★日本海新聞2010年6月掲載「クララ・シューマン 愛の協奏曲」紹介文


 今回の作品は、2009年公開のドイツ映画です。
 天才作曲家ロベルト・シューマンの妻クララは、ピアニストとしてヨーロッパを回りながら、妻として、7人の子どもの母として、多忙な日々を送っていた。
 そんなとき、彼女の前に新進作曲家ヨハネス・ブラームスが現れ、永遠の敬愛と賛美をささげるのだった。
 体調不良に悩めるロベルトは、2人の仲を疑い嫉妬する反面、ブラームスの才能を認め、自身の後継者として世に送り出そうとする。
 今年で生誕200年を迎えるロベルト・シューマンの名曲をバックに、3人の究極の愛のかたちを描いた感動作です。

(米子シネマクラブ会員 吉田明広) 



   
感 想 集

★ブラームスは退屈な音楽という思い込みがありましたが、映画が本当のことならば、もう一度じっくり聴きなおしたいと思います。(田山香代子)

★音楽が良かったし、あの時代の風俗も少し分かって良かったし、子供達が可愛かった。料理人の言葉が良かった。才能には代償が要る‥‥。クララ役の女優が地味で、豊かな胸で圧倒された。もっと美人であいそがあるならと思った。(小徳澄美)

★クラシック音楽も好きなので非常に良かった。まるで本物と接しているようで映画とは思えなかった。(安保高義)

★クラシック音楽は得意ではないが、今夜はすっかり酔いました。時代劇(?)好きですね。(62歳 女 米子市)

★19世紀頃の生活様式が伺えて勉強になった。シューマンとブラームスの関係が理解できた。ブラームスに寄せるクララの気持は純粋で詩そのもののよう。素晴らしい音楽の裏に隠された人間模様は、今にも通じるものがあると思った。アヘンがこんな所にも影を落としているのが分かった。(高松知恵子)

★実話の力、音楽の力に引っ張られてとても面白く観ることができました。(鈴木)

★やはり、実在した人の題材をテーマにした作品は深い苦悩が描かれていて感動しました。今回、特にピアノ演奏のシーン等よかった。いつも有難うございます。(M.I.)

★エンドロール(静かで良かった)をみながらどんな感想を話せばいいかなと一瞬迷った。音楽にどっぷり漬かった2時間だったなというのが第1。最近フルオーケストラの生演奏を聴いていなかったので楽しめましたが、公会堂でナマの「ライン」聴けたらいいなと更に思いました。以前、指揮者の子供が「両親は不在が多く自分は同じ職業は選ばない」と言っていたドキュメンタリーをみたことを思い出した。華やかなようで厳しく、寂しい才能豊かな芸術家(特に演奏家)の一面を垣間見た作品だった。(スカイラーク)

★今回の作品は音楽家のイメージそのものだった。幸せの中に誰もが孤独をかかえており、作品全体が暗い印象でした。

★こんな愛の姿があってもいいのかも‥‥。さすが芸術家は大変だナなんて俗物は思っています。

★演出がゆったりしていて時代?空気もよく伝わるセットや衣装、演出だった。でも、この終わり方はどうかな。この先が知りたい。

★天才は大変だなと思いましたね。やはり創造する仕事は精神がもたなくなるんだな。しかし、映画というにはどうかな‥。ちょっと映像が抽象的すぎて、わかりにくいところもあった。もう少し流れの良い演出をしてほしかった。(大田市民)

      
[戻る]