大蛇と大ムカデ
(所在地:西伯郡岸本町)


↑植田正治写真美術館前から眺める大原千町

岸本町にある銘柄米「八郷米(やごうまい)」の産地「大原千町(おおはらせんちょう)」には大蛇と大ムカデの伝説がある。
それは、こんな話・・・・

この地の守り神だった「大蛇」は孝霊山を七巻半もする「大ムカデ」に苦しめられていたが、
農地開拓に来られた「大躰神(だいだいじん)」さまが大ムカデを退治してくださった。
 お礼に大蛇は一夜にして井手(用水路)を作ったが過労で息絶えてしまった。
しかしこの用水路は大山からの清水を満面にたたえ辺りは良質の水田となった。
 こうしてできた広大な農地は「大原千町」と呼ばれるようになった。

一般的に「鉱山の民と、その下流の水質汚染で苦しむ民との対立」という図式に当てはめられ、
大蛇は水神・農業、ムカデは坑道・鉱脈を意味しているとされている。

大原千町は植田正治写真美術館などから眺望でき、農林水産省の「美しい日本のむら景観百選」に選ばれる美しい景観が楽しめる。

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