| 現代殺人百科 コリン・ウィルソン+ドナルド・シーマン 青土社
「詐欺とペテンの大百科」でうっかり名前を出してしまったので、1冊は触れておかないと多分呪われるだろう。コリン・ウィルソンに。
日本に荒俣宏、世界にコリン・ウィルソン。図鑑や辞典を「扱う」と必ず出くわす名前である。簡単に言えば、オソロシイ人たちである。
犯罪・事件関係の本は、洋の東西を問わず、かなり持っている。日本の犯罪を語るには「犯罪の昭和史」(作品社)がなかなかよい。全3巻を持っているが、さらに幸運なことに乱丁本である。
「現代殺人百科」は1960年代後半から1980年代後半の「有名な」殺人事件をまとめた本だ。
原書は犯罪者のアルファベット順で並んでいるが、翻訳版は訳者 関口篤氏の配慮で「ジャンル別」に分類してある。射殺、毒殺、暗殺、ばらばら殺人、カルト殺人、大量殺人・・・・すさまじいジャンルではある。
図版の豊富さやドキュメント性では「マーダー・ケースブック」には敵わない。さらに次々と出版される同類の本にもリアルタイム性ではもはや遅れをとっている。それだけ驚くべき事件が続々と起こっているということだ。さらに「外国の話だ」と思っていたのはいつのことやら、日本国内でも驚愕すべき事件が続く・・・・。犯罪のたびに、この種の本が影響を与えた、などと書かれるが、それだけではないはずである。
ところでこの本、ドナルド・シーマン(元事件記者)との共著、ということになっているが、コリン・ウィルソンはどれだけ書いたのだろう?シーマンより大きな活字になっているが・・・・まさか「まえがき」だけではあるまいな。「まえがき」の最後には「コリン・ウィルソン」と書かれているのに、「著者あとがき」に誰の名前もないのが気になるのだが・・・・ |