其の六  台湾 

台湾料理が好きである。そんなわたくしの前に「台湾小皿料理」を掲げる店が現れた。
わたくしは、少々の期待とともにこの店に行った。とりあえずビールを頼み、さて、とメニューを開いたわたくしの両手は痺れた。

北京ダック(要予約)」

わたくしの記憶が確かならば、台湾に北京はない。
「台湾料理 飲茶」の看板が「台湾風料理 飲茶 など」に変わる日がそこまで来ている。