	下石見(755,756,757,758,759,761)	307	D65
鳥木山	下石見(752,753,754)	257	D66
密ヶ﨏	三吉(748,749,750,751)	341	D67
計		2,0569

　３　共同して森林施業を実施する上で留意すべき事項

ア　森林施業計画を共同で作成する者（以下「共同作成者」という。）全員により各年度の当初等に年次別の詳細な実施計画を作成して代表者等による実施管理を行うこととし、間伐を中心として施業は可能な限り共同で又は意欲ある林業事業体等への共同委託により実施することを旨とする。

イ　作業路網その他の施設の維持運営は共同作成者の共同により実施する。

ウ　共同作成者の一が施業等の共同化につき尊守しないことにより、その者が他の共同作成者に不利益を被らせることがないよう、予め個々の共同作成者が果たすべき責任等を明らかにする。

エ　共同作成者の合意の下、施業実施協定の締結に努める。

第９　林業に従事する者の養成及び確保に関する事項

　１　林業に従事する者の養成及び確保の方向

本町の林家の大部分は小規模所有者であり、さらに保有森林も８齢級以下の林分がおおく、材価低迷もあり林業のみで生計を維持することは困難である場合が多い。

したがって、森林施業の共同化等を通じて合理化を進めるとともに、農業との複合経営による経営の健全化及び安定化を目標とし、林道、作業路等の路網整備による生産コストの低減及び労働強度の低減を図ることとする。

また、森林組合、林業協会と連携を取りながら、高性能林業機械の積極的な導入により、作業の効率化に努めるとともに、作業班の編成を拡充することにより体質改善を図り、組合員と密着した協同組合としての機能を十全に発揮できるよう、各種事業の受委託の拡大及び労務班の雇用の通年化と近代化に努めることとする。

　２　林業労働者及び林業後継者の育成方策

　　(１)　林業労働者の育成

林業労働者の主たる就労の場である森林組合の各種事業の受委託の拡大等を図りつつ、労務班員の労働安全の確保、各種社会保険への加入等就労条件の改善に努めるとともに、林業従事者に対し技術研修会、林業講習会等を開催し、林業技術の向上や各種資格を取得するための条件整備を行うこととする。

　　(２)　林業後継者等の育成

　　　　　○　活動拠点施設の整備

	施設の種類	位　置	規　　模	利用組織	対図番号	備　　考
	〈該当なし〉

　３　林業事業体の体質強化方策

本町の林業の中心的な担い手である森林組合については、施業の共同委託化による受注体制の整備、経営の多角化等を通じた事業量の拡大を図ることにより就労の安定化、近代化に努めることとする。

第１０　森林施業の合理化を図るために必要な機械の導入の促進に関する事項

　１　林業機械化の促進方向

本町の森林の人工林は６～９齢級が大半をしめ間伐の実施が必要な時期となっている。しかし、林家の経営は零細で、かつ、林道等の基盤整備が十分でないことなどから、機械化の遅れは顕著である。

林業就労者の減少及び高齢化の傾向の中にあって、森林施業の合理化を図るためには、林業機械化は必要不可欠であることから、生産性の向上、労働強度の軽減及び生産コストの低減を図るために傾斜地の多い地形条件や樹種等に対応した機械化の導入を図るものとする。

　２　高性能機械を主体とする林業機械の導入目標

作業の種類		現　状　（参考）	将　　　来
伐　倒造　材集　材	伐　　倒	チェンソー	チェンソー、ハーベスター
	集　　材	集材機、タワーヤーダー、自走式集材機、林内作業車、多機能小型バックフォー＋グラップル付林内作業車	自走式集材機、林内作業車、多機能バックフォー
	造　　材	チェンソー、プロセッサー	チェンソー、プロセッサー
造　林保育等	地拵、下刈	人力、刈払機	人力、刈払機
造　林保育等	枝　打ち	人力、自動枝打機、背負式枝打機	人力、自動枝打機、背負式枝打機

