★日本海新聞2014年8月12日掲載
「命をつなぐバイオリン」紹介文


 1941年春、ソ連のウクライナにある町ポルタヴァ。
ユダヤ人のバイオリニストのアブラーシャとピアニストのラリッサは、こどもは思えぬ演奏力で神童として騒がれていた。
 そこへ、バイオリンの名手であるドイツ人少女ハンナが訪れ、一緒に練習をするようになる。
3人の少年少女は、演奏を通じて友情を深めていくのであったのが、そこへナチス・ドイツによるウクライナへの侵攻が開始されるのであった。
これを機に、ユダヤ人への迫害がはじまり、例外なくアブラーシャとラリッサにもナチスの手は迫るのであった。
 しかし、彼らの類い稀なる才能に興味をもったナチス大佐シュヴァルトウは、『完璧な演奏』を行えば強制収容所送りを免除することを約束するのであった。
 そして、ドイツ人の友達ハンナとナチス将校たちの前で、命を懸けた二人の運命の演奏が始まるのであった…。
 国境を越えた少年少女の友情の絆、そして美しい音楽が、感動をもたらします。

(米子シネマクラブ会員 吉田明広) 



   
感 想 集

★改めて人間のおろかさというか、弱さというかそういうものをまざまざと見せつけられてしまったという感じです。今またヨーロッパでは極右勢力が台頭していると聞きます。人間、排他的になると他者にとんでもなくひどいことをしてしまう。どうして仲良くなれないのだろう‥?(もっさん)

★泣ける映画でした。150万人の子供たちに対して手を合わせます。両親についで、それぞれに両親がいる。そうして命をつないできた。(宇田川靖)

★きな臭い世相を反映したかのような映画でしで、非常に良かった。戦争の一面をうつした映画、久しぶりに観た感じがする。できれば安部さんに見せたいが‥‥彼にはわからないか!(匿名)

★人間が生きている限り同じことがおこるだろう。(匿名)

★久し振りに感動する映画を見せてもらった。各地で戦争がおこっている今、よけいに感じさせられた。(匿名)

★とても内容が素晴らしかった。世界中で戦争がなくなっていない。この世の中の人たちみんなに見てほしいと感じた。涙なしには見られない。子どもたちの気持ち、友情、家族への思いが痛いほど伝わってきた。(女)

★多くの人に見てほしい。この様な映画を作るドイツ人を尊敬します。(匿名)

★とても泣けました。大人のバカな戦争で子供たちの運命がひきさかれました。(匿名)

★戦争の恐ろしさを改めて感じます。

★ナチズムとユダヤ人の映画はこれまでも多数観てきました。音楽が印象的なものでは「戦場のピアニスト」「愛と哀しみのボレロ」などでしょうか。いずれにしても軍人(将校)のエリートは教養も十分あり、クラシック音楽にも造詣が深いということです。 その教養の高さをもってしても、ヒトラーの異常に抵抗することなく唯々諾々と従っていくということが人間の愚かさなのでしょう。「サラの鍵」、「ミケランジェロの暗号」などナチに対抗する人々の悲しくも頼もしい姿にも感動しました。 どんな状況にあっても芸術は永久に不滅です。(スカイラーク)

★戦争がからんでいる映画は苦手です。でも、子供達の素晴らしい演奏で、100分の上映時間があっという間でした。自分で選ばない映画ジャンルを観ることが出来て、新しい発見もして、良い作品に出会えるのはシネマクラブの特典ですね。(ケロ)

★戦争の悲惨と平和のありがたさを知らない人が政治の時間を握っている我が国はこれからどうなるのであろうか!?(S.M. 74歳・男)

★ユダヤ人の迫害の作品は多数観ましたが何とも言えません。(55歳 女性)

★ドイツで現在こういう作品が作られているのが素晴らしい。(匿名)

★第二次世界大戦の最中、その何ともいえないような悲劇が多数あったことでしょう。しかし、こういう作品を観て、改めて非戦の気持ちを強くしました。


      
[戻る]