あおぞら部会 B班通信
<キャンプ編>

|
2002年度あおぞら部会公式行事、その先鋒として、私達B班はキャンプを企画することにしました。 部会行事としての連日開催は前例こそありませんでしたが、ノリも手伝って(?)実にスンナリと決まってしまいました。 …ですが、ここで「あおぞら部会はまた(?)遊びか?」と按ずる事勿れ。とても濃密な道中となりました。 |
||
| 其の一 ・ 智頭宿編 | ||
|
私達は8月10日のこの日を、ちょっと複雑な面持ちで迎えました。 キャンプと言えば、やはり気になるのは天気です。 それまでの猛暑を覆し、予報も微妙な空模様。気がつけば「自称・晴れ男」と「自称・雨男」も何やら臨戦体制(?)…と言った雰囲気のなか、私達は鳥取県八頭郡智頭町へと出発しました。 |
||
|
其の二 ・ 三滝渓キャンプ編 |
||
| そういえば、空はどうなっているのでしょう。 「晴れ男」VS「雨男」は?実は、諏訪酒造に着いたあたりから、ちょっと怪しくなってきていて、諏訪酒造ではパラパラと。 そして、石谷家にいるときに、とうとうにわか雨がきてしまいました。 が、見学を終えたときにはとりあえずあがっていました。 これは、私達(特に我が班班長…?)の運の良さから来るのでしょうか? …というところで一同は智頭宿を後にし、いよいよ河原町は三滝渓林間キャンプ場へと向かいました。 ここまで来てやっとキャンプの報告です(笑)。 自称・アウトドアの達人曰く「キャンプたるもの、昼過ぎに設営したらしばらくはまったりとするもの。」らしいですが、「あおぞら部会的キャンプ」は、立ち止まることを知りません …といいますか、キャンプをろくすっぽ知らない奴等の集る班員が、なまじイキオイで「キャンプしよう!!」などと言ったものだから、さあ大変!!我等アテにならない班員を尻目に、皆でテキパキと設営が進みました。 道すがら調達した東伯町の東伯牛も、お飲み物も、準備万端。 ここまできたら、あとはいつもの「あおぞら部会」のノリです。 かくして、長くて短い三滝渓の夜は深まってきました。 このひとときがまた楽しい …さて、その楽しさいかほどだったのか? それは「こちら」の方、ご覧あれ。![]() ![]() ちなみにこの三滝渓、滝と紅葉の名所とのことで、紅葉はともかく、滝は「きっと」とても素晴らしい景勝地です。 この「きっと」というトコロが、ミソなのですが(笑)。 ![]() 翌8月11日。 眠たい目を擦りながら起床、昨日の深夜降っていた雨(とうとう来てしまいました。さすが、雨男(笑)。)も上がって気持ちのいい朝でした(ここでようやく晴れ男復活。彼は(も)、はじけすぎて死んでました(笑)。)。 水車の前で集合写真をパシャッと撮り(みんなの顔すでにぐったり気味。昨日撮っとけば良かったかなーと思いながら)、いよいよ出発です。 |
||
| 其の三 ・ 智頭林業編 | ||
智頭へのキャンプを決めたもうひとつの目的。 智頭といえば「杉」。2日目は、その杉にまつわる旅でした。 AM11:00、何とか予定通り、智頭杉を使って内装材やブラインドなどを加工・販売されておられる。「潟Tカモト」さんの所へ到着。 早速モデルルーム兼お家を見学させてもらいました。 外観からしてオシャレな感じなのですが、玄関入って早速、皆「すっごーい」の連発です。 とても大きな断面の杉の木を表しでふんだんに使った躯体・内外装、薪ストーブのある吹き抜けのリビング、食器棚まで木で手造りのキッチン、その他全てが素敵でした。 床には足に気持ちいいヒノキの板、壁は杉の皮が練り込まれた漆喰が使ってあってとにかく気持ちいい! 見えない所では基礎のパッキンに栗の木が使ってあったり、床下の断熱には木の切れ端を重ねるなど、さすが木材加工をされておられる、サカモトさんならではです。 とても勉強になりました。 更には、汗だくになりながら小屋裏まで見せて頂いたりして、小屋裏までも沢山の工夫がしてあり参考になることばかりです。 一頻りお家を見せてもらった後は、お弁当・タイム!智頭町名物!柿の葉寿司の入った高級なお弁当でした。 とってもおいしかったです。お腹いっぱいになったら、あんまりの気持ちよさにお昼寝する人続出! 木のぬくもりに包まれた気持ちいいお家でした。 ←おやすみなさい しっかり休ませてもらった(といいますか、休みすぎ??)後は、いよいよ山に出発です。 ![]() 代々林業をされておられる、赤堀さんに出会いました。 珍しい2階建ての茅葺屋根のお家に住んでおられ、すぐ裏には大きな山がありその全てが赤堀さんの山でした。 到着するなり、早速山に入りました。 しばらく歩くと今までの世界とは別世界 例えて言うならアニメの“もののけ姫の世界”と言う感じで、圧倒されっぱなし。 そして、林業家としての赤堀さんの言葉の一つ一つも、とても重みのあるものでした。 木を育て、供給する立場としての木への想い、メッセージが伝わってきます。 にもかかわらず的を得た質問など全然できずに終わってしまいました。 もっと勉強して行けば良かったと反省しきりです。 現在植わっている杉や桧の木は 明治頃に植えたものだそうです長い年月を掛けて手間暇掛けて大きくなった木を見ていると大きな時の流れを感じます。 しかし、現在は枝打ちをする職人の方がいなくなり、これからは5mまでは枝打ちはするけどそれ以上になると出来ないとの事でした。 節の無い綺麗な木が貴重になってしまうのはとても残念です。 木をもっと大切にしよう・使えるものは無駄にしてはいけないと強く思いました。山から下りたら、赤堀さんのお家で一休み。楽しいおしゃべりをしたり、最近改修したトイレまで見せてもらいました。 |
||
| 終章 ・ 皆さんおつかれでした。 | ||
いよいよ、「あおぞら部会的キャンプ」も、終わりの時を迎えました。 赤堀さん、そしてサカモトさんとの別れを惜しみ、伯耆の国への帰路につきました。 実は、その前にもうひとつだけ、「行ってみようか。」としていた処があったのですが、もはや「真っ白に燃え尽きた」状態の私達(とくにK様(笑))には、とてもそんな元気はなかったようです。![]() ![]() 今回、私達は赴いたそれぞれの処で素晴らしい職人の方々に出会い、それはとても刺激的で、そして多いに啓発され、とてもいい経験にもなったと思っています。 そして、その方々の温かい人情に触れ、この旅はおかげでとても心地よいものとなりました。 このキャンプを特別なモノにして下さった智頭の皆様には、本当に感謝しております。 そして、このキャンプには「ほんのちょっとだけ若い頃の気分。 今ではちょっと忘れてしまいそうな気分。」 というのがあったような気がしておりますが、こういうの、なかなかいいもんではないですか? といったところで、この(珍)道中記もこれにて。皆さんおつかれでした。 ここまでお付き合い下さった皆様も、おつかれでした(笑)。 |
||
| 戻る |