　３　林業機械化の促進方策

林業機械の促進方策は、①間伐の早急な実施を推進するため、自走式集材機、プロセッサー、林内作業車、多機能バックフォー等の高性能林業機械の導入。②高性能林業機械のオペレーターを育成するため、県等の実施する研修会等への積極的参加。これらを推進し林業における安全性の確保及び生産コストの低減を推進することとする。

第１１　作業路網その他森林の整備のために必要な施設の整備に関する事項

　１　作業路網等の整備の方向

作業路の整備は、林業機械の導入による労働強度の軽減を含め、生産性の向上による効率的な林業経営の改善を図る上で基盤となる施設である。

さらに、本町のように森林所有者形態が小規模である場合、きめ細かな森林施業を実施するためにも作業路の整備は重要であり、既設の林道、作業路との調整を図りながら、その効果が十分達せられるよう、施業実施協定の締結を促進しつつ、重点的に整備を行うべき地区を含め、現在の路網密度23m/haを100m/haとするよう、その整備を積極的に推進しすることとする。

　２　作業路網の整備計画

路　線　名	位　　置 (字、起終点林小班)	延長 km	利用施業		他の路線との関係			対図番号	備考
路　線　名	位　　置 (字、起終点林小班)	延長 km	種類	数量	名　称	種　類	箇　所	対図番号	備考
深　﨏　線	阿毘縁 105C-105B	0.8	間伐	16	船通山線	林　道	阿毘縁	1
緑　屋　線	阿毘縁 123B-123A	0.8	間伐	20		農　道	阿毘縁	2
大　原　線	下阿毘縁 101C-101D	1.0	間伐	28		農　道	下阿毘縁	3
中津合２号線	菅沢 223A-223A	0.8	間伐	17	中津合線	町　道	菅　沢	4
古都線	印賀 253L-253	1.0	間伐	20		農　道	印　賀	5
生賀野呂６号線	笠木 334A-334A	1.0	間伐	25	小雀線	町　道	笠　木	6
小黒目２号線	笠木 340A-341A	1.0	間伐	28		農　道	笠　木	7
鉄鋳谷線	茶屋 327A-327A	1.0	間伐	31	船通山線	林　道	笠　木	8
高日向線	佐来谷 365D-365B	0.8	間伐	18	古市佐木谷線	町　道	佐来谷	9
大船谷頭２号線	福万来 306A-306I	0.5	間伐	10	野呂山線	作業道	福万来	10
野呂山４号線	福万来 305A-305B	0.8	間伐	17	野呂山線	作業道	福万来	11
熊多羅線	福万来 307C-308C	0.5	間伐	10	横田伯南線	県　道	福万来	12
虫尾４号線	福寿実 356C-357A	0.8	間伐	16		農　道	福寿実	13
大峠線	萩原 478B-476B	1.2	間伐	27	多里伯太線	県　道	萩　　原	14
滑線	萩原 478A-478A	0.8	間伐	16	滑　　　線	町　道	萩　原	15
船通山支線	上萩山 461D-461G	0.8	間伐	18	船通山線	林　道	上萩山	16
明谷支線	上萩山 541E-455B	1.0	間伐	21	明　谷　線	作業道	上萩山	17
明谷２号線	上萩山 456A-457A	1.0	間伐	18		自力作業道	上萩山	18
灰谷支線	多里 451H-451M	1.0	間伐	16	中の谷線	林　道	多　里	19
津久谷１号線	新屋 432A-432A	0.4	保育	8		開拓道	新屋	20
清滝線	湯河 405A-404F	0.8	間伐	11	新見多里線	県　道	湯　河	21
野組線	湯河 411A-415C	1.5	間伐	12	子守谷線	自力作業道	湯　河	22
牛ノ尾２号線	霞 506H-506B	0.8	間伐	12	田　曽　線	町　道	霞	23
大平２号線	霞 545J-545H	0.8	間伐	17		農　道	霞	24
牛ノ尾３号線	霞 504D-504B	0.8	間伐	11	牛ノ尾線	作業道	霞	25
大林３号線	丸山 510B-508C	1.0	間伐	29		広域農道	丸　山	26
大畑３号線	三栄 510B-509C	0.8	間伐	24		広域農道	三　栄	27
大畑２号線	三栄 512B-512C	1.0	間伐	19	糠床下三栄線	町　道	三　栄	28
深谷線	矢戸 540A-540A	1.0	間伐	21	水木山線	町　道	矢　戸	29
大谷線	宮内 534E-534I	1.1	間伐	30	大　谷　線	林　道	宮　内	30
水谷支線	宮内 520F-520G	0.8	間伐	10	水　谷　線	作業道	宮　内	31

