1回戦 かずなのウソツキ2択
今回は映画監督で「時をかける少女」などヒット映画が多数ある大林宣彦さんに関するクイズです。
【3問目】
時をかける少女の撮影中の話です。15歳で初めてスタジオに来た主演の原田知世さんはとてもオロオロしていました。そこで監督は原田さんに「最初の仕事」と言ってあることを言われました。それは・・・・
A:怪我をしないように安全なところで待つのが最初の仕事だ
B:たくさんのスタッフとたくさんお話をするのが最初の仕事だ
大林監督は彼女に「この映画はあなたを主役にした映画だから、あなたがまず気をつけることは怪我をしないことだ。あなたが怪我をするとこの映画のために集まったスタッフやお金を集めた人や、やがて映画を見る人たちの運命を変えてしまう。だからあなたはそのことに責任をとらなくてはならない。」
「撮影所は上を見ればライトや色々な機材があって、万が一落ちてくることがあるかもしれない。上映時間が100分の映画でも短い日には1日数秒しか撮れないこともある。あとの時間は待つ時間です。だから危険が一番ないところを選んで上手に待つことがあなたの最初の仕事です。」
彼女は「わかりました」と言って最初はおどおどしながら天井になにもないところで座っていたそうですが、日に日に座っている姿勢が良くなったそうです。姿勢が良くなるということは周りをきちんと見ているからだそうです。
こんなこともあったそうです。原田さんに「映画作りは一人ではできない、チームで作るんだ」という話をしたら急に彼女は大食いになったそうです。
彼女は食事係のおばさんが作ってくれた食事が残っているとおばさんたちが悲しそうだと気がついて無理して食べていたようです。
彼女がおばさんたちのために頑張って食べていることは大人たちには分かっていたのですが、その時の原田さんの目の輝きはとても美しい、でも演技となるとまだ素人なのでどこか違う。でも何とか自分たちの技術と愛情で無理して食べている彼女の美しい目の輝きを再現したくなった女優さんだったそうです。
ということで正解はAの「怪我をしないように安全なところで待つのが最初の仕事だ」でした。
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