平成22年10月13日
鳥取県知事 平 井 伸 治 様
NPO法人フォレストアカデミージャパン
理事長 矢 田 治 美
提 案 書
平成22年10月1日に、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律が施行されたところです。これまで、公共建築物をはじめ、木造建築物に対しては、森林資源の枯渇懸念、不燃化の徹底などの非木造化が過去の流れであったところです。
このたびの法律の制定は、過去の、コンクリート・鉄骨などの建築構造形式から転換し、可能な限り木造・木質化を進めることとしたもので、私たちは、このことが、国内で十分調達可能な木材資源が見直されるに至ったこととして、大きく注目をしているところです。
鳥取県においては、これまで、地域資源の活用、森林をとりまく産業の活性化、地球環境保全への取り組み、バイオマスエネルギー活用など、多くの施策を取り組まれており、感謝しているところです。
つきましては
このたびの法律施行を一つの契機として、下記について、鳥取県のさらなる積極的な対応を期待するものです。
記
一 法の施行を受け、今後、県・市町村において「基本方針」が策定されることとなるが、鳥取県においては、早急に実効ある基本方針策定する。
二 平成22年度に設計着手される施設はもちろん、平成23年度以降予算計上される公共建築物については、木構造を基本とした取り組みを進める。
三 耐力・維持管理などの観点から、現場サイドでは木構造への懸念が見られますが、木構造の優位性について十分な研修を図る。
四 バイオマスエネルギー活用について、積極的な補助・助成制度を構築する。