ちまきを巻かなくなった話
(境港市竹内町)
(写真は竹内町の電信柱。伝説地そのものではありません)
境港市竹内町では、ちまきに纏わる伝説が残っている。
今から400年あまり前のこと、境の竹内辺りを荒し回る盗賊の一団があった。
村人の苦しみを救おうと、近くの村に住む兄弟の武士・勝田(かんだ)四郎と五郎の二人は立ち上がった。
激しい戦いの末、弟の五郎を失ったが、盗賊は退治できた。
戦いは5月の節句にあたっていた。
その後、ちまきを巻くと決まって悪い病気が流行し多くの人が死んだ。
人々は戦いで死んだ人の祟りをを恐れて、ちまきを巻かないようになった。
今でも、このあたりでは、ちまきを巻かない習慣を守っている家があるとか、ないとか。