世界遺産候補!?
三徳山三仏寺 投入堂を見に行こう。
(B班)

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『世界遺産候補!?三徳山三仏寺 投入堂を見に行こう。』

 今回、我が班幹事のあおぞら部会例会は、ズバリ表題の如く、『世界遺産候補!?三徳山三仏寺 投入堂を見に行こう。』とし、去る11月23日・勤労感謝の日に開催しました。

昨年の全国大会のポスターの表紙を挙げるまでもなく、もう皆さん御存知(のはず)の国宝の見学(+α?)です。そして、年輪年代法による測定により最古級の神社様式建築と判明、さらにそれを受けての片山知事の世界遺産登録全面支援…と話題が立て続けに駆け巡り、今私達が最も「見ておくべき」建築と言っても過言ではない…!!とまで掲げないとしても、機会があれば行ってみたい場所なのではないでしょうか。

 …と、もっともらしいタテマエ(?)をひっさげ、今回参加してくれた皆で一路三朝町へと向かいました。

心配していたのが馬鹿馬鹿しいほどの快晴でしたが、三朝温泉を上った処にある三仏寺前に着くと、やはり少し肌寒い。
まずは入山前に記念写真を撮り、「六根清浄」とある襷を身につけ、いよいよ出発。目指す投入堂までに幾多の難所があり、まずは其の壱・「かずら坂」に到着。
それを見るなり「コレ登るのぉ〜〜〜!?」と叫びつつ木の根にしがみついて登り続け、やがて見えてきた舞台建築の文殊堂麓に辿り着くと、一同目を丸くして行先を望む。
その先には難所其の弐・「くさり坂」が。
文殊堂の脇を、その名の通り一本の鎖を頼りにロッククライミング。

「WA〜!」とか「GYA〜!」とか雄叫びが炸裂し、結構多い入山者の中で一番賑やかな(ウルサイ?)集団でした。
「こりゃ大山よりエライ!」「いやでも距離短いから。」「でも大山より険しい。」とか、会話が弾む(?)。

断崖絶壁の上に建つ文殊堂・地蔵堂の回廊(手摺など無い!)を廻るのもスリル満点。馬の背・牛の背(プチ大山縦走路?)を超え、ようやく、重文・納経堂が見えた。
脇を抜けて観音堂を超えて進み、振り返ると、そこにありました…。

 観光ガイド並みのコトしか言えないのですが(笑)、まさに「神秘」です。
どうして「それ」が「そこ」にあるのか。これが最古級の神社様式建築…などとコムツカシイことに思いを巡らす以前に、目前の不思議に圧倒されます。
本日快晴ではあるのですが、この辺りだけは陰を感じ、霊場の香を漂わせている…といったらカッコつけすぎか…。

 ここまで苦労して登った路をまた下っていくのもまた楽し。
それでも、5点支持歩法(?)を駆使して、「往路よりは」スムーズに下山していきました。
下山後に入山前と同位置にて記念撮影。果たしてどれだけの違いが見て取れたのでしょうか?
そして、皆お疲れのところで、三仏寺麓にて精進料理を頂きました。
精進料理といえば、今、NHK朝の連続ドラマでお馴染みですが、残念ながら、私達の前には「胡麻豆腐」は出てきませんでした。

 …といった行事となりましたが、「死ぬかと思った!!」などと言いながらも、翌日、あるいは翌々日の筋肉痛に一抹の不安を抱えながらも(?)、皆それぞれに楽しんで頂けたのではないかと思っております。皆様お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

『世界遺産候補三徳山三仏寺投入堂を見に行こう。』 班員の感想 

 当日は晴天に恵まれ、絶好の修行(登山)日和となり、本当に楽しい1日を過ごすことが出来ました。
 十数年前に1度入山したことがあり、記憶の中ではかなり険しい場所だという感覚はありましたが、その当時の自分自身とは体力的に変わっていた様で、登り始めから息も荒く会話も出来ない位に厳しいものでした。 何か別な意味、感慨深くなりました。
 そして、久し振りに「投入堂」を目にすると、やはり「すごい!」と思ってしまうのでした。 おそらくここまでやってきた道中を考えると、自ずとそんな風に感じさせられるのでしょう。 感謝…

 今回の部会は、Y様の「この部会はアタリだったね。」のありがたいこの御言葉に尽きるのではないでしょうか。 今回ここまで辿り着くまでに幾つもの企画が今一歩で流れてしまったことを思えば、感慨ひとしおです。 多分皆(死にそうになりながらも(?))楽しんで頂けたと思うし、班の全員で運営できたことも、良かったと思います。(慰労会まで出来たし。)というわけで、皆様お疲れ様でした。

 何度も班で集まり、いろいろ企画をたてるのですがなかなか決まらず、今回の企画を考えるのは本当に苦労しました。 その甲斐あって、とてもいい企画になったと思います。 三徳山が思った以上に険しい山だったので、子供を連れて行ったことを後悔しました。 班長の常松さんや遠藤さんに任せっきりだったのが反省点です。

 この修行のおかげで、一皮むけました。

 私にとって初めての「投入堂」登山で、決定した時からとても楽しみでした。 当日は天気も良く暑い位だったんですが、思ってたより人数も集まり、怪我人も脱落者もなく全員登山でき良かったと思います。
  ただ、本当に苦しかった! 想像以上の岩場と急斜面に四苦八苦しながらも、頂上に到達した時の達成感と「投入堂」を目にした時の感激は、それまでの苦しさを忘れさせてくれました。 それにしても昔の人の崇拝の心には、頭が下がる思いです。