一式飾り見学会(F班)

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地元の民衆芸術に触れる 一式飾り(西伯郡西伯町)


 平成14年4月13日(月)に、あおぞら部会F班の企画として西伯郡西伯町の民衆芸能である「一式飾り」を見学しました。
 「一式飾り」とは、西伯町で古くから行われている祭りで、一つのテーマの「飾り」を一つの素材「一式」で仕上げてその仕上がりを競い合うという民衆芸能で、米子市に住む私は知らなかったのですが、西伯町の無形文化財に指定されているそうです。「一式飾り」についての詳しい説明は、西伯町のホームページにあります。この記事が出ている頃には、一つ一つの作品の写真が載っているかもしれません。
 さて、そんな知識もない「あおぞら部会」の一行は、「一式飾りってなに?どんな祭り?」と、配られた案内図と出品リストを見ながら、貸し切りバスで西伯町を目指します。帯一式の「敬宮 愛子様」陶器一式の「同時多発テロ」竹製品一式の「構造改革?」など作品名と使われている材料を見ると、どんな作品ができているかとても楽しみです。
 朝の雨もあがり、散歩するのにはちょうど良い天候ですので、バスを降りてのんびりと歩いて見学することにしました。
 一般住宅の道路に面した部屋や車庫、納屋、などに作品を展示してあります。そんな作品を見ながら「すごい!」「おもしろい」など、それぞれ感想を言い合っているところを見ると、みんな結構楽しそうで「この企画は当たりだったな。」と、思ったのはF班で私だけではないはずです。
 2〜3作品を見学したころで「だんご屋」を誰かが見つけ、バスから降りて10分後に休憩となります。(早や!) 遅刻魔E3氏の太っ腹発言により、全員がおいしいだんごを戴くことになりました。無料のお茶もいただき、まったりした時間を過ごします。
 そういえば、肝心のどんな展示がしてあるのか、触れてませんでした。いろいろと楽しい作品ばかりでしたが、そのうちのいくつかを紹介します。
 先ほど書きました、帯一式の「敬宮 愛子様」は、愛子様とお話(?)をしている雅子さまとの様子を綺麗な帯で表現しています。「帯」という素材ですので、大変華やかで、芸術的な作品でした。また、その二人の顔の表情が、思い浮かぶような力作です。
 陶器一式の「同時多発テロ」ほうは、想像のとおり飛行機とビルを陶器で表現していました。四角い陶器で、ビルの崩壊具合をうまく表現していましたが、残念なことに飛行機が陶器では表現しにくかったようです。あのときの映像を思い出した人も多いことでしょう。
 それと、竹製品一式の「構造改革?」は、皆さんの想像のとおり小泉総理を竹製品一式で表現しています。あの特徴のある髪型をお茶を立てるときに使う「茶筅」を使っていて、誰が見ても小泉総理とわかる作品に仕上がっていました。でも、何をしているところか判らなかったのが、心残りです。
 子供会も参加していて、空箱一式の「親子ロボット」を展示していました。それがどんな作品かは、皆さんの想像のとおりです。昔、自分が作ったことのあるような懐かしさを感じました。作品を子供たちだけで一つの物を作り上げるということは、よい経験になったことだと思います。
 そういった展示が25作品もあり、近所の人が協力し合いながら1週間近くかけて作品を作り上げて
いったそうです。そんな事を考えると、西伯町の皆さんは近所同士仲が良いんだな、という結論に達しました。見学の途中で、いろいろと声をかけてもらったりして、親切な人が多いなという印象が残ります。皆さんの力で絶えることなく、この伝統の行事を続けていってほしいものです。
 そんな一式飾りをのんびりと歩いて見学してみて、普段は時間に追われている休日ですが、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごせたような気がします。
 今年は、法勝寺川の桜はもう散っていましたが、ちょうど桜の時期でもありますので、この記事を読まれて興味をもたれた方は、来年の西伯町「一式飾り」を見に行かれてはいかがでしょうか。


=班員の感想=

毎年桜の美しい季節に行われる伝統行事ですが、今年は異常気象のせいか桜はとっくの昔に散ってしまい葉桜になってしまいました。しかし、日頃の行いがよいせいか天候にも恵まれお散歩がてら絶好の見学会となりました。
漆器、什器、ワラ等地元のみなさまが持ち寄り苦心のうえ組み合わされた結晶は見事な物となり、感心するばかりでした(どれが誰の物か解るのかなどといういらぬ心配もありましたが)。
「作ってみたい」という大胆な声もあり盛況の内に見学会も無事終わり、昼食会へ移り、
見学会の内容については一言も話題にでませんでしたがみなさまの知識の一つになっていることを信じております。
(K.H)


まず、西伯町の一式飾りですが、「納得」といった感じです。まさか○○一式で作った飾り物だとは思わなかったのでびっくりしました。それに出来も良かったので面白かったです。屋台がもう少し多ければと・・・
次に昼食会ですが、人が少なかったせいか中身の濃い話が出来て楽しかったです。ただ、炭の火力が弱かったのが残念です。
最後に会計係として100円合わなかったのが心残りです。
(M.S)


あおぞらの4月の企画といえばお花見ですが、ただのお花見だけではなく西伯町の『一式飾り』とセットという素晴らしい企画になったと思います。参加者も手頃な人数でよかったかな(?) 今年は暖かすぎて肝心の桜の花は終ってしまってましたが、前日の天気予報の雨マークにもかかわらずお天気にも恵まれ、これもF班の行いのよさの表れではないでしょうか。
一式飾りは、私は子供の頃以来久し振りに見ましたが、それぞれのモノの形を生かして使ってあるんだなぁと改めて感じました。早い時間にもかかわらず、思ったより見学者も多かったです。
かげのメインのバーベキューは火力が弱く焼くというよりは燻す(?)という感じで、充分すぎると思った時間も足りないくらいでしたが、その分よーく、味わえたのではないでしょうか?
一式飾りでは遠藤(学)さんに道案内を、緑水園の方には送迎に加え予定外のコースにも周っていただき、またみんなでバーベキューの準備をしていただきお世話になりました。
何はともあれ参加者全員が無事コンベンションセンター帰り、企画を終る事が出来てよかったです。
(T.H)


私のおかげで、よい天気になりました。(自称晴れ男!)
「一式飾り」も有意義にすごせたし、バーベキューでは相変わらずの大騒ぎで、さらに「あおぞら部会」の団結力が高まったように感じました。
反省点としては「飲みすぎに注意」ですね。ね、班長!
その他は、班長のおかげでスムーズに段取りができたと思います。
皆さん、ご苦労様でした。
(T.M)


今回F班の一式飾り見学ツアーの企画立案から参加メンバーが解散するまで、班員のみんなが一致団結して無事に終わらせる事が出来て良かったです。
一式飾りは初めて見ましたが、なかなか凝った造りで感心しました。一見の価値ありですね。最後に皆様お疲れ様でした。
(K.S)


私自身、一式飾りを見るのは2回目でしたが、数年前に見た時は天気も悪く、車で素通りだったのであまり印象に残っていませんでした。しかし、ポカポカ陽気のなか、のんびり歩いて見る一式飾りは、正直思っていた以上に感動・感心しました。
念願の西伯町の斜塔に行けた事もあって楽しい一日でした。
(Y.N)