森林認証（ＦＳＣ）

日南町森林組合は、日南町有林等（一部(株)秋田木材及び(株)入澤林業の所有する森林を含む）2,615haについて、平成22年3月3日にＦＳＣ森林認証を取得した。これは、国内で３１番目の取得となる。

ＦＳＣ森林認証とは

国際的な非営利団体である森林管理協議会（略称ＦＳＣ、本部ドイツ）が、

環境的に適性で社会的な利益にかない、経済的にも持続可能な方法で管理

された森林を認証する制度。

森林管理計画（日南町森林組合）

基本理念：森林整備を通じて自然と人間との共生できる循環型社会を目指し、環境に配した適切な森林管理と森林資源の有効利用を行い地域社会に貢献する。

基本方針：組合員の林業就業の安定、森林の整備、森林の循環利用等をターゲットとして、将来にわたり健全な自立経営の確保により森林多面的機能の持続的発揮する。

森林認証取得のメリット

• 集約化につながる（ＦＳＣと施業の集約化の連携）
• 事業フィールドの確保、事業量の拡大
• 原木の優先的・安定的供給体制の確保
• システム整備、人づくりを通して経営体質の強化が図られる　など

今後の課題

• 森林所有者へＦＳＣの周知及び理解を深め、対象森林の拡大すること
• ＦＳＣ森林認証を活用すること
• ＦＳＣ森林認証とＣoＣ認証がセットになり付加価値を高めること

ＣoＣ認証とは

　ＦＳＣ森林認証された森林から伐りだされた製品と認証されていない森林からの製品が、流通過程のいかなる時点でも混ざり合っていないことを管理・保証する制度。
ＦＳＣ認証マークを製品に付して販売するためには、流通や加工に携わる業者はＣoＣ認証を取得する必要があり、(株)オロチでは今後、ＣoＣ認証を取得する予定。

今後の展開（期待される森林認証）

• 適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークを付することによって、消費↓者に対して、認証された製品であることを分かり易く伝える。
• 消費者は森林認証のマークが入った製品を購入することで、森林保全に間接的に関与
  　（認証されたものを選別して購入し、認証されないものを拒否する消費者）
• 認証された製品が市場に増え、購入が進むことによって、適正に管理される森林が守られ、森林の破壊や劣化を招くことなく、木材の消費が進む。
• 木材業界・建築業界等が連携し、認証材を使用した住宅建築を支援し、地域の林業の活性化