位　　置

延長

利用施業

他の路線との関係

対図

備

路　線　名

(字、起終点林小班)

番号

考

種類

数量

名　称

種　類

箇　所

東山線

宮内 519C-519F

1.2

間伐

塚原福塚線

町道

宮　内

小熊井谷支線

宮内 520K-520E

1.1

間伐

小熊井谷線

林　道

宮　内

清水ヶ代線

宮内 533A-533F

1.2

間伐

自力作業道

宮　内

井手ノ平線

宮内532H-532H

0.3

保育

国道

宮　内

大菅谷線

宮内 517A-517E

1.0

間伐

塚原福塚線

町　道

宮　内

猪谷線

矢戸 538F-538F

0.8

間伐

安来伯太日南線

県　道

矢　戸

長陽支線

河上 521A-523A

1.5

間伐

長　陽　線

林　道

河　上

白谷線

福塚 428M-428M

1.0

間伐

桜子宮田線

町　道

福　塚

飛時原３号線

神福 603E-602C

1.5

間伐

飛原野原線

町　道

神　福

石ヶ原３号線

神福 633E-633A

1.0

間伐

広域農道

神　福

飛時原４号線

神福 606F-606K

1.0

間伐

宮田飛原線

町　道

神　福

中野線

神福 609B-608C

0.8

間伐

神戸中野線

林　道

神　福

妙見２号線

神福 610I-610D

0.6

間伐

自力作業道

神　福

大熊山線

神福 612L-612D

1.0

間伐

自力作業道

神　福

大谷１号線

神福 635A-634D

0.8

間伐

大谷１号線

作業道

神　福

大谷３号線

神福 634C-634A

1.0

間伐

大　谷　線

林　道

神　福

塩滝山３号線

神福 646F-646I

1.0

間伐

塚原福塚線

町　道

神　福

塩滝山４号線

神福 642A-643A

1.0

間伐

大　林　線

林　道

神　福

陽山５号線

豊栄 624G-624G

0.8

間伐

陽　山　線

作業道

豊　栄

陽山８号線

豊栄 629B-629D

0.8

間伐

陽　山　線

作業道

豊　栄

陽山３号線

豊栄 645A-645A

1.0

間伐

新見多里線

県　道

豊　栄

若杉２号線

豊栄 614A-614A

1.2

間伐

若　杉　線

町　道

豊　栄

石﨏線

花口 714B-715C

1.2

間伐

鈩　谷　線

林　道

花　口

大原線

花口 713D-711D

0.8

間伐

鈩　谷　線

林　道

花　口

東大倉線

花口 711A-733I

0.8

間伐

井　奥　線

林　道

花　口

大原２号線

花口 719D-719B

0.5

間伐

農道

花　口

隠地支線

神戸上 729D-728L

1.0

間伐

隠　地　線

林　道

神戸上

別所線

神戸上 726H-726B

0.8

間伐

別所山線

作業道

神戸上

佐貫谷３号線

神戸上 721A-721A

0.7

間伐

花口東山線

作業道

神戸上

長砂線

神戸上 731A-731C

1.0

間伐

農　道

神戸上

長砂２号線

神戸上 724A-724B

0.8

間伐

農　道

神戸上

高畑線

上石見 736K-739E

2.0

間伐

野　原　線

町　道

上石見

郡家線

中石見 747B-747D

1.0

間伐

農　道

中石見

郡家２号線

中石見 745E-745B

1.0

間伐

農　道

中石見

高畑２号線

中石見 740B-741A

0.8

間伐

農　道

中石見

野田支線

下石見 759H-758C

1.5

間伐

