藤内稲荷
(米子市観音寺)


↑藤内稲荷の鳥居

米子市観音寺の法勝寺川沿いの県道沿いに戸上山があり、
そこに保食神(うけもちのかみ)に仕えていたという藤内狐が祀られる藤内稲荷がある。
藤内狐については次のような伝説が残っている。

藤内は悪知恵の働く白狐で、このあたりに棲む狐の頭目だった。
ある日、近くの山に棲む仇敵の狸を騙して米子城主の荒尾氏の鉄砲で打ち殺させた。
その後
藤内はどんどん増長し、近くを通りかかる者に次々と悪戯をした。
そんなある日、
藤内は美女に化けて馬子を騙そうとしたが、馬のいななきに正体を見破られて
尻に焼き鍬(くわ)を当てられた。慌てて
藤内は法勝寺川で尻を冷やしたので、
このあたりの川を
「尻焼川」(しりやきかわ)とも呼んでいる。


↑法勝寺川(尻焼川と呼ばれるあたり)

戸上山に登ると、法勝寺川の後ろに雄大に聳え立つ大山が望まれ、見晴らしがよい。
藤内稲荷の小さな祠には、たくさんの土製の狐が所狭しと祀ってある。


↑藤内稲荷

トップにもどる