足に白癬菌が感染しておこる
症状(水虫)は大きくわけて
4種類あります。
毎日水虫薬をぬっても少しもよくならない、
もしくは、かえって悪化した・・・
そんな場合は、他の病気かも?
**医師、または薬剤師にご相談ください**
*掌せき膿庖症(しょうせきのうほうしょう)
もっとも水虫と間違えやすいため、「にせ水虫」と
呼ばれています。水虫と違って指の間だにはできず、
足の裏の「つちふまず」や手のふくらみなどに、季節
にかかわらずできます。左右対称にでき、かゆみが
ないことが特徴です。
*汗庖(かんぽう)
手のひらや、足の裏と側面にあせものような小さな
水ぶくれができ、すぐにむけて乾燥して治ります。
汗かきの人に多く、かゆみや痛み、炎症がないのが特徴。
*陰のう湿疹
いんきんたむしと間違えやすい皮ふ病ですが、強いかゆみ
を伴っておこる湿疹です。赤くなり、入浴時にかゆみが
強くあらわれます。
*カンジダ性指間びらん
家庭の主婦や、水仕事をする人、魚や肉を調理する人に
多く見られます。利き手の中指と薬指の間から発症する
のが特徴で、赤くじゅくじゅくしたびらん面ができ、白く
ふやけた表皮が付着します。
*接触性皮ふ炎(かぶれ)
その薬でかぶれる可能性もあります。薬をぬるとひどくなる
場合は、皮ふ科を受診しましょう。

1:しかん型(市販薬で治療できます)
もっとも多く見られる型で、そのほとんどが足の小指と
薬指(第4しかん)の間から始まり、比較的かゆい場合
が多く、状態によって以下の2つにわけられます。
じゅくじゅく型・・・皮がむけたり、白くふやける
カサカサ型・・・・・乾燥している
2:小水疱型(市販薬で治療できます)
足の裏や側面に小さな水ぶくれ(水疱)が数個かたまって
でき、しかん型と併発したり、膿をもつ場合もあります。
水疱をつぶしたり、放っておくと次第に数が増えていきます。
3:角質増殖型(角化型)(市販薬で治療できます)
足底全体に広がり、皮ふが厚くかたくカサカサになって
ひび割れていきます。長期にわたって水虫にかかっている
人に多く、爪白癬が合併しているケースが多く見られます。
ただし、かゆみはほとんどありません。
4:爪白癬(病院で診察をうけ、内服薬で治療する必要があります)
爪の先端から白癬菌が爪の中に侵入して、爪の根元まで進みます。
爪が白くにごったり、もろくなるなどして厚く変形していきます。
かゆみはありません。
現代社会では多くの男女が一日中靴をはいて仕事を
しています。水虫の原因菌(白癬菌)は、高温多湿
の環境を好むので、ムレた靴の中は、絶好の環境。
また、白癬菌はケラチンという皮ふのタンパク質を
栄養源とするため、人の身体(特に足のうら、指の
間)に住みつきます。そして、その白癬菌が存在す
る皮ふや爪がはがれ落ち、他の人の皮ふに付着して
人から人へと感染することがあります・・・
かんたんなお話
水虫