★日本海新聞2013年6月掲載
「みんなで一緒に暮らしたら」紹介文


 高齢化社会を迎えて、人々の生活様式が大きく変ってきた。
住み慣れた家を離れて慣れない集団生活。
 どんなに完璧なカリキュラムが組まれていようと、自宅の小さな裏庭で花のつぼみを見つけたときの喜びにまさるものは何ひとつない。
 既成の老人施設に満足できない人々が、新しい試みにチャレンジする。
 親しい友人たち5人と75歳から始める共同生活。最後まで自分らしさを貫こうとする強靭な意志を持った人たちの挑戦が始まった。
 現代の「姥捨山」を拒否し、新しい道に分け入ろうとする人々をユーモアとペーソスを交えて描く感動作。
 監督ステファン・ロブラン、主演ジェーン・ホンダ。
 2011年第64回ロカルノ国際映画祭特別招待作品。

(米子シネマクラブ会員 広田静子) 



   
感 想 集

★気のおけない友(相手)との協同生活は長続きしない。40年以上のつき合いでわかっているつもりだったのがそうでもなかった。この後二組のカップルと一人の男性の暮らしは自然解消するのかな?フィクション部分を差し引けば日本でもあるような話だと思う。(宇田川靖)

★すばらしい映画だった。シネマクラブに入っていて本当に良かった。何のお手伝いも出来ないけど心から感謝しています。(ぶーりん)

★あまり何も考えず楽しめた作品。この歳なので身につまされつつも、まだまだひとごとのように客観的に最後の迎え方考えて楽しかったです。(60歳 女)

★ジェーン・フォンダが年をとっているのにまず驚いた。将来の自分たちを見ている様な気持ち。(匿名)

★高齢者施設が充実しているからこそ、新たな選択肢を提示する映画が作れるのだと思う。色々なアイデアの提示があり、今後のクオリティ・オブ・ライフに何か生かせるものがあるかもしれない(研究者のフィールドワークをしての介護とか)。(匿名)

★ジェーン・フォンダのスタイルの良さ、昔から変らぬセクシーさはさすがでした。老人問題(生活、病気、性等)は日本でも同じと思いますが皆が自立していると思いました。犬の散歩に雇われたデ レクの存在が彼らの生活に活気を与えていたと思いました。(高松知恵子)

★仕事で40分遅れて入った為、途中から見るとやはり駄目ですね。映画は最初から見るべきですね。国民性の違いか、共感できること、出来ないことありましたが、わりと良かったなと思います。ラストは思っていたのと違っていて何を伝えないのかちょっと分からなかったです。(しんちゃん)

★「夏時間の庭」を思い出した緑豊かな景色。すばらしい環境のなかで気心の知れた友人との共同生活。 お互いのテリトリーを守りながら豊かな老後を過ごせる彼、彼女たちを羨ましく思いました。省みて私にも出来るかなと考えました。まず独立した広い部屋が(それもプライバシーが完全に守られている)があれば可能かなと思いました。 痴呆症は病気なので罹ってしまえばそれなりの対処法で過ごすことになりますが、そうならないように死ぬまで自分自身の始末が出来るようにしたいと思いました。それにしてもフランス人は水のようにワインを飲んでいますね。(72歳 スカイラーク)

★介護施設って変よね。笑える。でも、私の父も入っている。なんかね。(58歳 女))

★フランスの女性はかっこいいですね。夫婦の型もいろいろで面白かったです。(ケロ 女性)

★自分の老後のことも思いながら見た。よかった。(女性)


      
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