壷瓶山
(西伯郡淀江町)


↑壷瓶山

国道9号線を米子から西伯郡淀江町へ向かって行くと右手に
頭を西に亀が伏せたような姿の壷瓶山(つぼかみやま)が見える。
山というよりは丘なのだが、全山を松が覆っているこの山に次のような伝説が残っている。

倉吉にいた山名義光に亀姫という名の娘がいた。ある日天神川の河口に舟遊びを兼ねて
川魚を漁っていると、大きな亀が網にかかった。その日は不漁だったのでこの亀を殺そうとすると、
亀姫は泣いて亀の許しを乞い、義光も不憫になって逃がしてやった。数日後の舟遊びに再びこの亀が
現れ、亀姫は酒を飲ませたりして戯れていたが、その夜家に帰って身篭っている事がわかった。

数ヶ月後、亀姫は亀の子を3匹産んだ。義光はひどく怒って姫を島流しにし、亀の子も壷に入れて
海に流したが、その亀が漂着したのが
壷瓶山(つぼかみやま)だという。

山の西側には亀甲などという地名なども残っている。

トップにもどる