★日本海新聞2008年11月5日掲載 「歓喜の歌」紹介文

「志の輔らくご」の映像化

  今回上映する『歓喜の歌』は、「今もっともチケットが取れない落語家」として知られている立川志の輔の新作落語が原作である。
 現代の市井を生きる人びとの喜怒哀楽を、絶妙の観察眼ですくいとった数々の「志の輔らくご」の中でも、とりわけ名作中の名作としてファンに語り継がれている作品を松岡錠司監督が映像化した。
 小さな地方都市、みたま町の文化会館に勤める飯塚主任(小林薫)は、まるでヤル気のない公務員だ。年も押し迫った十二月三十日の朝、飯塚主任は一本の電話を受ける。それは大晦日の夜に予定している「みたまコーラスガールズ」のコンサート予約確認の電話だった。
 その横で部下の加藤が青くなっていた。というのは「みたまレディースコーラス」の予約も受けていたからだ。しかし「どうせオバさんたちの暇つぶしだから大丈夫だろう」とどこまでも楽観的な主任だったが…。
 ダメダメ公務員が仕事、そして人に対して、自分に不足していたものに気付き、二つのコンサートの成功に向けて奮闘する姿を安田成美、由紀さおりなど、さまざまな登場人物とともに描いた、笑えて、そして最後には感動してしまう良質な人情コメディである。落語に出てくる八っつぁん、熊さんを思わせる小林薫の絶妙な演技は特筆ものであった。

(吉田明広) 



感 想 集

★久しぶりに安心して観ていられる映画でした。最初にソプラノの歌声を聞いた時、音楽の持つ素晴らしさに感動した。生活の中で歌の持つ力がどれだけ大きいかを思わせてくれました。(高松知恵子)

★昔ながらの日本の喜劇を見た。ママさんコーラス、つまりは草の根文化。守るのも壊すのも官の心ひとつ。「生きる」と「シャルウィダンス」と「コーラスライン」どこでもありそうなお話。「不屈の人」なれるのか、あきらめないで続けられるのか。三人で年越しそばを食べましょう、おあとがよろしいようで。(うだがわ)

★とても面白かった。小林薫の軽妙な演技はバツグンで笑いと涙の映画でした。何か幸せ感と達成感の涙という感じでした。(MI)

★「歓喜の歌」は楽しく、愉快で良かった。(坂本義文 67歳)

★予想以上に笑って泣けた。あたたまりました。(米子市 35歳)

★大変楽しく素直に感動できた。(米子市、62歳、青い蝶)

★久々のヒット作品かなと思いました(私にとっては)。人間味のある作品でした。楽しかったです。(米子市 54歳)

★楽しかった。ありえない話が。合唱の素晴らしさ、一人一人の歌うことへの思いが良かった。うさを忘れた時間。有難うございました。(米子市 60代)

★この映画の主役は、ひとりひとりの歌う女たちである。彼女たちの歌う姿には、文句なしに感動する。こんなに心を動かされるのはなぜなのか?不思議でした。映画としては「これでもか」という作為も見えたのでしたが、無条件の感動を受けたのです。(米子市 都田悠子)

★「今日は笑えるゾ」と期待満々だった。その期待以上の笑いと涙で満たされた。作者の志の輔さん、やるじゃん!監督、出演者もよかった。(伊地知)

★なんとかしなくては!と意識を変えていく主任。その意識をかえていったのは、いろんな事情がありながらも、その人なりにひたむきに生きていく姿に触れたからなんだなあと感じました。やはり合唱はすばらしいです。いつか私もしたいです。(米子市 36歳 女)

★本当によかったです。感動を… 笑いを… 世界のみんながちょっとだけがんばればこの世の中すてたもんじゃない様な気がします。本当に映画っていいですね。今回は又、本当にコーラスっていいですね。ダブルにいい事がありました(なやめるおばさん)

★久しぶりに笑って泣ける喜劇を見て笑い泣きしました。コーラスをやっていたので又やりたいと思う。(映画大好きおばさん)。

★久しぶりに楽しく、又感動した映画でした。前回、前々回と暗いものばかりでしたから…(西伯郡 50代)

★生きていれば、上を向いて生きていけば人生は楽しい道が開かれる。やはり歌はよい。年末前に充分の充電できる力を頂きました。(米子市 68歳)

★久しぶりに楽しい映画でした。音楽って本当に良いものだと思いました。(米子市 62歳)

★正直、邦画ということもあり、軽い気持ちで楽しもう、程度しか期待していなかったのですが、心暖まる、とっても良い映画でした。登場人物のキャラクターが、自分のまわりにもいそうで、リアルに描かれており、笑いあり、涙あり本当に良かったです。(米子市 女性)

★小林薫さんの又違った面を見た。(米子市 66歳)

★久しぶりに笑いました。こんな愉快な映画が作られていることに安心しました。やはり映画はすばらしい。それと一緒に映画、歌の持つ力を再認識した。今もっともっと多くの人に観て欲しい映画です。それと女性のたくましさ、実感しました。

★とっても楽しくて、大笑いじゃなく、微苦笑の連続でした。TV版では、少々失望したので、映画のほうがずっと良かった。乾いたタッチが気持ちよかった。

★人の良い主任さん、一生懸命の泣き笑いを繰り返しながら人々の和を育てながら、成功裏の大合唱、久しぶりに感動とあたたかい心をもらいました。(米子市 69歳)

★笑いあり、涙あり、とっても楽しかったです。(岩本 65歳)

★とても楽しかったです。久しぶりにやっと来れました。(米子市 59歳)

★日本でもこんな質のいいコメディができるのに感心しました。又、コメディが観てみたいです。(米子市 57歳)

★楽しめました。

★笑いあり、涙ありの非常に楽しい映画でした。後味のいいコメディって感じでした。また、見ていくうちに応援したくなったり、応援されている気分になりました。話のまんなかで「餃子」が出てきますが、それまでの流れがガラっと変わりいい方向へ進んで行きました。私はここが一番のポイントと思いました。(田中英治)

★久しぶりにコメディ映画を観たような気持で鑑賞させていただきました。人間誰も自己主張はしても相手の立場を思いやることが出来ない。相手の立場になって物事を考えるゆとりがない…… 詐欺、いじめ、虐待、殺傷事件の絶えないのも“自分さえよければ”とする身勝手さ、人間性の幅の欠如するもの……。 不自由さの中の工夫も、人の心の痛みが分かる思いやる心あってなせること、心したいものです。(米子市 72歳 男)

★小林薫はいつもどこかが可笑しいとところがとても良かった。(米子市 52歳)

★楽しかった。まあ、たまにはこういうものあり……かな。(60歳 女)

★日常の生活の中での事を思いました。さわやかな映画でしたね。スタッフもよかったですね。(米子市 66歳)

★何を感想かいていいか、ちょっと?こんな感じです。でも楽しくおもしろく笑えました。

★ほのぼのとした感じでのんびりリラックスしました。(MI 59歳)

★?と思った所が何ヵ所かありました。今一つ心にひびくものがなかった。お手軽の感じ……。

★支離滅裂。松岡錠司監督の神経を疑う。(SM 68歳)



      
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