其の七  〜風 

「広島風お好み焼き」を考える。

この食べ物、確かに普通の「お好み焼き」とは似て非なるものだ。
東京にお好み焼が3系統ある。古くから下町であったお好み焼き(ここにはあえてもんじゃは含めない)、関西風お好み焼き、そして広島風。後ろ2つには当然「〜風」が付く。東京は、関西でも広島でもないのだから。逆に「下町風」とは言わない。
関西ではどうか。「お好み」と言えば当然1種類。東京で言うところの「関西風」だ。しかし「関西風」などと付くはずがない。

では、広島では?
なんと広島では「広島風お好み焼き」と言うのである。広島なのに「広島風」となぜ言うのか?
そもそも店自体に「広島風お好み焼きの店」などとデカデカと書いてある。
あなたたちは自分たちが作り出した食べ物に誇りを持てないのか?なぜ単純に「広島お好み焼き」、いや「広島焼き」と命名してしまわなかったのか・・・だから東京からも関西からも否定されてしまうのである。

がんばれよ、広島。