客　奥　線

林　道

下石見

野田支３号線

下石見 762F-743G

0.5

間伐

野田奥線

作業道

下石見

市場線

下石見 752F-752D

1.2

間伐

農　道

下石見

三吉線

三　吉 751A-751F

1.0

間伐

トチ谷線

林　道

三　吉

路　線　名	位　　置	延長	利用施業		他の路線との関係			対図	備
路　線　名	位　　置	延長						対図	備
	(字、起終点林小班)	km	種類	数量	名　称	種　類	箇　所	番号	考
船通山７号線	上萩山 462B-762E	0.9	間伐	25		自力作業堂	上萩山	72
堂原奥２号線	下石見 759L-759L	0.6	間伐	10	安田奥線	林　道	下石見	73
堂原奥３号線	下石見 759A-759G	0.8	間伐	20		自力作業堂	下石見	74
大平１号線	丸　山 543F-544C	1.5	間伐	42		自力作業堂	丸　山	75
野呂山７号線	福万来 317A-545D	2.0	間伐	30	横田伯南線	県　道	福万来	76
大谷２号線	阿毘縁 116A-116B	0.6	間伐	15		農　道	阿毘縁	77
大谷３号線	阿毘縁 120C-120C	1.0	間伐	20	大谷線	林　道	阿毘縁	78
大林日向14号線	福　塚 647F-647G	0.6	間伐	15		町　道	福　塚	79
密ヶ﨏５号線	三　吉 751H-751F	0.9	間伐	25	密ヶ﨏線	作業道	三　吉	80
小森４号線	湯　河 419C-419A	0.6	間伐	15		自力作業堂	湯　河	81
桑平８号線	神戸上 725A-725F	1.0	間伐	25		自力作業堂	神戸上	82
西山１１号線	宮　内 534A-534G	0.5	間伐	10	比婆山線	作業道	宮　内	83
大草山６号線	笠　木 337B-337H	0.6	間伐	15	深谷線	町　道	笠　木	84
大林日向20号線	福　塚 648B-648I	1.0	間伐	30		自力作業堂	福　塚	85
塩瀧山線	神福 640G-640B	1.4	間伐	14		作業道	神福	86
野呂山西線	福万来 302C-301E	2.3	間伐	33		作業道	福万来	87
ツクダニ線	新　屋 430A-430B	3.8	間伐	56	新山線	林道	新屋	88
野呂山２号線	菅　沢 215B-201A	0.4	間伐	11	野呂山線	作業道	菅沢	89
野呂山３号線	菅　沢 215B-201A	3.1	間伐	26	野呂山線	作業道	菅沢	90
川西山２号線	菅　沢 203A-201A	0.9	間伐	24	川西山線	作業道	菅沢	91
川西山３号線	菅　沢 203A-202A	0.4	間伐	6	川西山線	作業道	菅沢	92
板井谷山線	生　山 546A-546A	0.6	間伐	11		作業道	生山	93
井ノ原山・板井谷山線	生　山 548A-548A	1.1	間伐	21		作業道	生山	94
東阿太上線	宝　谷 251H-251D	0.8	保育	25		作業道	宝谷	95
流炭山線	佐木谷 370K-370H	1.5	間伐	16		作業道	佐木谷	96
明谷山線	上萩山 456A-456A	0.6	間伐	13	窓山線	林道	上萩山	97

　３　その他森林の整備のために必要な施設の整備計画

	施設の種類	位　　置	規　　模	対図番号	備　　考
	〈該当なし〉

第１２　林産物の利用の促進のために必要な施設の整備に関する事項

本町における素材の流通・加工については、森林資源の成熟度が低かったことから、木材団地化はされているが、いずれも小規模であった。しかし、成熟度も高くなり、素材搬出量の増大が見込まれるため、大規模な流通・加工施設の整備が進められている。また、資源循環型社会となり、木質資源の有効活用が求められており、木質バイオマスのエネルギー利用等、新たな事業展開を図る必要がある。

