★日本海新聞2011年12月掲載
   「さくら さくら 〜サムライ化学者 高峰譲吉の生涯〜」紹介文


 高峰譲吉という人物をどれくらいの人が知っているのでしょうか?
 大根や胃腸薬に含まれている「ジアスターゼ」や手術時使用する止血剤「アドレナリン」といったら、今や医療機関やわれわれの日常生活に無くてはならないものです。
 これらを約130年前に発明した人物こそ「サムライ化学者」高峰譲吉なのです。
 明治時代、日本の化学の発展のためアメリカに渡り、さまざまな研究活動の業績を残したり、ワシントンに桜を三千本寄付するなど文化にも貢献した人物です。 この作品はそんな高峰譲吉の伝記映画になっています。 
 30歳の時、18歳のアメリカ人女性と運命的な出会いをし、国際結婚をします。
 二人を波乱と試練だらけの毎日が待ち受けていましたが、共に困難を乗り越え数々の奇跡を起こしていく‥‥。
 大ヒットした医療系ドラマ「仁」の主人公は実在したのです。

(米子シネマクラブ会員 田中英治) 



   
感 想 集

★高峰譲吉博士のことがわかってとても良かったです。すばらしい日本人ですね。(安達佳恵)

★私が小学1年生のことと思うが、講談社の絵本(偉人伝)を買ってもらい、高峰譲吉の自伝を読んで大変強く心に残っていた。特に髷を結った数人の男性が木のタライと大根おろしで薬を作っていたことを記憶していた。それと、アメリカにサクラを植えたことが何よりも強く記憶している。(女性 64歳)

★こんなにすばらしい人のことを殆ど日本では知られていないことに驚きです。また、信じて支えてきた妻や、支援してきた人々。目の先のことしか考えない人だらけの今の日本には失われた尊いものが存在していたということに感動しました。(匿名)

★ストーリーが分かりやすく、見終わって明るい気持になれました。米子シネマでは重いテーマの作品が多いが、今回の映画も、実際の高峰譲吉の一生の描き方はいろいろあると思いますが、こういう描き方もいいと思います。(匿名)

★高峰譲吉のこと、ここまで詳しく知りませんでした。最後まで米国にいながら日本国籍を保っていたこと、日本をよく理解してくれていたことを有難く思います。(匿名)

★日本人の誇りを最後まで捨てず、研究一途な人生に感動。支えた妻も素晴らしかった。(匿名)

★やはり日本映画は良い。わかりやすい。高峰の名前は知っていたが色々な苦労とがわかり、出演者も良かった!(匿名)

★久々に良い作品でした。(匿名)

★宣伝映画で、説明が充分で分かりやすかったが、芸術性が少しもなかった。奥さんが清水美砂にそっくりで(声も)おかしかった。加藤雅也は好きではないのであまり見る気がしなかった。高峰さん実物の顔は素敵でした。母親の萩尾みどりの演技が面白かった。(小徳澄美 57歳)

★「坂の上の雲」の時代。小さくて若い国が世界へ。理研や今、風当たりの強い電力会社、製薬会社。1円玉だけは国産しているアルミ精錬など、この時、この人から始まった。東京荒川土手の桜は戦争で焼けた。ポトマックから桜の枝が送られて復活した。(宇田川靖)

★この作品を観るまでは、高峰譲吉という人を全く知りませんでした。本当に凄い人なんですね。多くの人に知ってもらいたいなと思いました。(田中英治)

★日本人としての誇りを持つとはなんだろう。彼の場合、日本の貧しい人達の立場を忘れないことだったのかと思うが、さて、私にとっては‥‥。(72歳 男)

★日本人の底力を見せてもらいました。今の日本で一人ひとりが何をしなければならないか考えさせられました。(70代 女)

★人に対する感謝の気持や思いやりがあってこその成功だったのだと感じました。ただの金もうけ目的なら人はついていきませんよね。(40代 女)

★ポトマックの桜のつながりがわかってよかった。(匿名)

★今日は、はっきりビミョ〜です。きっと皆さん同じでは!?でもヒトとしての興味はもてました!(mokomoko)


      
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