赤猪岩神社
(西伯郡会見町)


赤猪岩神社

県道1号線を米子から会見町へ向かっていくと、「古事記」に出てくる八十神の迫害の舞台である
赤猪岩神社の看板が見えてくる。看板に従えば、比較的簡単に伝説地に辿り着ける。

大国主命が因幡の白兎を救った時、兎が予言した通り八上比売は大国主命との結婚を望んだ。
これを聞いた大国主命の兄弟八十神たちは手間山のふもとに大国主を連れてきて、
「この山に棲む猪を追い下ろすから、お前はふもとで待ち構えて殺せ」と命じ、
焼け石を落として大国主を謀殺してしまう。母神はこれを聞いてひどく悲しみ
神産巣日神に頼むと、神はさき貝比売蛤貝比売を遣わして大国主命を蘇らせた。


赤猪岩

赤猪岩神社は三段に築いた石垣の上に小さな本殿があり、その左に合わせて畳一枚強の
岩が三個玉垣の中に祀られている。これが大国主命が焼き殺された赤猪岩である。
苔むした岩は半ば土中に埋もれ、突起した石を円形と方形の石が左右からさしはさむように
並べてある。触ると祟りがあるというので近づく者がないそうだ。

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