このため、間伐を中心に伐採の計画的実行を進め、原木の安定的確保を図り、市場が求めて

いる集成材等の構造材生産などの事業展開を図る。

特用林産物のうち本町の特産品のひとつであるシイタケについては、個人経営で小規模であり、生産量は減少している。今後については、原木ほだ木の安定的供給、経営の共同合理化及び品質の向上を図り、農協等と連携して生産振興を図ることとする。また、自然食品志向に着目し、これまで利用されなかった樹木や山菜等を地域の新たな資源として見直し利用方法を開発することとする。

○　林産物の生産（特用林産物）、流通、加工販売施設の整備計画

施設の種類	現　　状　（参考）			計　　画			備　考
施設の種類	位　置	規　模	対図番号	位置	規　模	対図番号	備　考
製　材　所	生　山	5,600㎡	S 1
製　材　所	〃	2,000㎡	S 2
チップ工場	下石見	10,000㎡	S 4				木材団地
原木市場	〃	15,000㎡	S 5				〃
杉材処理加工施設	下石見	7,370㎡	S 6				〃
原木集積場	〃	6,000㎡	S 7				〃
山元貯木場				下石見	7,000㎡	S 8	〃
パイプハウス	印　賀	240㎡	S 9				しいたけ
	新　屋	55㎡	S10				〃
	新　屋	340㎡	S11				〃
	新　屋	240㎡	S12				〃
	湯　河	99㎡	S13				〃
	湯　河	288㎡	S14				〃
	湯　河	480㎡	S15				〃
	湯　河	336㎡	S16				〃
	上萩山	96㎡	S17				〃
	神　福	260㎡	S18				〃
	豊　栄	768㎡	S19				〃
貯蔵施設	湯　河	5基	S20				〃

第１３　その他森林の整備計画のために必要な事項

　１　森林施業計画の作成に関する事項

　　　森林施業計画の作成に当たり、特に次に掲げる事項を適切に実施すべき旨を定める。

　　　ア　第４の４の間伐を実施すべき森林の立木の収量比数となる場合における立木の材積を超える人工林の適切な間伐。

　　　イ　第８の３の共同して森林施業を実施する上で留意すべき事項を踏まえた施業等の共同実施。

　２　生活環境の整備に関する事項

　○生活環境施設の整備計画

	施設の種類	位　置	規　　模	対図番号	備　考
	該当なし

　３　森林の管理の状況等から公益的機能の維持・向上を図るため特に整備すべき森林に関する事項

該当なし

　４　森林の総合利用の推進に関する事項

　○森林の総合利用施設の整備計画

施設の種類

現　状　（参考）

将　　　来

対　図

番　号

位　置

規　　模

位　置

規　　模

該当なし

　５　住民参加による森林の整備に関する事項

　　(１)　地域住民参加による取り組みに関する事項

湯河地区及び新屋地区の町有林において山林整備の一環として、収穫された木材の炭焼き体験等を実施し、資源の循環利用の重要性について普及する。また特用林産物の普及拡大のため各種学習会などを実施する。

　　(２)　上下流連携による取組みに関する事項

本町の中心を流れている日野川はその周辺及び下流域の市町村の水源として重要な役割を果たしている。

このようなことから、下流の住民団体等へ水源の森林造成に参加してもらうように積極的に働きかけることとする。

　　(３)　その他

大学、団体等による日野川源流域の森林資源の有効活用及び、研究、研修利用を図る。

　６　その他

　　　(１)　森林施業の技術及び知識の普及・指導に関する事項

森林施業の円滑な実行確保を図るため、県等の指導機関、森林組合との連携をより密にし、普及啓発、経営意欲の向上に努めることとする。

　　　(２)　町有林の整備

本町は現在スギ、ヒノキの人工林を中心に2,112haの森林を所有している。人工林については、保育間伐等の施業を適切に実施し、水源かん養等の森林の持つ機能を最大限に発揮するよう努める。

(３) 森林認証の推進

本町は現在、町有林及び町内の大規模森林所有２者と共同で森林認証を取得している。

今後は、町内森林所有者に森林認証の参加を働きかけ、町内全域での認証を受けることを目標に、推進に努める。

(４) 資源の有効活用　

林地残材等について、林外搬出により資源として有効活用を図る。