★日本海新聞2013年4月掲載「日輪の遺産」紹介文


 浅田次郎原作のこの作品を、記念すべき年に上映できることをとてもうれしく思う。
物語は第2次世界大戦の終わり、混乱している日本が舞台。謎解きを散りばめた浅田文学のエンターテインメントである。
浅田作品のあのストーリー展開は映画でも生かされて思わず引き込まれる。
このたびの上映には佐々部監督をお迎えして、お話もしていただくことになっているので興味津々である。
 今、戦争を知らない人が大多数を占めていることを考えると戦争を知らない人たちに、この機会を利用してぜひ伝えたいと思う。
高齢者は戦場に行った、行かなかったに関係なく戦争体験者であり、私もその一人として子どものころに体験したあのころを語りたい。
上映終了後語る会を開催しているので、多くの人に見て語ってもらいたい。

(米子シネマクラブ会員 畠山和子) 



   
感 想 集

★入会した最初に観た映画がとてもいい映画でした。やはり映画はスクリーンで観るものですね。久しぶりに気持ちのいい涙が流せましたね。 (しんちゃん)

★昭和23年(敗戦3年後)生まれの私がもう65歳。次の世代に語り継ぐすべを知りません。本や映像で私自身も教えられる事がまだまだ多くあり、その機会を大切にしたいと思っています。(小日向 女)

★「日輪の遺産」とは何!2011年パリエポックやハリーポッターに負けた映画だそうです。四人の男たち(プラスアルファー)の視野でとらえられた、完成度の高い作品だと思う。今は倒れた旅人たちも、また立ち上がって歩きだすよ。(宇田川靖)

★昭和20年8月15日をまたぎ、新しい平和な日本を築こうとした人が既にいたことは非常に貴重だ。いま、この当時の先人の意思を忘れて憲法をないがしろにする気運がうずまいている。歴史をさかのぼらせてはいけない。(男性、73歳)

★戦争は勝っても負けても大きな損害を残します。(匿名)

★浅田次郎のものは、いつも涙がこらえきれず、泣かされてしまうが、映像となるとむずかしい。もう少しきれいにスマートになんとか出来ないかな、と。邦画には失望させられる。でも泣けました (ぷりんぷりん)


      
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